G8サミットに反対するNGOのメンバーらがキャンプを設営した=6日午後、北海道伊達市、葛谷晋吾撮影
サミット会場に近い洞爺湖周辺の壮瞥(そうべつ)、豊浦両町と伊達市では6日午後、反サミットを唱える非政府組織(NGO)や市民団体のキャンプ地がオープンした。国内外から約330人が集まった。
両町では北海道と地元自治体が利用を許可した公営施設に「G8サミットを問う連絡会」(東京)のメンバーらが入った。
壮瞥町内のキャンプ会場「オロフレほっとピアザ」には約60人がテントを張った。現地責任者の五井健太郎さん(24)は「会場近辺でG8への抗議の意思を示すキャンプをやることに意義がある」と話した。
豊浦町森林公園の入り口には、スタッフが段ボールで作った「警察車両はお帰りください」という看板が掲げられていた。窓のカーテンを閉め切った大型バスなどに分乗した約170人が到着すると、出迎えた連絡会の男性が「(参加者はカメラに)写りたくないと言ってます」とマスコミの撮影を拒否した。
一方、伊達市のキャンプ会場は、反G8サミット北海道(アイヌモシリ)連絡会(札幌)が借りた民間牧草地。集まった100人ほどは日本人のほか、韓国やフィリピン、ドイツ、米国などからの参加者で、メンバーの多くは5日に札幌市であった大規模デモ行進に参加したという。