【ニューヨーク=丸石伸一】17日のニューヨーク商業取引所の原油市場は、国際指標になる米国産WTI原油の先物価格が、3日続けて急落した。終値は前日より5.31ドル安い1バレル=129.29ドルで、130ドルを割ったのは6月5日以来約1カ月半ぶり。
3日間の下げ幅は計15.89ドルになり、値下がり率は10%を超えた。天然ガスの米国内の在庫が予想より増えていたと発表されたことなどを受け、原油にも売り注文が出た。前日には原油在庫も予想に反して増えていたことが判明。投資家の間で、景気減速や燃料価格の高騰で原油需要が減っているとの見方が強まり、相場急落を警戒した売りが増えた。
原油急落を好感し、ニューヨーク株式市場では買いが膨らんだ。大企業で構成するダウ工業株平均の終値は前日より207.38ドル高い1万1446.66ドルと、2日続けて上げ幅が200ドルを超えた。