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京極夏彦『魍魎の匣』のアニメ化が決定! キャラクター原案はCLAMPが担当

2008/07/10

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京極夏彦が放つ驚異のベストセラー「百鬼夜行」シリーズの最高傑作といわれる『魍魎の匣(もうりょうのはこ)』のアニメ化が決定した。監督は中村亮介氏が務め、アニメーション制作をマッドハウス、キャラクター原案をCLAMPがそれぞれ担当する。

『魍魎の匣』ストーリー
戦後間もない東京、美少女のバラバラ殺人事件が世間を騒がせている。
そんな中、引退した元女優・柚木(ゆずき)陽子の妹が行方不明に。ときを同じくして、匣を祀る奇妙な霊能者、そして巨大な匣型の建物の存在が明らかに――匣を巡る虚妄が奇怪な事件を結んでゆく。探偵・榎木津、文士・関口、刑事・木場らがみな事件に関わり京極堂の元へ集まる。
果たして憑物(つきもの)は落とせるのか!?

全9冊で累計500万部を超える京極夏彦の人気長編「百鬼夜行シリーズ」。衝撃的なデビューを飾った『姑獲鳥(うぶめ)の夏』は「推理小説の枠を超えた"超絶ミステリ"」と絶賛され、「憑物(つきもの)落とし」という斬新な主人公を生み出し、2005年には実相寺昭雄監督により、映画化された。そして、第二弾となる『魍魎の匣』は、登場人物の魅力を更に深めるとともに、さまざまな事件を複雑に絡めながら最後には驚くべき結末が用意され、日本推理作家協会賞に輝くなど幅広い読者層から熱狂的に支持され続けている作品。1,000ページを超える長大なボリュームと、妖しくも美しく「映像化不可能」と言われた作品世界が、2007年に原田眞人監督によって映画化されたことは記憶に新しい。

なお、現在発表されているおもなスタッフは以下の通り。キャストについては未定となっている。さらなる詳細については続報を待ちたい。

『魍魎の匣』スタッフ
・原作 / 京極夏彦 (講談社刊)
・アニメーション制作 / マッドハウス
・企画 / 丸山正雄
・監督 / 中村亮介 (『モンスター』監督助手、『デスノート』絵コンテ・演出)
・シリーズ構成 / 村井さだゆき (『ブギーポップは笑わない』『パーフェクト・ブルー』『千年女優』脚本)
・キャラクター原案 / CLAMP (『ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE-』『xxxHOLiC』連載中、『コードギアス 反逆のルルーシュ』キャラクター原案)
・キャラクターデザイン / 西田亜沙子(『シムーン』『桃花月憚』キャラクターデザイン、総作画監督、『ヴァンパイア騎士』キャラクターデザイン)
・色彩設計 / 大野春恵(『CLAYMORE』『逆境無頼カイジ』色彩設計)
・美術監督 / 金子英俊(『はじめの一歩』『十兵衛ちゃん』『シグルイ』美術監督)
・撮影監督 / 五十嵐慎一(『ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE-』『エル・カザド』撮影監督)
・CGディレクター / 菅友彦(『capeta』CGチーフアニメーター、『ポルフィーの長い旅』CG担当)
・プロップデザイン / 木村雅広(『DEVIL MAY CRY』プロップデザイン、『BALCK LAGOON』プロップ・メカニック設定)
・編集 / 寺内 聡(『はじめの一歩』『逆境無頼カイジ』編集)

登場キャラクターの設定画を紹介

■京極堂 (中禅寺 秋彦)
中野の古本屋「京極堂」店主にして武蔵晴明神社の神主。陰陽師としての顔も持ち、拝み屋として憑物落としを行い数々の難事件を解き明かす。博覧強記、殊に全国の宗教・習俗、口碑伝承の類について無類の知識を持つ。旧制高校時代、榎木津礼二郎の一級下で関口巽と同級。

