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二輪車の後付けマフラー 認証制度で爆音を“駆逐” (1/3ページ)
このニュースのトピックス:汚染・環境破壊
■国交省、年内に導入/製造段階でも規制
罰則が強化されてもなかなか減らない二輪車などの違法な爆音。国土交通省は年内に、後付けマフラーの認証制度を導入し、製造段階からも規制の網をかける。一方、二輪車メーカーは新車の排気音を規制値ギリギリに設定し、乗り始めて間もなく大幅に規制値を超える車両が多いことも分かってきた。(八並朋昌)
純正マフラーの代わりに排気音の大きい後付けマフラーを装着したり、マフラーの消音機構を外したりして爆音を出すのは不正改造。四輪車や250ccを超える二輪車は、空吹かし音が基準以上だと車検を通らないが、車検時だけ静かなマフラーに戻す例が多いという。車検のない250cc以下の二輪車は野放し状態だ。
そこで国交省は、後付けマフラーの認証制度を年内に創設。(1)ネジ止めを溶接にするなど消音機構を簡単に外せない構造(2)空吹かし騒音よりうるさい加速走行騒音も基準以下−の製品を認証する。「認証マークは、偽造を防ぐためマフラー本体への打刻などにする」と自動車交通局環境課低公害車対策管、野津真生さん。平成22年4月以降製造の新車は、認証マフラー以外は後付けできなくなる。
加速走行騒音は、新車の認証基準が乗用車76デシベル、二輪車126cc以上73デシベル、125cc以下71デシベルに対し、後付けマフラーは乗用車と二輪車126cc以上82デシベル、二輪車125cc以下79デシベルと欧州並みに緩い。