ニューヨークで23日開かれた記者会見で、禁煙運動について語るビル・ゲイツ氏(左)とブルームバーグ・ニューヨーク市長=ロイター
【ニューヨーク=真鍋弘樹】屈指の大富豪として知られるマイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏とブルームバーグ・ニューヨーク市長は23日、総額5億ドル(約540億円)を投じて世界各国で禁煙運動を進める計画を、同市内で発表した。
ブルームバーグ市長は過去に寄付した資金を含めて3億7500万ドルを、ゲイツ氏は1億2500万ドルを投じ、中国、インド、ロシアや途上国での喫煙規制、メディアなどによる禁煙キャンペーンを援助する。ゲイツ氏は「喫煙が引き起こす疾患は途上国にとって最大の難問の一つ。何百万人もの命を救う方法を私たちは知っている」と語った。
ゲイツ氏と、経済系情報会社を設立したブルームバーグ市長はともに、世界の長者番付に名を連ねる大資産家。同市長は、市内のバーやレストランを全面禁煙とする施策をとったことで知られる。