新聞協会賞に「自衛官募集に住基情報」報道
−−編集部門、毎日新聞が4年連続受賞 2003年 09月 04日
大治朋子記者、2年連続受賞
日本新聞協会は3日、今年度の新聞協会賞受賞者を発表した。優れた報道に贈られる編集部門で、毎日新聞東京本社社会部取材班(代表=大治(おおじ)朋子記者)の「自衛官募集のための住民基本台帳情報収集に関するスクープ」など3件が選ばれた。
毎日新聞の受賞は▽00年度「片山隼君事故から事件事故被害者の権利と支援策の確立を追求し続けたキャンペーン報道」▽01年度「旧石器発掘ねつ造のスクープ」▽02年度「防衛庁による情報公開請求者リスト作成に関するスクープ」――に続き4年連続。編集部門の最多受賞記録も20回に更新した。大治記者は2年連続の受賞となった。
大治記者ら取材班は、防衛庁が自衛官募集のために、満18歳を迎える適齢者の情報を住民基本台帳から抽出して提供するよう全国の自治体に37年間にわたって要請し、多数の自治体が住民基本台帳法に規定のない情報収集に応じていた事実を4月22日朝刊で報道した。同協会は授賞理由を「行政機関の個人情報収集における暴走の危険性と、行政機関個人情報保護法案の問題点を具体的に指摘した。その結果、同法の付帯決議に適正収集に関する規定が盛り込まれるなど、社会的に影響を与えた報道として高く評価され、新聞協会賞に値する」としている。
新聞広告賞に水新聞・緑新聞
また、日本新聞協会は3日、第23回新聞広告賞の受賞者を発表した。毎日新聞東京本社の「毎日水新聞・毎日緑新聞」=朝刊セット地区掲載=など10件が選ばれた。
毎日新聞の受賞は3回目で、同協会は授賞理由を「環境コミュニケーションを広告活動として実現しようと試みた意欲的な広告」などとしている。
[記事前文]
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