■榎木津礼二郎
職業探偵。ただしまともに捜査を行ったためしはない。旧制高校で京極堂、関口の一期先輩で、木場とは幼馴染。父は旧子爵榎木津幹麿。陽気で天衣無縫、天真爛漫、むしろ躁病気味。生来視力が弱く、代わりに他人の脳内に浮かぶイメイジ(=記憶の再構成)を見る能力が備わったという。戦争中に照明弾をまともに食らい、左目はほとんど見えなくなる。これにより、見る力がさらに強くなった。

■木場修太郎
東京警視庁捜査一課の刑事。位は巡査部長。無骨な外見の通り、敵と味方、善と悪といった単純な二元論的思考を好み、勧善懲悪の時代劇や洋画を好む。捜査においては意外と冗談も利くし話術も巧みで、水商売の女達にはけっこう人気。密かに女優美波絹子のファンで、警察手帳にブロマイドを挿んでいるが、決して他人には知られたくない秘密である。

■関口巽
鬱病の小説家。旧制高校で京極堂、榎木津らと知り合う。戦争では将校として小隊を率いるも、小隊は彼ともう一人を除いてほぼ全滅。その時共に生き残った唯一の部下が木場。京極堂の妹敦子が勤める稀譚舎発行の文芸誌「近代文藝」に、ときどき短編を寄稿。その傍らアルバイトで、カストリ雑誌「月刊實録犯罪」に実録読み物を書いたりもして糊口を凌いでいる。その時のペンネームが「楚木逸己」。

■中禅寺敦子
中禅寺秋彦の妹。健康的で活動的。22歳。7歳で中禅寺千鶴子の実家(京都)に預けられ、兄中禅寺秋彦に初めて会ったのは、8歳の夏。その後、祖父が亡くなった年に上京して兄の許に身を寄せる。高等女学校を卒業すると、自活を宣言。自力で学費を貯め、独学で大学に入学するも「つまらない」といって退学。現在は稀譚舎の「稀譚月報」編集部の編集者。下宿は、変死した画家の元アトリエ(世田谷区上馬町)。就職時(2年前)に借りた。

■柚木加菜子
私立鷹羽女学院中等部の14歳。クラスの誰より聡明で気高く、美しい。馴れ合いを嫌い、クラスの中で唯一楠本頼子とだけ親しくしていた。頼子を「楠本君」と男のように呼ぶ。外国の音楽が流れる喫茶店に出入りし、大人が読むような文学雑誌を好んで読み、頼子と自分が、お互いにお互いの生まれ変わりなのだというような夢物語を話す。

■柚木陽子
加菜子の姉で、元映画女優の美波絹子。女優として「続・娘同心/鉄面組血風録」という三流娯楽時代劇の主演に抜擢され、その後数作の娯楽作品に出演。夏目漱石の「三四郎」の映画化で里見美禰子役という大役を得てスタアとなるが、封切り直後の昭和26年夏に突然引退。ただし、芝居は下手で台詞も棒読み。

■楠本頼子
私立鷹羽女学院中等部の14歳。内向的で世間知らず。お嬢様ぞろいのクラスで劣等感を持っている。同じく父のいない柚木加菜子と出会い、強い同一化願望を抱く。加菜子が語った「頼子は加菜子の、加菜子は頼子の生まれ変わり」という話を表面的には信じていたが、一方では現実的な冷めた面も持っている。

■久保竣公
『蒐集者の庭』で、文化藝術社主催本朝幻想文学新人賞を受賞した新進気鋭の幻想作家。稀譚舎にて急病で倒れた作家荒川敦の代打で埋め草の原稿執筆を依頼される。担当は関口と同じ小泉珠代。早書きで有名。八月三十日に引き受けた仕事を、九月七日には前編を上げて郵便で送っている。二十歳前後。

■美馬坂幸四郎
美馬坂近代医学研究所の所長。戦前は神のメス裁きとまでいわれた天才的外科医で、戦争中は陸軍第十二特別研究施設において、秘密の研究をしていたという。

■鳥口守彦

■寺田兵衛

■青木文蔵

■中禅寺千鶴子

(C) 京極夏彦・魍魎の匣製作委員会


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