胆振支庁はこのほど、平成19年度管内観光入り込み状況をまとめた。これによると、入り込み数は前年度より4・1%増の1621万人余りに達した。登別市、伊達市、洞爺湖町、壮瞥町で高い伸びを示した上、外国人の宿泊も過去最高となった。いずれも“サミット効果”だったといえそうだ。
胆振管内の観光入り込み客数は、1621万7000人で前年度に比べ63万9000人増加した。2000年有珠山噴火前の平成11年度と比較すると、90%程度まで回復。地域別では、道外客が547万7000人で前年度比11・1%増、道内客は1074万人で同0・9%増、道外から訪れるケースが伸びている。
外国人の宿泊客は延べ45万6263人で前年度比8・7%増となり、過去最高を記録した。地域別では台湾が23万3506人(前年度比2・9%増)、韓国が11万346人(同26・4%増)、香港が4万7801人(同26%減)、中国が2万425人(同42・1%増)。シンガポールは前年度が7300人程度だったが、19年度は2・9倍の2万1407人に急増した。
管内主な自治体別の集計では、室蘭市は124万5500人(前年度比2・8%減)、苫小牧市は142万9200人(同1・5%減)、登別市は330万700人(同6・7%増)、伊達市は187万8800人(同10・8%増)、豊浦町は41万6700人(同1・3%減)、洞爺湖町は337万9800人(同5・4%増)、壮瞥町は188万2700人(同7・2%増)、白老町は193万2800人(同2・3%増)となった。
胆振支庁は、(1)昨年4月の北海道洞爺湖サミット開催決定以後、観光地として知名度が向上した(2)中国やシンガポールで積極的なプロモーションの成果―と分析。サミットは胆振をPRする絶好のチャンスと期待し、20年度の入り込み動向にも注目している。 (佐藤重理)
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