トライアスロンの仲間といっしょに大分県の臼杵市(うすきし)まで行ってきました。

目的はトレーニングだが、本当の目的は、ふぐを食べることである。友人のご紹介で、喜楽庵という臼杵市でも屈指のフグ料理の店に連れて行ってもらった。

ちなみに大分の臼杵市ではふぐの肝がでてくる(ところがある)。ふぐの肝というのは独特の調理法で毒を抜くことができるそうだが、多くの食通をうならせてきた「命がけでも食べたい」という味だそうだ。

そもそも東京では臼杵市ってよくわかんないところで、だいたい読むこともできない。それに、フグというと下関とか大阪のイメージである。ところが食通の間ではフグは大分、それも臼杵というのはかなり有名で、毎年、そのフグを食べるためにわざわざ大分の臼杵市まで行くという人がいるそうだ。

いやはや。驚き。今まで食べてたフグってなに???値段は東京の一流店の5分の1くらいで味は3倍くらいうまい。というか大衆的なふぐの店の値段で東京の最高級フグをはるかに凌駕する味のものが食べられる。私はそもそもフグをありがたがる気持ちって理解できなかった。だってそれほどうまくないから。でも、ここで食べて初めてフグが好きになった。

まずは、てっさの厚み。しっかりとした厚さで、口にするともっちりとしてすごく歯ごたえと食感があり、よい風味も感じる。それにフグの肝をたれにたっぷり入れて、もみじおろしも加えて混ぜると、びっくりするような複雑な味になる。いやあ、これはすごい。これを食べにここに来る意味がある。

食通のやまけんさんのBLOGには別のお店が紹介されている。ちなみにここで紹介されている市長さんの息子さんに案内してもらった。
宿泊をしながらフグを食べるなら、風光明媚な川口屋別館、久楽も候補だ。宿泊はしなかったけれども、翌日には有名な関サバをこちらのお店で食べた。

臼杵市は倉敷などにまけない古くて美しい町並みがあり、食事も非常においしく、今までこの場所を知らないことを恥じるような場所だった。またここに臼杵石仏という観光地があり、実際に行ってみるとこれもかなり驚く。国宝の石仏だが、確かに日本の石仏ではこの規模のものはちょっとないし、非常に立派な観光資源である。

グルメという点では、臼杵のフグ、関あじ、関さばは本当に来て食べる価値あり。また、臼杵市の歴史的な町並みや石仏は見る価値が十分にあるので、臼杵、別府、湯布院と一泊ずつ遊びに行く価値は十分にあるね。臼杵にフグだけを食べに土日で行っても十分にその価値はあると思った。