GttMerge, gttConv
解説
GARMIN Colorado (コロラド) 台湾版の日本語化をサポートするために使う2つのツールです。
GttMerge
GarminTranslationTextファイル(*.gtt)に対し、追加・変更ファイルを与え、更新するプログラム。
追加・変更ファイルは「
GARMIN Colorado 400t (TWN)の日本語メニューをより完全にする補完ファイルの配布」や「
風を聴け」などで入手することができます。また、テキストエディタ等で自作する事も可能です。
GttConv
GarminTranslationTextファイル(*.gtt)とCSVファイルを相互変換するプログラム。
gttからcsvに変換したファイルは、GttMergeの差分ファイルとして扱う事が出来ます。
注意
使用する前にお読みください。
- ここで配布しているプログラムは無償です。いわゆるフリーソフトです。
- 二次配布はしないでください。
- 販売しないでください。
- これらのプログラムを利用して何らかの不利益や損害が発生しても作者は保証責任を負わないものとします。いわゆる"自己責任"でご使用ください。
- このプログラムに関する問い合わせをGARMIN社にしないでください。
プログラムのダウンロード
GttMergeの使用方法
- GttMerge.exeをダブルクリックして起動します。
- [GTT]ボタンで、GarminTranslationTextファイル(*.gtt)を指定します。
- [差分]ボタンで、差分ファイル(CSVもしくはタブ区切りテキスト)を指定します。
差分ファイルは、変更、追加したいレコードを以下のように記述し、UTF-8エンコーディングで保存したものです。
<tag>,<txt>
詳しくは後述の「差分ファイル(CSVもしくはタブ区切りテキスト)の仕様について」を参照してください。
「GARMIN Colorado 400t (TWN)の日本語メニューをより完全にする補完ファイルの配布」にて、差分ファイルを入手することができます。
- [Run]ボタンで処理が始まります。
- 処理が終わると新しいGarminTranslationTextファイル(*.gtt)の保存先を問われるので、指定して[OK]をクリックします。
特に問題が無ければ"OK"のメッセージボックスが表示されます。
何か問題がある場合は"Error"とアラートボックスが表示されます。
- 最後にログファイルを表示します。
ログファイルには、tagの重複情報や追加・更新状況が記録されます。
エラーがある場合は、このログに何かしらのメッセージが載ります。
ログファイルの最後に、生成したgttファイルのパース(検証)結果が記載されます。
パース(検証)結果に問題が無い場合は、
Parse:
OK
と記載されます。
問題がある場合は、問題のある行と位置が記載されます。
GttMergeの仕様
- tagが重複している場合は、後に出現したデータを採用します。
- 生成するgttファイルはUTF-8エンコーディングでBOM(Byte Order Mark)が付きます。
- ログファイルは、GttMerge.logというファイル名で、GttMerge.exeと同じ場所に自動的に生成されます。
処理が終わった後に、削除しても構いません。
- 差分テキストファイル中の以下の文字は、文字エンティティに置換され、gttファイルに反映されます。
文字 | | 文字エンティティ |
& | → | & |
< | → | < |
> | → | > |
' | → | ' |
" | → | " |
差分ファイル(CSVもしくはタブ区切りテキスト)の仕様について
- 1行にtagとtxtに相当する値をカンマ(,)かタブで区切って記述してください。
- 次の単語はhdr予約語です。tagフィールドに置くと、gttのhdrの子要素として解釈されます。
"lang", "desc", "type", "sort", "cpage", "pnum", "ver", "upperkbrd", "lowerkbrd"
これらhdr予約語はファイルのどの行にあっても認識されますが、先頭にまとめて置いておくのが良いと思います。
また、大文字小文字を認識するので、大文字で記述すると正しく処理されず、<str>要素にセットされてしまうので注意してください。
なお、これらのhdr予約語のレコードが存在しない場合は、デフォルト値として、次の値がセットされます。
lang | 日本語 |
desc | 日本語 |
type | Primary |
sort | 0 |
cpage | 932 |
pnum | 006-D1114-65 |
ver | 0.0 |
upperkbrd | ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ |
lowerkbrd | abcdefghijklmnopqrstuvwxyz |
- 行の先頭が#で始まっている行はコメント行としてスキップします。
例)
#TXT_COMMENT_STR,これはコメントです。
- 2フィールド未満の行は無視されます。
例) tagフィールドのみの行の場合
TXT_IGNORED_STR
- 3フィールド以上の行は、1フィールド目をtag要素に割り当て、それ以降は文字列としてそのままtxt要素に割り当てます。
例)
3フィールドを持つこのような行の場合
TXT_SAMPLE_STR,ここはフィールド2です。,ここはフィールド3です。
gttファイルの中はこうなります...
<tag>TXT_SAMPLE_STR</tag>
<txt>ここはフィールド2です。,ここはフィールド3です。</txt>
GttConvの使用方法
- gttConv.exeにファイルをドロップします。
ドロップするファイルの拡張子に応じて、挙動が変ります。
- *.gttファイルをドロップした場合...
GarminTranslationTextファイルとみなし、<tag>要素と<txt>要素で構成されるCSV(UTF-8 Encoding)ファイルを同階層に生成します。
<tag>,<txt>
例)
TXT_LANG_ID_STR_M,日本語
TXT_12_Hour_STR_M,12時間
TXT_12_Hour_STR_X,12時間
TXT_24_Hour_STR_M,24時間
TXT_24_Hour_STR_X,24時間
TXT_3_Dimensional_STR_M,3D
TXT_3_Dimensional_STR_X,3D
TXT__Destination_STR,目的地
TXT__Destinations_STR,目的地
生成されるファイル名は拡張子が.csvになります。
例) Japan.gttをドロップした場合、Japan.csvというファイルが生成されます。
- *.csvもしくは*.txtファイルをドロップした場合...
<tag>要素と<txt>要素から成るCSVかタブ区切りテキストファイルとみなし、GarminTranslationText(*.gtt)ファイルを同階層に生成します。
生成されるファイル名は拡張子が.gttになります。
例) Japan.csvをドロップした場合、Japan.gttというファイルが生成されます。
ドロップするファイルの仕様に関しては、前述の「差分ファイル(CSVもしくはタブ区切りテキスト)の仕様について」を参照してください。
gttConvの仕様
- tagが重複している場合は、後に出現したデータを採用します。
- 生成するgttファイルはUTF-8エンコーディングでBOM (Byte Order Mark)が付きます。
- テキストファイル中の以下の文字は、文字エンティティに置換され、gttファイルに書き出されます。
文字 | | 文字エンティティ |
& | → | & |
< | → | < |
> | → | > |
' | → | ' |
" | → | " |
- gttファイル中の以下の文字エンティティは置換されてCSVファイルに書き出されます。
文字エンティティ | | 文字 |
& | → | & |
< | → | < |
> | → | > |
' | → | ' |
" | → | " |