2008年03月21日

警察に行ってきました☆☆

って、☆☆ってなによ??

で、なんですが。
いろいろ面倒が片づいて楽になりました。みなさん、ありがとうございます。

F県S警察署で、2時間近くも相談聞いてもらえました。
開始当初は飛鳥も気が短いので、なんのかんのかわそうとする署員の態度にカチンときて声を荒げる場面もありましたが、やはり人間というのは、きちんと「言葉」を交わしていけば理解しあえるもんですよ。

おかげで、いろいろ教えてもらえました。

ネット犯罪の現状なども、現場にいる本人の口からの情報だったので、リアルでしたね。

画像ちゃんねる管理人逮捕や、千葉の小学生脅迫書き込みについても話が出たし、なかなか興味深い2時間でした。

もともと、「警察署」には嫌なイメージが無いせいもあって、いろいろ話すことも出来ましたしね。

カスどもへの対処法については、これもちょっと面白い話をいただいたので、実行していくことにします。
いつか、法律そのものが整ったとき、さらに強烈な攻撃をくれてやることが出来ますし。そのためにはやはり「記録」「証拠」が必要なわけです。今回飛鳥が、腐れコメントを敢えて全部残していることも有効なわけです☆

また、やはり現状ではなかなか難しいネット上の寄生虫駆除ですが、飛鳥の例が突破口となることも期待しますし、さらにはこの件が広く世論を動かすことになれば、ようやく法整備とかにも繋がっていくことになるんでしょうね。

ミクシイにも、クソコメに傷つけられた人たちのコミュがあるようですので、それらを完全に統合し一つの力に出来たら面白いかも、です。

マスコミにしても、ネット上の「放言」は必ずしも快く感じない人間が多いはずです。

で、被害届と告訴なんですが、警察署の方の勧めもあって、詳細は語れません。
今後の嫌がらせについては、アドバイス頂いた方法で記録し、証拠として蓄積していきますが、ある程度それがたまった場合、書き込んだ本人が想像しているよりはるかに重罪がつく場合があります。

飛鳥の体調不良については、ブログに逐一書き込んでいますし、それよりなにより、もう自殺さえ本気で考えるような状態なのですから、病気どころの話ではありませんね。

で、警察署を出て、N村の郵便局で現金書留発送。

激美味い讃岐うどんのみせでぶっかけ食べて四国に思いを馳せ、ミニストップの苺パフェ食って、昨日最終回だった「だいすき!」見て


今、報告書いてます。

コレから洗濯して掃除して書類整理して(これが面倒なんですわ)

まるっきり主婦だわな……………

来週の連休まで、一休み出来そうにないね。本編更新どうしよう。今夜あたりなんとかしたいんだけど……。

何にしても、ネット上のゴミを掃除するのは難しいけど、誰かがやっていかなくてはなりませんね。

それに

究極の話になりますけど

奴らは「言うだけ」ですから(笑

リアルに飛鳥の前にやってこれるはずもないし、そんな自殺志願者はまずいないでしょう。
とりあえず



て感じやね。


悔しかったら、リアルにかかって来いよこの寄生虫のゴミども。

ああ!それと

執行猶予中の人間が警察に被害届出しにくるケースはかなりレアだと苦笑されました。ま、事情もざっと話しましたけどね。
  

Posted by 飛鳥エイジ at 14:28Comments(2)

2008年03月21日

コレって、だてブログに真っ先にあげるべき話だよね?

さてと、行ってきますか☆
いや、ね

なるほど、少々の犯罪被害なら、「まあ、いいか……」と泣き寝入りする人間の気持ちってのがよく解る。

できることなら、警察なんてのは一生関わらないに越したことはないわけで。

ま、飛鳥は慣れてるからこんな真似に踏み切れたのかも、です。

ただ、本当に思うんですが。


貴重な貴重な休日を、カスどもとの下らないケンカの処理に数時間もとられ、この後も面倒があるかも知れないと考えると、ホントに鬱陶しい限りです。

今度こそ、警察が本当の犯罪者をきちんと洗い出し、

検察がその罪を明らかにし

裁判所が、その名に恥じない裁きを下すことを多いに期待します。


んでは、全ての整理が完了したので行ってきます。

また、報告しますね☆



あ、コレ、警察に提出するメモリーです。  

Posted by 飛鳥エイジ at 10:27Comments(4)

2008年03月21日

信用できないモノ??

