サミットに合わせ、自治体が非政府組織(NGO)や市民団体向けに用意したキャンプ地の利用者が、軒並み少なかった。札幌市は400人収容の場所を用意し、職員や雇った警備員を配置、無料バスまで準備したが、利用者はたった3人に終わった。
同市は「海外活動家が宿泊予約なしにやって来る」と想定。中心街から約9キロ離れた西岡青少年キャンプ場を3日から開放。人件費も含めて約200万円をかけた。しかし、利用者は2泊した日本人2人と、1泊だけの外国人1人。いずれもホテルの予約が取りにくかった5〜7日の滞在。市の担当者は「入念に準備したので残念」と言った。
北海道と地元の町もサミット会場付近でNGO向けに2カ所、キャンプ地を用意した。豊浦町は500人収容可能だがピーク時で約270人、壮瞥町は150人収容可能だが同じく約50人にとどまった。