モスクワ(AP) ロシア東部カムチャツカ地方の鉱山で、大型のカムチャツカヒグマ(ベーリングヒグマ)の群れが人間を襲い、2人を殺してエサとして食べる事故が起こったと、ロシアの各メディアが23日に伝えた。
タス通信によると、計30頭ほどのカムチャツカヒグマが17日、プラチナ鉱山2カ所で働いていた人々を襲い、警備員2人を殺したという。
さらに、近くの村で約10頭ほどの群れが、ゴミをあさってエサを探している様子が目撃されている。
インタファクス通信によれば、鉱山の労働者約400人は、クマを恐れて作業現場に戻ることを拒否している。
クマが目撃された近くの村の住民は、「一度でも人間を襲ったクマは、何度も何度も人間を狙うようになる」として、クマを駆除すると話している。
カムチャツカヒグマは北米に生息するハイイログマや北海道のエゾヒグマの仲間。後ろ足で立つと体長3メートルほど、体重は700キロになる大型のクマで、カムチャツカ半島ではしばしば人間を襲っている。