2007年11月06日

本編3-5 T田の影 飛鳥監視網の存在

 北公園での集まりからわずか二日後だった。S小学校のO田校長から電話があった。
「飛鳥さん、なんでも教育長が直接お話聞きたいって言うんですよ。今日、すぐにSヶ浜町役場まで来てほしいとのことなんです。すいませんが、役場に来てください。私もすぐ向かいますので。」

 Sヶ浜町教育長、N津川S二。なんやNだのSだの方位磁針みたいな奴だが、体型や雰囲気があの金八崩れ・T田に似ているので、俺は正直この男にあまりよい印象は持っていなかった。そもそも当時(今もだが)Sヶ浜町の小中学校は荒れ放題で、卒業生もあちこちで悪さをするザマだったが、そんな惨状を何年も改善できずにいる教育長が、まともな人物とはとても期待できない。
 余談だが、俺がSヶ浜町のS小学校にいたのはわずか一ヶ月あまりだったが、その間に校舎への侵入、校庭でのらんちき騒ぎが複数回あった。そういうところなのだ、Sヶ浜町というところは。それを二年で改善するはずだった俺を追い出すのだから、脳タリンにも程があるぜSヶ浜町。

 Sヶ浜町役場の2階の奥まったところに、教育長室があった。心身共にズタズタだった俺は、落ち窪んだ目でN津川教育長の前に座った。

 その口から、意外な言葉が飛び出した。
「あなた、S台に立ち入って子どもたちと会いましたか?」

 正直なところ、予期しない問いだった。そもそも、なぜSヶ浜町の教育長が、わずか二日前の出来事を既に知っているのか。北公園は、子どもたちは盛んに出入りしているが、団地の大人などは犬の散歩に来る程度で、さほど多くはやってこない。そもそも、なぜこのN津川は、「俺がS台に立ち入ったこと」を問いただそうというのだ?

「その件は間違いありません。ところで、その情報は誰からのものですか?」
「さる、責任ある方です。」
「S台の、ですか?」
「そうです。」

 しかし、「責任ある方」とは、何とも紋切り型の返答で呆れてしまう。教育長ともなると、さすがに公務員が骨の髄まで染みついて、とっさにこのような返答ができるものなのだろう。

 俺は、またT田にやられたと感じていた。
 もともとあの「念書」が、俺や3人のために書かれたものではないということは既に述べたが、T田は俺が思う以上に恐ろしい悪党だった。
 念書とは、その性質上、不特定多数の人間に写しが配られるようなものではあり得ない。それを所有するのは、取り交わした本人同士と、仲介した者程度に限られるはずだ。この場合は、俺と、3人の家族、それにT田とR町教育委員会ということになる。まあ、Sヶ浜町教育委員会にまでは渡されることもあるだろうが、その念書の内容をS台住民が詳しく知るはずもない。というか、知っていてはならないはずだ。
 3人の親が、飛鳥を監視してもらう目的で念書の内容を広める可能性はゼロではないが、3人に一日も早く平穏な生活をと願う人物が、不用意に問題そのものを周りに広めるとは考えにくい。そもそも、そんな話をわざわざ広めれば、3人に好奇の目が向けられるのは間違いない。自分たちの娘を苦しめるような真似をあえてするとは考えられないのだ。

 そうなると、他に念書の存在を知り、その内容を関係者以外に広めて益がある人物といえば

 もはや一人しかいない。


 T田よ、本当に貴様は人間か?

 いったい、どれだけの住民に念書の件をぶっちゃけたのだ?「団地内で飛鳥を見かけたら、すぐ通報を!」と、あちこちの出しゃばりなおばさんたちに念を押してまわったのだろう。

 あの男は、「あんたを守る物だから。」と虚言を弄し、俺にまんまと念書を書かせた。それは何もかも、自分のどす黒い欲望を満たすためだけのものだったのだ。

 考えてみれば、奴はS井さんを騙してまで、無理矢理異動させた男だ。俺を苦しめるためなら、手段を選ぶはずもない。

「これ以上念書に背くと、私もあなたを守り切れませんよ。」

 教育長が話を続けた。この時点で俺はこのN津川という男を信じていなかった。

 誰が俺を守るだと?

 この言葉がまったくのでまかせだったことは、まもなくN津川自身の行動を持って証明される。

 子どもたちの思いが俺を支える中、巨大な、組織的な悪が、俺を包み込もうとしていた。


本編3-6  マチ 優しき天女のごとく


久々の本編更新でした。なんかいろいろごたごたしてましたんで。一番は風邪こじらせて死体と化していたことですが。
本館では、懲戒免職編が完結しました。
また、ミクシイでは、「とんでもない人物」からのコンタクトがあり、「公開OK」の許可をもらいました。

さて……近く、「現実」の方で急展開がありそうです。
ま、逮捕されないことを祈りつつ、頑張りますのでどうかよろしく☆  

Posted by 飛鳥エイジ at 21:02Comments(0)

2007年11月06日

てめぇ殺すぞ!!

という物騒な叫びに感動した☆
土曜日の夜、ミクシイの日記キーワードランキング6位「アレルヤ」(笑!