みのもんたの朝ズバッ!でやってたんですけど。

人や企業が信用できない  60%超

とのことでした。
まあ、91%の人間が新聞を信用しているという数字自体「冗談だろ?」と思ってしまうんだが。
もしそれが本当だとすると、日本人もそこまでアホになったかとため息出るよ。

さらに、教師&警察の信用度が60%とかなり低いらしいが、その一方で裁判を信用している人間が72%もいることにも再びため息。教師警察も時に勝手なことして信用落としてるのはわかるが、裁判官ってのは、基本毎回自分勝手なんですけど。「裁判官の自由心証(字、いい?)主義」って、翻訳すると、「裁判官が感じたままにどんな判決出してもけっこうです」ということなんだけどね。

大体、起訴された事件の99%超が有罪なんて、常識的にあり得ないでしょ?「冤罪」がそんな割合であるはずがない。

それだけ、裁判官や検察は、人の人生破壊してるわけだが、それでも平然としているあたり、信用度18%の政治家・官僚に匹敵するものだと思うんだがね。

おめでたいね、日本人は。「真実」に触れたこともなく、新聞という腐れ嘘つきを91%もの人間が信じ切っている。

今、中国ではチベットの件でずいぶん情報操作されてますね。
確かに中国はやり方露骨で分かり易いけど、逆の立場に立った場合、日本のメディアだって、何らかの情報操作を絶対に行わないと言えますかね?

やってますよ。現に飛鳥の件ではやられましたしね。
というか、あの時は誤報が主だったんだけど、それに関して謝罪も訂正もなく、K北新報に至っては「懲戒免職を公表しなかったのはなぜだ!」と見当違いの方向に暴走し、あげくの果てにM県教育委員会の言い訳を真に受けて「身内に甘い!」とかアホなこと書いてるし………………

だから新聞なんてアホだというんだよ。
M県教育委員会が俺の件を公表しなかったのは、自分たちのでっち上げが、「被害者」に仕立て上げられた少女に伝わらないように隠蔽しただけの話。

腐れK北新報よ。ここに来て真実を勉強していけ、このアホども!
俺がどれだけの「証拠」を示し、どれほど長期間の出来事を証明しつつ「懲戒免職隠蔽」について語っているか。
モノ書いてメシくってるなら、俺のやってること勉強に来いってんだよ。


というわけで、やはり日本人は平和なんだなとあらためて感じましたよ。

で、最後に一つね

何が信用できるとかできないとかも、まあ数値として調べてみることはいいですけど

自分が、信用できる人間かどうか、考えるのが大事だと思うんですけど。もちろん、飛鳥本人も、です。
  

Posted by 飛鳥エイジ at 08:00Comments(1)

2008年03月20日

本編3-26 病休・そして、四国へ~遍路敢行への道

 停職処分をうけてから約5ヶ月。処分書をよく見てみると、処分終了の期日が記入されていない。これは、「停職処分受けたら辞めろ」と言っているわけだ。だが、T田の陰謀により作られた「大事件」を口実に行われた処分などで、辞職などしてたまるものか。
 俺は何が何でも復帰するつもりでいたが、同時に、このまま教壇に戻れないという事態になってもかまわないとさえ考えるようになっていた。教師だけでなく、公務員という仕事の薄汚さに辟易していた俺は、この先「税金泥棒」の誹りを受けようと、己のために給金をもぎ取るのだと決めていた。
 とにかく、公務員は怠けた者勝ちである。反論はあろうが、少なくとも俺は最後にS台小学校でその現実を見たのだから、間違いのない事実なのである。誰がなんと言おうと、あの年俺は、あのクソ食らえな学校で誰よりも働いた。いや、赴任以来誰にも負けぬほど働いた。だからこそ、朝早くやってくる子供から、一番遅くまで残っている子全てと触れ合えたし、卒業生も3日とあけずに俺のもとに遊びに来てくれていたのだ。
 その現実だけは、誰にも否定できない。

