|
t.s.d. を主宰する櫻井貴史さんは、現役のモデルである。メンズクラブを始めとする
ファッション雑誌やさまざまなコマーシャル、ファッションショーで活躍。 そのすさまじい出演経歴を見ると、モデルとしていかに多忙な日々を過ごしている のかがわかるほどだ。そんな櫻井さんがアクセサリーを作り始めた。
しかも片手間ではなく、本格的に。そこで疑問に思えるのがなぜレディースものなのか、 という部分だが、本人もうまく説明はできないと話す。 ただ彼は、職業柄ファッションの世界にいる女性と接することが多い。当然ファッショナ
ブルなものを目にする機会にも恵まれているのだが、ことアクセサリーに関しては、自分 なりに感じることがあるのだという。自分ならもっと女性を綺麗にするアクセサリーを
つくることができる、と。そして実際につくってしまったのである。それはモデルとして
磨かれた感性の成せる技でもあり、なかなか真似はできない。
櫻井さんのつくるアクセサリーは、今のところリングとブレスレットの2種類。当分はアイテム数を増やすことはないという。全て櫻井さんがつくるため、種類を増やすことはなかなかできない。だがそれ以前に、アイテム数を増やすのではなく、バリエーションに変化を持たせることでアクセサリーはその表情を変えることができる、というのが大きな理由だ。スワロフスキーパールとクリスタルでつくる彼のアクセサリーは、白だけの配置の中に少し色をいれるだけでシンプルからゴージャスなものへと変化する。このデザインでもう少し色があれば、というある意味わがままな女性の心理を櫻井さんは知っているのだ。また女性が同性に対し、あるいは異性に対し、どう見えたがっているのかという部分も、男性だからこそ客観的に見えてくる。そういう心理を櫻井さんは上手に押さえている。男の目線でつくるアクセサリーは、女性がつくるものとは、やはり違うのである。 |
|
|
|
|
|