ガンダム00「キュリオス」のマイスター・アレルヤ=ハプティズムですね。
いやあ分かり易い!「てめぇ殺すぞ!!」
しびれたわ。
あれだな、まるで懲戒免職の日にN津川に襲いかかった時の飛鳥エイジみたいやね。
ほんと、よく右をたたき込まずに堪えたと思うよ……。

冗談抜きで、飛鳥の右拳はド素人の顎骨など一撃で木っ端微塵にしますからね。
「ボクサー骨折」の経験があるんですが、整形外科の医者が、「ボクサー骨折はずいぶん見てきましたが……こんなのは初めて見ましたよ……。」と。本編時間半年後に、このエピソードについても語ります。


本館に本編「懲戒免職編最終回」をアップしました。よかったら、どうぞ☆
  

Posted by 飛鳥エイジ at 20:26Comments(0)

2007年11月06日

誰が「単に性欲を満たすため」だ?

ケンタッキーで食べるたびに、マチと何度来ただろうと考える。

今夜完結する「懲戒免職」の章

これから語られるのは、マチと俺の一年間

それをみてもなお、飛鳥エイジのマチへの思いを「単に性欲」と言える脳足りんが、S台地検とS台地裁、M県教委以外に存在するかね?

マチと関係者がここを読んでいる可能性が極めて高い今、あえて告げる

ニコル
し 台の痴漢
姉の交通事故&入院
モデル
チャロ
垂れ幕
夏の思い出
献血集会
1月の夜
コス
遠野

その他あまりにもトピック多すぎる俺たちの「一年」を

全て聞いてもらおうな


そして
M県教委の陰謀とその言い訳も、全て聞いてもらおうな


そしてその後は

最終章

ダークプリズン


へと


それと
APさま
情報自体は全公開しても構いませんか?

メールは後ほど

では、また。
  

Posted by 飛鳥エイジ at 14:01Comments(3)

2007年11月05日

仮面ライダー「電王」が気胸でダウン?

だそうですね。

飛鳥が気胸で入院した話は少し前に語ったばかりです。なんでしょうねこのタイミングは。

でも、ライダーは飛鳥に比べると大分軽症らしいですね。

安静10日
咳をすると痛む

うん、軽症です。呼吸のたびに心筋梗塞の激痛に襲われ、「普通このくらい重症だと、発症したときに痛みで気絶するんだけどねえ」と医師に言われましたから☆

で、番組はどうなるんでしょう?



  

Posted by 飛鳥エイジ at 05:29Comments(0)

2007年11月04日

ふっ・・・・・・・・・・かぁーっつ!!!!!

ドラクエⅡの「ふっかつのじゅもん」に泣かされたゲーマーは多いことだろう。

「うぎゃあああぁぁぁああああ一文字違うんかぁぁぁ!!??」

と、エンディング直前のデータが呼び出せなくなったりした激涙の勇者たちの怨念が実はラスボスだったという噂まで。

ちなみに、飛鳥は最重要データを記憶してましたぁ!!
いや、嘘じゃないって。嘘じゃない。あんだけ出すのに、どんだけきついか、わかるっしょ?
ヤーレンソーラン北海道~♪

っつ……だめだ。まだ頭がいつもの調子に戻らない。
え?いつものまんま?そうですか、ありがとうございます!!

「ねめせそな おぎだかりだほ こなつでせ」

ほら、今でもここまで覚えてんですよ。人間ってスゴイね。

で、バカ野郎飛鳥エイジ、ようやく復活!!

昨日まで床に伏せって、「ごほごほ……いつもすまないねぇ……」「それは言いっこなしでしょ?」と、一人芸……。死ぬかと思いました☆←ぁ?

たくさんのコメントやメールをいただきまして、おかげでずいぶん元気づけられました。ありがとうございます☆

ホントに、今回はまいりました。月曜からずっと意識朦朧としたまま勤務。木曜金曜はいよいよ立ち上がることも難しくなり、土曜の午前は無理して仕事に出たら、昼頃にほぼ死体。ガンダムの頃にようやく座椅子にもたれかかるくらいに回復。

しかし……
人間ってやつは現金なもので、「ある出来事」をきっかけに転落教師飛鳥エイジ、大・復・活!!
今日は一日暴れてきました。正に大暴れ!ストアに店員は大勢いますが、飛鳥のバカ声は店の外れから12ある全レジを貫いて向こう正面の根菜売り場まで余裕到達♪
呼び込みの直後にお客さんでごったがえす様子を見るのは嬉しいもんです。

まだ身体はあちこち痛いし、むくんでるんですけど、こんなん屁みたいなもんで。

なんか世間ではこの一週間に、NOVAやら赤坂覚醒剤やら川口女性殺害やら中日53年ぶりの日本一やら大連立!?やらいろいろあったようですが、人間は自分の触れられる範囲の出来事が全てなんだなぁとあらためて感じましたよ。

さて、本編も明日なんとかしたいところですが、飛鳥が死の淵に転がってる最中、ブログ関係で凄まじい動きがありました……。これからコメ返しなどに旅立ちますが、その中で「重大案件」についてもちょっと触れてきます。結果、皆さんにお知らせすることになった場合、そうとう衝撃的な事になりますので……。



本当に、人間ってやつは不思議な縁で繋がっているのかもしれません。また、そういう「縁」を感じて下さった方々は、飛鳥の語りだけとは別のレベルで「真実」に触れてしまった方なのかも知れません。

この記事は、本館、だて別館に上げておきます。ミクシイの方は、また別に書き起こしますね。では、ちょっと出かけてきます。

それと、通りすがりさま、すずらんさま、コメありがとうございました。インフルエンザではなかったのですが、今回は異状に長引いて、少々不安でしたね。ま、歳なんでしょうね……。41ですから。

  

Posted by 飛鳥エイジ at 19:55Comments(0)