 さて、本編前に一つ語っておこう。
 転落教師の独り言。本編のここまでの時数。約23万文字。50文字×60行の書式で、140ページ以上。

 はじめに言ったはずだ。真実は、数百文字やそこらで語れるものではない、と。全記事を読んでくれている読者が大勢いることに驚くが、これでわかったはずだ。
 マスコミに真実を語ることなど出来ないということが。マスコミは、「事実の一部をうまく要約して伝えている」に過ぎない。それも、書き手の趣味や悪意が絡むと更に真実から遠ざかる。実際ブン屋などそんな阿呆が多いわけだし。少なくとも俺の件をかき立てた奴らは大半がそうだったのだから、俺の言うことを的はずれだなどと突っ込む資格などあるはずもない。

 また、そのマスコミの伝えた「ごく一部」に踊らされておきながら、自分のしでかしたことを毛ほども省みない放言系ブログ&サイトの管理人どもの無責任ぶりも、マスコミのそれと変わらない。自分が偽情報に踊らされ、一人の人間に対して悪口雑言を吐きまくったこと自体が問題であるのに、まるでこちらが身勝手な主張をしているかのように誤魔化そうとするその態度こそ「犯罪」であろうに。

 飛鳥の語りはまだまだ続く。今全体のどのくらいまで書き上げたか自分でも把握しきれないが、大雑把なところ2割あるかどうか、といったところだろう。
 これが、真実に必要な容量なのだ。


 平成14年11月6日。退院したばかりの俺のもとに、N津川がやってきた。

「え?入院してたんですか?」

 ……本気で言っているのか?
 このN津川という男は、どこまで阿呆なのだろう。O田校長もヤツに報告していなかったのか?
 何が「管理下におかないと」だ!?部下職員が2週間も入院していたことを把握していない教育長に、「管理」など口にする資格はない!
 
 この能なしタヌキと語ることなど、T田の相手をするが如く無意味!
 N津川は、そのT田と見まごうばかりのでっぷりと醜く太った体を揺さぶりながら「なんとか辞めてくれ」を繰り返すばかりだ。しまいには、「あんたは子供のことを考えないのか?あんたが戻ってきたら学校が混乱するんだよ。」とか言い出す始末だ。
 では、俺はどうなってもよいと?そもそも、こんな不必要に子供や学校を混乱させるような理不尽きわまる処分を下したのは教育委員会ではないか。事態の収拾も貴様らの責任であって、俺が負うべきものではない!!納得のいかない処分に苦しみ、死にかけたほどの目に遭っているのは俺だ。S小学校の親どもの早合点と思いこみとヒステリーで、これ以上追いつめられるいわれはない!!

 とはいえ、O田校長も相当に頭を悩ませているのは本当のようだ。俺は入院中ずっと考えていた案を切り出した。

「一時、病休ということにはできませんか?」

 N津川たちは、はっとしたような顔でいる。俺の提案が意外だったという顔だが、こんな程度のことも考えにはいっていなかったのかと、俺はひそかに嘆息するしかなかった。
 N津川は、もともと困ったような顔をさらに不安そうに歪ませて尋ねてきた。

「え、診断書は、とれるんですか?」

 ど阿呆が……。そこまで準備できているから、この場でこんな提案をするのだ。まったく、公務員という連中はどこまで坊やなのだろう。これだから世間知らずであるとか、つぶしがきかないとか揶揄されるのだ。こんなカスどもと同業であると思うと脱力してしまう。

