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国際

宗谷海峡に大橋構想 ロシア経由、日欧を鉄路で結ぶ サハリンの官民連携(07/14 14:49)

「宗谷海峡大橋」のコンクールに寄せられた応募作品(写真は津野慶撮影)

「宗谷海峡大橋」のコンクールに寄せられた応募作品(写真は津野慶撮影)

 【ユジノサハリンスク13日津野慶】宗谷海峡に大橋を架けて北海道とロシア・サハリン州をつなぐロシア側の構想が、十三日までに明らかになった。将来的にサハリン経由で、日本と欧州を一本の鉄路で結び、日欧間の貨物を輸送したい考えだ。同州では既存の鉄道の大陸直結に向けた改修工事がすでに本格化しており、官民を挙げて「宗谷海峡大橋」実現に取り組む。

 「サハリン−大陸間のタタール(間宮)海峡(七・三キロ)に建設するトンネルまたは橋は将来、日本と欧州を結ぶ鉄路の一部になる」。サハリン州のアレクサンドル・ホロシャビン知事は十一日の記者会見で、巨大構想に意欲を示した。

 知事によると、(トンネルが有力視されている)大陸−サハリン間を結ぶルートを二〇一一年にも着工。その先にサハリン−稚内間約四十三キロを結ぶ大橋構想がある。

 背景にあるのは原油高騰で得た潤沢なロシアマネーだ。建設費用は未定だが、州政府は道にも構想を伝達。世論喚起のため、子供たちが大橋の想像図を描く絵画コンクール「サハリン−北海道に橋を造ろう」を今月開始し、道内からの応募も歓迎している。

 サハリン若手経済人の団体「発展運動」サハリン支部も構想を支援。アレクサンドル・ダンダーノフ代表は「大橋建設は日ロ双方の利益になる」と説明する。八月の「橋の祭典」で、建設実現を求める署名活動や大橋の「仮想着工式」を行う。

 サハリンの鉄道は日本統治時代のなごりで、線路幅が日本の在来線と同じ一〇六七ミリと狭い。サハリン鉄道局は〇五年、ロシア基準の一五二〇ミリに広げる工事に着手。全長八百七キロのうち二百五十キロを年内に済ませ、計五百億ルーブル(約二千三百億円)をかけて一五年完了を目指す。これにより石炭やセメント、重機などを大陸と同じ車両で効率的に運べるようになる。

 日欧間を鉄路で結べば、船舶によるインド洋経由の貨物の多くがサハリン経由になるとロシア側は計算する。

 大橋実現に向けては、日本側の合意が大前提で課題も多い。しかし、サハリンの鉄道関係者は「日ロを鉄路で結ぶ利点を訴え続ければ、実現性は高くなる」と期待している。

 
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