マスコットキャラクターの「ノトロ」(石川県提供)
能登半島の自然に親しんでもらおうと石川県が取り組む「ノトロの森」プロジェクトで、「スタジオジブリ」(東京)に無断で「トトロの森」という商標をチラシやホームページに使っていることが24日、わかった。
「ノトロの森」は、県が「能登半島」と「トトロの森」を組み合わせ、能登の森のイメージとして命名。8月22〜24日に能登半島で開催される地引き網や塩づくりなどが体験できる2泊3日の親子体験ツアーなどのチラシやホームページに使っている。
県子ども政策課の担当者は朝日新聞の取材に対し、当初は「関係する会社(スタジオジブリ)に許可を得ている」と話した。しかし、スタジオジブリの広報によると「石川県からそのような話が来たことはない」としており、同課に再度確認すると、「前任者が2月4日に『ノトロの森』という言葉を使うことについて問い合わせはしたが、トトロの森についても使って良いと思っていた」と、無許可だったことを認めた。
同課は24日午後、スタジオジブリに事実確認し、改めて使用について依頼をしたという。