「ふう……もちろんです。M輪先生に話は通してあります。こちらはいつでも準備できますが、そちらの手続きはどうですか?」

 まったく……これではどちらが困窮している者かわからない。あたふたと打ち合わせするN津川とO田校長。公務員の応用力、発想力の貧弱さを象徴する光景だ。

「わかりました、診断書がとれるなら、明日にでもとってください。こちらも手続きを進めますから。」

 病休の話はあっさりと通った。このあたりも公務員ならではである。民間では、こんな傷ものの養生に割ける金などそうそうあるものではない。

 次の日、M輪先生から受け取った診断書には、「心因反応」と病名が記されていた。公務員、特に教師の病休は多い。中でも精神的要因での病休者は異常な数とも言える。ケースとしては特異なものになるのだろうが、俺もまた、こうして心が壊れて現場を離れることになった。だが、俺を壊したのは子供でも親でもない。ましてや勤務の重圧でもない。俺をここまで追い込んだのは、同僚……なかでも、T田という無能校長の存在だ。

 M県教育界は、一体どうなってしまうのだろう。
 今もなお、Y田教諭は、チャイムを聞きながらコーヒーを飲み干して職員室を出ているのだろうか?
 A部T子は、目の前で子供が常軌を逸した行動をとっても、にこにこと放置しているのだろうか?

 そしてT田は、今もなお、校長室で凧を作りながら子供の名前も覚えることなく、「君たちは最高だー!」と、頭のおかしい宗教屋のようなことを繰り返しているのだろうか?
 あ、これを書いている今は、数千万の退職金を手に、月20万をゆうに超える年金を得ながらのうのうと凧作ってるか。やってることは変わらねえな……。


 11月22日。俺はS小学校復帰と同時に病休扱いとなった。
 停職は解けたが、俺は学校に戻れなかった。S小学校PTAが本当に騒いでいたかどうかは知らない。だが、N津川がそれを口実に俺の復職を拒んだのは事実。俺の立場は、半年前と何ら変わらない。いや、むしろ悪化しているとさえ言える。
 だが、この半年で俺が得たものもある。それは、俺を支えてくれる教え子たちの存在だ。連絡の取れる子の殆どが、俺を信じ支えてくれる状況に、俺は救われていた。

 今後俺がどうなっていくのかは全く不透明だが、教師にとってもっとも価値あるもの-教え子の励ましがある限り、俺は負けるわけにはいかない。

 そして、病休に入って間もなく、俺の頭に再び四国行きの夢が浮かぶ。
 通常、病気休養中の公務員が遍路に出るなどあり得ない話だ。だが、俺の場合、四国に行くことが「治療として有効」と認められる可能性は高かった。

 当然だ。俺の心身の異状は、N津川に四国行きを差し止められてから急激に悪化したのだから。

 M輪先生から、「県外での長期静養が必要」との診断をもらい、O田校長にかけあうと「2週間ならなんとか承認出来ます。」との返答だった。N津川抜きで直接校長に掛け合ったのは、この人は決して悪人ではなく、むしろN津川の悪意に苦しめられる俺に同情的な部分さえあったからだ。権限としては教育長のほうが強力ではあるが、直属上司である校長がOKを出したのだ。しかも医師の診断書付きとなれば、俺の要求を無下には出来ない。
 加えて言えば、N津川も何度も俺の自宅を訪問する中で、俺という人間を肌で理解してきていたのかも知れない。退院以来、ヤツが俺のもとにやってくることはなくなった。それまで追いつめられるだけだった俺が、2週間の入院で以前の力の一部とはいえ取り戻してきたことで、N津川の戯言などまったく受け付けなくなっていた。
 本当に俺が怒り出せば、まあ直接暴力に訴えることはないだろうが、N津川如きは一言も発言できずに粉々に粉砕されることになる。

