日本での発行部数が1億冊以上を誇る井上雄彦のバスケットボール漫画「スラムダンク」が、いよいよ北米でリリースされることになった。9月2日の一般発売を前に、24日から27日まで開催されるコミコン(Comic-Con International)で出版元のVIZメディアが、NBA選手のグレッグ・オデン(ポートランド・トレイルブレイザーズ)やロサンゼルス・レイカーズの名物チアリーダー“レイカー・ガールズ”を迎えて、お披露目キャンペーンを行う。
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子どもたちに読書や文学を推進するチャリティを運営するオデンが、「『スラムダンク』の存在が、子どもたちが読書を好きになるきっかけとなってくれるだろう」と賛同し、実現。VIZメディアのLiza Coppola氏は、「バスケットボールというスポーツを通して、子どもたちが読書や文学の楽しさを見つけ出してくれたら、これほどすばらしいことはない。この作品にはバスケットボールの魅力と興奮のエッセンスが詰まっており、オデンの情熱と活力がさらに読者を魅了してくれるはず」と期待を込める。
井上雄彦作品の北米展開は、17世紀を舞台に宮本武蔵の人生をフィクションを交えて描いた「バガボンド」が発売されており、15日に発売された車いすのバスケットボール選手が直面する現実とかっとうを描いた「リアル」ともども、評論家やファンに好評を博している。
NBAを通してバスケットボールが日常的に楽しまれている米国で、満を持してリリースされる日本の大人気マンガ。VIZメディアは、7月上旬に開催されたANIME EXPOでリリース発表し、ファンを熱狂させた。コミコンでは、NBA選手が盛り上げるイベントとともに、先行発売を行う戦略だ。
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