世界で深刻化する食糧危機について、イギリスの援助団体は２４日、報告書を発表し、東アフリカで、１０００万人以上に緊急の人道支援が必要だとして、国際社会の対応を求めています。

　イギリスの援助団体「オックスファム」が２４日に発表した報告書によりますと、東アフリカでは、食糧価格の高騰に加え、相次ぐ干ばつなどによって、緊急の人道支援が必要な人は「９００万人から１３００万人にのぼる」としています。

　特に、ソマリアでは、およそ２６０万人、エチオピアで４６０万人に緊急援助が必要となっています。

　また、エチオピアのおよそ７万５０００人の子どもと、ケニアの遊牧民族、トゥルカナ族の子どもの２５％が、深刻な栄養不足に陥っているということです。さらに、こうした地域では、ペストなどの伝染病の流行も始まっているとしています。

　そして、このままでは、東アフリカの数百万人が厳しい飢餓に陥ることになると警告、国際社会に対し、東アフリカに対する援助を早急に増やすよう求めています。（24日10:25）