 実際、俺の四国遍路実行について、その後Sヶ浜町教育委員会から難癖がつくことは一切なかった。T田にしろN津川にしろ、矮小なカス野郎とはあまりにもわかりやすい。こんなザマだから、N津川は某中学校校長時代に、その学校の問題を次々先送りにしてこじらせ、今もなおその中学校はメチャクチャなままなのだ。S小学校といい、まったくSヶ浜町というところは、アホ教育長一人のために県内でも最低の教育環境となってしまっている。
 無能者は処分されない。N津川を見る限り、これは真実である。

 さて、まずはしてやったり!
 俺は9月以来諦めていた「四国八十八ヵ所徒歩遍路」に出ることになった。期間は2週間しかないので、八十八巡るのは無理。そこで俺は、ある目標を立てた。

 四国から遠く離れたこのM県からでは、移動も一日がかりになる。実質歩ける日数は11日間となるだろう。その中で目標達成は可能か、過去の遍路記録や自分の体調などを分析しながら、具体的な行程計画を立てていった。


 そして、11月28日。

「おめでとエイジ!!やったじゃん!!」

 俺の四国行きを誰よりも喜んでくれたのは、マチだった。俺の状況は何一つ良くなっていない。それでも、マチはいつでもポジティブでいてくれた。俺の日常の「いいこと」を、最大限喜んでくれるのだ。
 9月30日以降、マチと会うのはこれがわずか2回目だ。受験態勢に入り、尾山のことも一段落したマチに、俺のことで負担を与えることは決して出来ない。故に、俺は本当に大切な……それも、マチを喜ばせる件以外で連絡を取ったり、会うことを頼んだりということは一切しないと誓っていたのだ。

 その日マチは、放課後にGマート駐車場まで歩いて来てくれた。雨上がりの夕暮れ時、マチはS台中学校の制服姿で俺の前に現れた。
 そのマチに、俺は今回の遍路の「目的」を話した。

「すまんな、マチ。ようやく行けることになったよ。でな、詳しく聞いてくれ。今回四国で歩けるのは11日くらいの期間になる。それで三十一番寺まで、行くつもりなんだわ。いろいろ調べたんだが、この日数で三十一番までってのは、平均よりかなり速いペースで歩かなきゃならんようだ。野宿もあるから装備も重いし、退院直後のこの体調だ。正直、やれるかどうか心配だがな……。とにかく、行ってくらぁ!」
「がんばれって!!でもさ、なんで三十一番なの?」
「ははは!やっぱり聞いてくれたか。もちろん、理由はあるさ。三十一番の竹林寺ってのは、八十八ヵ所中、唯一、文殊菩薩を本尊にしてる寺なんだよ。」

 マチははっとしたように目を見開き、俺をみつめて固まった。
「あ……。」
「ん。そうだ、お前の合格祈願さ。俺は、マチに甘えるばかりで何もしてやれねえ。だからなんだ。せめて、お前のために祈ることくらいさせてくれ。それと……俺は命がけで行ってくる。限界までやってくるからさ!」

 マチは、来春高校受験を控えている。受験校は教えてくれないが、マチほどの子だ、それなりにレベルの高い学校を受験することは明らかだ。
 神頼みなど無意味なのはわかっている。だが、それでも俺はマチのために何かしたかった。そして、俺自身マチのためにどんな苦しみにも耐えられるということを証明したかったのだ。

 俺にとって、この2週間の四国行きは、正に命を賭けるにふさわしい重さがあったのだ。

「なあ、マチ。出発の日は12月15日の日曜だ。よかったら、見送り頼みたいんだが……。」
「うん!わかった!他に用事あっても必ず行くって!!エイジの見送りするよ!」



 その日、車中に並んで座る俺たちの前には、大きな虹が架かっていた。太陽が沈みかけていたので、虹は高く高く地平から屹立するようにそびえた。





 虹を追う者は愚か者と昔からよく言われるが、俺にとってマチは、追っても追っても届かない虹のようなものなのかもしれない。しかし、それでも虹は、あまりにも美しくそこに在るのだ!

