洞爺湖サミットに合わせた道の国際交流企画「“未来への夢、世界との絆(きずな)”プロジェクト」で8日、英国のグレアム・ホルブルック・フライ駐日大使、フランスのフィリップ・フォール駐日大使が来蘭した。
フライ大使は1907年に英国企業などの出資で誕生した日鋼室蘭製作所を訪問。新宮正志市長らとともに瑞泉閣を訪れ佐藤育男所長から説明を受けたほか、鍛刀所で作刀も見学。歴史的に縁の深い同製作所の文化遺産に関心を示していた。
絵鞆臨海公園ではプロビデンス号来航記念碑を視察。祝津保育所園児と中島小児童らが、英国旗で出迎えた。室蘭ルネッサンスの平武彦理事長から記念碑の説明を受け、子どもたちと記念撮影した。
フォール大使はクリスティーヌ夫人とともに、フランスのポール・オジェ観光調理専門学校と学務提携した北斗文化学園インターナショナル調理技術専門学校(室蘭)を訪問。学生の調理実習を見学後、同国の菓子「マカロン」に舌鼓を打ちながら、新宮正志市長や澤田真奈美校長らとフランスと室蘭の食文化について語り合った。
一行はさらに壮瞥町も訪れ、滝之町の道の駅i(アイ)での歓迎交流会に出席し、山中漠町長らと談笑した。 (山田晃司、松岡秀宜、宇都郁美)
【写真】(上)瑞泉閣に飾られたパネルの前で佐藤所長から製品の説明を聞くフライ大使(左から2人目)=8日午前11時40分ごろ、日鋼室蘭製作所
(中)学生から手作りのマカロンをごちそうされるフォール大使夫妻=8日午後2時40分ごろ、インターナショナル調理技術専門学校
(下)「プロビデンス号」来航記念碑の前で、子どもたちと一緒に記念撮影するフライ大使=8日午後零時20分、絵鞆臨海公園
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