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秋葉原ホコ天が消滅?「マイナスな人減る」

東京・秋葉原の無差別殺傷事件の現場に設けられた献花台で手を合わせる人
Photo By 共同

 東京・秋葉原の無差別殺傷事件は8日で発生から1カ月を迎える。4度目の日曜日を迎えた7日、現場周辺は買い物客らでにぎわいを取り戻しつつあるが、献花台には今も花が供えられている。歩行者天国は中止されたままで、地元町会関係者からは「もう再開しなくていい」との声も出ており、消滅する可能性も出ている。殺人容疑で逮捕された加藤智大容疑者(25)は8日から起訴前の精神鑑定のために鑑定留置される。

 現場交差点の献花台にはこれまでに約7500束の花が供えられ、ペットボトル飲料も常時100本以上が並べられてる。四十九日まで設置される予定だが、1カ月近くが経過し、手を合わせる人も減りつつある。

 歩行者天国の扱いについては、地元町会などと千代田区、警察が四十九日をメドに話し合う方向だが、再開のめどは立っていない。現場近くに住む万世橋防犯協会の木暮敞士副会長によると「最近はこのままなくなっていいとの声が大きくなっている」という。万世橋町会の奥山治夫会長(61)は「秋葉原の人出が少し減って、街が落ちついてきた気がする」と慎重姿勢。木暮さんも「露出パフォーマンスや今回の事件を考えると、歩行者天国をやめた方が街にとってマイナスになる人が減る」。

 中止にあたって、大手家電量販店幹部らから「活気がなくなる」「歩道が人であふれる」といった反対意見もあったが、「ホコ天に来ていた人は家電を買う人ではない。事件前に比べて売り上げが減っているわけでもないので別に必要ない」(家電量販店店長)との意見も出ており、木暮さんは「自然消滅する可能性はある」と話した。

 一方、アニメグッズ販売店の男性従業員(33)は「歩行者天国に来ていたオタクの人たちはいいお客さんだった」と再開を要望した。

[ 2008年07月07日 ]

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