| サミットの形骸化が指摘されて久しいが、それでもやるのは、多分に政治ショー的な要素があるからだ。福田首相が力を入れるのも、首脳会議を仕切り、パフォーマンスをすることで、自身のPRになるからである。そのために、警備と称して、自衛隊が動員され、警察官がいたるところで検問をしている。自分の政治的プロパガンダのために軍隊を動かすのは、独裁国家を思わせる。金正日とどこが違うのか、と問いかけたくなる。もちろん、そんなサミットの正体をメディアがきっちり、伝えればいいのだが、民放の有名キャスターが芸能人まで引き連れ、大挙して洞爺湖を訪れ、晩餐会や昼食会のメニューとか報じている。英国のメディアも晩餐会のメニューを報じたが、豪華な食事をしながら食糧危機を話し合う偽善を批判した。日本のメディアは独裁者の人気取りのツールでしかない。 |