日米で一時代を築いた野茂投手は、栄光のキャリアの幕を自ら下ろした。17日、「リタイアすることにした」と現役引退を決めた胸中を語った。
―決断に至った経緯は。
「中途半端にしていてもしょうがないし、けじめをつけないといけない。ファンにも報告しないといけない。どこも取ってくれる球団はないと思う」
―未練はないか。
「自分の中ではやりたいが、プロ野球選手としてお客さんに見せるパフォーマンスは出せないと思うし、同じように思っている球団も多いと思う」
―4月に大リーグ復帰を果たしある程度納得したのか。
「そんなことは全然ない。引退する時に悔いのない野球人生だったという人もいるが、僕の場合は悔いが残る。自分の中ではまだまだやりたい気持ちが強いが、自分の気持ちだけで中途半端にしていても周りに迷惑をかけるだけだと思った」(共同)