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2006年06月26日

未成年時代の飲酒がアルコール依存者につながる

雑誌「小児思春期医学」(Archives of Pediatrics and Adolescent Medicine)5月号に、未成年者の飲酒、および、アルコール依存者(アル中)など問題のある飲酒者について調査した研究報告が掲載された。それによると、調査年の2001年に、アメリカの未成年者が購入したアルコール類の支払い総額は、225億ドル(2兆70000万円)で、これは全米のアルコール類売上げ総額の17%にも当たる。アルコール依存者(成人)の支払ったアルコール類の総額は260億ドル(3兆1000万円)だった。総じて、未成年飲酒者とアルコール依存者がつかう酒代が、アメリカの全酒代の半分にもなっている、と見てもいい、と研究者たちはいう。この数字は、アメリカのCDC(米疾病管理予防センター)など連邦政府機関が行ったいくつかの調査をベースに推定したもので、未成年者の飲酒問題がいかに大きいか、また、このまま行くと、将来アルコール依存者の問題が、いかに大きくなるかを、示唆している、と調査を行った、「国家アルコールおよび麻薬乱用センター」のスーザン・フォスター氏をリーダーとするの研究者たちは言っている。さらに、この研究では、15歳以下でアルコールを飲み始めた子どもは、そのまま成人してアルコール依存者になる割合は、21歳以上で飲み始めてアルコール依存者になる割合の4倍である、と指摘している。また、未成年の飲酒者の4分の1は、その飲み方が、アルコール乱用者と類似の行動をとっている、という。「この研究が意味するところは、病理学的飲酒者(未成年、依存症など)を予防する効果的な方法は、飲酒開始年齢をなるべく遅くすること、と教えていることである」と研究者たちは言っている。