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途切れぬ献花 アキバ再建へ「僕らがやるしか…」

 無差別殺傷事件から4度目の日曜日を迎えた6日の東京・秋葉原。買い物袋を手にした若者や外国人観光客であふれ返る一方、現場に設置された献花台に花束などを供える人は後を絶たず、「ここに来るたびに悲しみが込み上げる」との声も聞かれた。

 東京都千代田区によると、これまでに供えられた花束は約7500束。古いものは区の施設に移している。献花台は49日の今月27日まで設置、供物の最終的な扱いは未定という。

 飲み物を供えた品川区の男性会社員(37)は「1カ月たっても、2度とあってはならないという気持ちは変わらない」と静かな口調。目黒区のアルバイト男性(29)は「よく秋葉原に来る。自分が被害者になっていたかもしれない。今でも恐怖がある」と打ち明けた。

 歩行者天国は中断のまま再開のめどは立っていない。現場近くの万世橋町会の奥山治夫会長(61)は「秋葉原の人出が少し減って、街が落ちついてきた気がする。歩行者天国の再開には防犯カメラ設置など、安全面の確保も考えないといけない」と慎重姿勢だ。

 一方で、まちづくりのマネジメント会社が6日に実施した清掃ボランティアには約25人の若者が集まり、1時間で大型のごみ袋7つ分のごみを拾った。埼玉県上尾市の会社員福田剛士さん(25)は「アキバが好きだし、こういうときだからこそと思って参加した」と力強い表情。別の参加者は「ホコ天復活のためには、僕らがやるしかない」と語った。

[ 2008年07月06日 17:36 ]

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