パリ(AP) フランス電力公社(EDF)は、南部トリカスタンの原子力発電施設で放射能漏れが発生し、従業員100人が被曝(ひばく)したと発表した。被曝の程度は軽いとしている。
EDF広報によると、停止中の原子炉の配管から漏れ出した放射性物質を従業員が浴びた。被曝線量は許容限度をはるかに下回っており、従業員はそのまま帰宅。いずれ検査を受ける予定だという。
フランスの原発では過去数週間で3件の放射性物質漏出事故が相次いでいる。トリカスタンでは別の施設でもウラン溶液の流出事故が起きたばかりで、周辺を流れる2つの川でウォータースポーツと釣りの禁止措置が解除された矢先だった。