 俺は、虹を追うことを心に決めていた。
 この日マチが俺にくれた笑顔のためにも、俺は四国三十一番寺・高知県五台山竹林寺へと向かう。そして、マチの幸せと合格を、文殊菩薩に願うのだ。






 出発前夜。
 いつものように、俺は寝室に独りだった。妻はもともと、俺の四国行きなど単なる無駄遣いにしか思っていない。本来なら……マチではなく、妻と息子に送られたかった。そして、妻と息子のために祈り、戦いたかった!停職以来、俺から逃げ出す算段ばかり立て続ける妻は、息子の卒園前に離婚届に判を押してくれと毎日のように俺に詰め寄った。ところが、今判を押したとしても、卒園までは今の幼稚園に通わせたいからここには住むという。……なんという勝手な言い分だろう。俺の心などカスほどにも考えていない。

 俺は近々妻子を失うことになる。俺は俺なりに戦おうと思った。が、それは妻には理解できなかったのだろう。
 俺がマチを愛してしまったことは許されない過ちかも知れないが、日々最も身近に在る女に、冷ややかに存在を否定される恐怖と絶望が、今幸せに、平凡に生きる「一般人」たちに、理解できるはずはない。その苦しみは俺の体を蝕み、実際に入院静養が必要なほどに追い込まれた。そして、その死の淵にあった俺を救ったのは、残念ながら妻ではなく、教え子たちであり、マチだったのだ。


 藤原アヤ

 あの子以来、失い続ける人生。
 それは、あまりにも悲しすぎる。淋しすぎる……。せめて、マチはそこにいてほしい。俺のモノでなくてもいい。そこで笑っていてほしい。


 大師様、俺の願いは邪でしょうか?仏は、聞く耳持ちませんか?
 けれど、俺はマチ抜きでは生きていけません。いえ、今日まで生きてくることも出来ませんでした。

 命の綱を求めることは、罪でしょうか?

 どうか……四国で、マチが共に歩くことをお許し下さい。
 どうか俺を、この先も生かして下さい。

 転落教師飛鳥エイジ、いよいよ四国八十八ヵ所遍路の旅へ。


 

 さて、ついにここまで来てしまいましたか。次回から、飛鳥の語りは四国が舞台となります。昨今歩き遍路がブームであり、昨年はNHKで「ウォーカーズ~迷子の大人たち」という遍路ドラマが放送されました。何かと注目を浴びる四国遍路ですが、飛鳥のそれは、一体どんな旅になるのか?
 形式としては「紀行文」になりますが、マチに宛てた手紙のような表現になりますので、まるで恋文でも読まされているかのような錯覚に不快感を覚えるかもしれませんこと、あらかじめお詫び致します。ただ、重ね重ねお話していますように、四国での出来事にも一切の脚色や創作はありません。彼の地で「あったこと」をそのままここに綴ります。

 一つ語りはじめる前に。
 四国は別世界でした。そして、飛鳥エイジが「もう一度四国を歩きたいか?」と訊かれたなら

 刹那の迷いもなく返答します。

 「もちろん!」と。

 四国八十八ヵ所遍路の旅は、単なる寺巡りではありません。自分の人生にドラマを感じたい方は、ぜひ四国行きの決断を。

 俺にとって四国遍路は、一時その意味を失いかけましたが、やはりあの日々があったからこそ、今の飛鳥エイジは生きていられるのです。
 次回

転落教師の独り言 本編3.5章 四国遍路編  「12月15日~プロローグ 四国へ」  に続く


  

