緊急地震速報、遅れる 気象庁、余震活動弱い岩手県北部で24日、震度6強を観測した地震で気象庁地震津波監視課の横田崇課長は同日未明、記者会見し「余震活動は低調」とした上で、地震波の特徴や震源が深かったことなどから「緊急地震速報」が遅れたことを明らかにした。 岩手・宮城内陸地震との関連については、震源の深さが違うことから、関連性は薄いとの見方を示した。 緊急地震速報のシステムは、地震の初期微動(P波)検知から4・1秒後に第一報をはじき出したが、予想震度を「4程度」と過小評価。放送などを通じて一般に速報を提供する基準「震度5弱以上」の予想が出たのはP波検知から20・8秒後で、震度6弱以上だった地点では速報は間に合わなかったとみられる。 速報の遅れについて横田課長は「断層の破壊パターンが、地震波がだんだん大きくなるタイプだったため」と説明。最終的な予測震度も「5弱程度」と過小で「震源が深い地震の揺れが大きくなることは少なく、予測が難しかった」とし、今後の検討課題だとした。
【共同通信】
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