ガスパイプライン建設現場で爆発、２人死亡　新潟・上越

　１５日午前１時半ごろ、新潟県上越市宇津尾で帝国石油（本社・東京都渋谷区）が進めているガスパイプライン「新青梅ライン」建設工事現場のトンネル内で爆発事故があった。作業員で静岡県三島市徳倉の渡辺春雄さん（５３）と福井市開発の平川晋作さん（３５）の２人が死亡した。

　上越署の調べでは、トンネルは高さ２・７メートル、長さ１５５０メートル。渡辺さんと平川さんを含む作業員５人がガスパイプラインを引くためのトンネル掘削作業中だった。渡辺さんと平川さんは入り口から８５０メートル付近で重機を使い、発破作業に当たっていたという。

　残りの３人はトンネルの外や入り口付近にいて無事だった。同署の調べに「ドーンとすごい音がして立っていられないくらいの爆風を感じた」などと話しているという。同署が爆発原因を調べている。

　同社のホームページによると、建設中の新青梅ラインは上越市から同県糸魚川市を結ぶ総延長６７キロで、来年完成予定。