Posted by 飛鳥エイジ at 20:43Comments(0)転落教師本編」

2008年03月19日

いじめられる女子小学生の

相談に対して、飛鳥が話したこと。

昨日の記事で、解答しますと言ったことを、なんと飛鳥が覚えていました。奇跡的です。

マチは、その子と一緒に飛鳥のところに来ていました。
というか、マチが「飛鳥先生に相談してみなよ!」と、同じクラスのその子を飛鳥のところに連れてきたんですよ。

で、夕暮れのベランダで、空を見上げながら話したこと。
宇宙に関する話です。

そう
宇宙に比べたら人間なんてちっぽけだから!
という話、飛鳥は大嫌いでして………………………………………





「なあ、K(いじめられてた子)。
 宇宙の大きさって、考えたことあるか?」

「あんまり考えないけど、どこまで続いてるかもわかりませんよね。」

「そうだ。あの太陽さえ、1億5千万キロ彼方だ。光の速さで8分以上かかる。その速さで、織り姫星まで行くと20年以上もかかる。となりの銀河、アンドロメダまでは200万年以上かかる。そして、そんな銀河が、宇宙には何千億個あるか見当もつかないくらいだ。」

「大きいよね、宇宙って。」

「ああ。人間なんて、宇宙から見たらもう見つけることも出来ないくらいのカスだ。人の一生なんて、星の寿命に比べたら、一瞬にもならん。」

マチもKも、かえって表情が沈む。そうだ。宇宙の大きさと人間を比べても、なんの説諭にもならないのだ。それを使う教師や口先人間が多いこと、あまりにも悲しい。


「でな、そのちっぽけな人間が、そんな巨大な宇宙のことを、ここまで知っているんだけどな。」

え?という顔の二人。

「地球にへばりつくカスみてえな人間が、宇宙の構造や、誕生の謎まで解明しようとしているよな。こんなちっぽけな脳みそ一つが、宇宙と戦える力をもってるんだよ。
 人間ってのは、ちっぽけなんかじゃない。誰もが持ってるこの脳は、心は、宇宙とさえ対等なのさ。その脳みそを、明日どうするかってことにフル回転させてみろよ。
 先生は、応援しかできねえし、ホントにどうしようもないときは、いじめてる奴らを潰してやる。でもな、最後にどうするかは、K次第だ。いじめっ子を消滅させても、それは解決じゃない。
 その偉大な脳みそで、自分の「いじめ」ってトラブルと戦ってみろ。絶対負けねえから!ホントに困ったときはいつでもまた来い。」


その後
Kはいじめを克服した。卒業の頃にはたくさんの友人に囲まれ、高校でも小中の同級生とともに文化祭を盛り上げるなど、大活躍していた。

マチは、その時の飛鳥の話が忘れられなかったという。それ故、飛鳥のクラブにだけは、不登校など関係なく学校にやってきて参加してくれたのだ。



とまあ、こんな話でした。
人間は、宇宙に挑戦することを許された、地球上唯一の生命体です。その脳みそが、それこそちっぽけな地上のトラブルを、解決できないはずがない。

だから、飛鳥もまた自分の運命と戦っているわけです。もっとも、「運命」というヤツは、宇宙より強大な敵かもしれませんが。

てなわけで、コレもあちこち上げときますね。



超新星については、マチと車で話し込んだエピにて語ります。
ホントに、男女が二人っきりで、人気ゼロの夜の駐車場で何してるかと思えば

超新星と人類の起源について話してました☆

ホントに、飛鳥とマチはそんな関係だったんですよ。2年近くもの間ね。

誰が性欲だけでマチを抱いたって?
ふざけんじゃねえよ……………

頭ゆだってきた。






しかしね
いじめなんて、悩むほどの問題じゃねえんだけど。実際、飛鳥が解決してきたいじめなんて、速攻解決だったけどね。ええ、100%です。再発も無し。

なんで、日本中の教師達は、いじめとか学級崩壊とか、本来の業務とちがうことでそんなに悩むかね…………・?
飛鳥は、いじめやら親のクレームやらより、音楽の授業の方が強敵だったわい☆

「CDさま!お願いします!」
  

Posted by 飛鳥エイジ at 20:15Comments(5)