今日のお天気

JR運行情報



TBSモバイルへ!

注目キーワード


最終更新:2008年7月21日(月) 10時46分

「イラン孤立化」イスラエルの動き活発

動画を他のプレイヤーで見る

 イランの核問題を巡って、イスラエルがイランの核施設を空爆するのではないかという憶測が広がっています。こうした中、イスラエルは今、「イランの孤立化」を図る動きを活発化させています。

 JNNが入手したこの映像。1981年、イスラエルがイラクの核施設を空爆した際、戦闘機のコックピットから撮影された貴重な映像です。

 映像には戦闘機が急上昇後、施設が爆発する様子が映っています。当時のフセイン大統領の核への野心をくじいたこのイスラエルの単独の秘密作戦は、世界に大きな驚きを与えました。

 そして、去年9月、再びイスラエルは原子炉とされるシリアの軍事施設を電撃空爆、完全に破壊しました。

 「イスラエルは中東一強い国家だ」(イスラエル バラク国防相)

 自らは核を保有しながら、中東の他国の核開発を断固阻止してきたイスラエル。この国が年内にもイランを攻撃するのではないか、今そんな懸念が広がっています。

 イスラエルの情報機関で過去、諜報部門のトップを務めたアラド氏は、空爆はあくまで最後の選択肢と分析する一方、イスラエル政府が今、イランを巡って、ある挑戦をしていると語ります。狙いはイランの同盟勢力とイランとの分断。「イラン孤立化」です。

 「私たちはイランの政策を穏健なものにしなくてはならない。そのためにはシリアに対してイランとの同盟を解消するよう働きかける必要がある。ハマスやヒズボラにも同じように取り組む必要がある」(情報機関「モサド」 ウジ・アラド元諜報局長)

 事実、イスラエルはシリアとの和平交渉を再開。そして、レバノンのヒズボラと捕虜交換を行い、パレスチナのハマスとは停戦合意しています。有事の際、こうした同盟勢力からの攻撃を防ぐ目的があるというのです。

 自らの国の脅威には、あらゆる実力行使もいとわないとされるイスラエル。この国の姿を今後も引き続き注意深く見守る必要がありそうです。(21日09:40)