日本の医師数など主要国最下位
人口1000人当たりの日本の医師数は2.1人で、OECD(経済協力開発機構)加盟30か国平均の3.1人を大きく下回り、主要7か国では、カナダと並んで最下位であることが、OECDが7月4日までにまとめた「ヘルスデータ2008」で明らかになった。日本は、医師数のほか、総医療費や一人当たりの医療費でも、主要国で最下位となっている。
【関連記事】
医療制度に国民の過半数が不満
政治・行政から市民主体の医療を
9割が「医師不足」実感
「医療費で財政は破綻しない」
「医療費増額が医を荒廃から救う」
主要7か国の人口1000人当たりの医師数(2006年)は、イタリア3.7人、ドイツ3.5人、フランス3.4人、英国2.5人、米国2.4人、カナダと日本が2.1人だった。
また、GDP(国内総生産)に占める総医療費(05年)では、米国15.2%、フランス11.2%、ドイツ10.7%、カナダ9.9%、イタリア8.9%に対し、日本は8.2%と、主要国で最下位。異なる計算方法で算出した英国も8.2%だった。
さらに、一人当たりの医療費(購買力平価換算)でも、日本は2474ドル(05年)で、主要国中最下位。米国は30か国で最も高い6347ドルだった。米国以外の主要国では、カナダ3460ドル、フランス3306ドル、ドイツ3251ドル、イタリア2496ドル。総医療費と同様に、異なる計算方法で算出した英国は2580ドルだった。
更新:2008/07/04 16:57 キャリアブレイン
新着記事
- 日本の医師数など主要国最下位(2008/07/04 16:57)
- 診療報酬改定で診療所7万5千円減収(2008/07/04 15:41)
- 看護学生に条件付き奨学金 付属病院勤務で返還免除(2008/07/04 00:00)
過去の記事を検索
キャリアブレイン会員になると?
専任コンサルタントが転職活動を徹底サポート
医療機関からスカウトされる匿名メッセージ機能
独自記者の最新の医療ニュースが手に入る!
第18回 医療の良心を守る市民の会代表・永井裕之さん 「遺族の思いは、何が起こったか真相を明らかにしてほしい、同じ思いを他の人がしないよう、再発防止を徹底してほしいということ。本当に納得すれば、決して訴えることなどはあり得ない」―。1999年に東京都立広尾病院で起こった点滴への誤薬注入による医療過誤 ...
1人ひとり 個別の条件を大切に東京勤労者医療会「東葛(とうかつ)病院」(千葉県流山市)ママさん看護師も多数活躍 看護師の厳しい労働実態が指摘され、離職率が新卒で9.3%、全体では12.3%に達するなど、看護師の離職を避ける取り組みが看護現場の重要な課題になる中、「長く働き続けられる病院」が、千葉県流 ...
Weekly アクセスランキング
※集計:6/28〜7/3
埼玉県戸田市の戸田中央総合病院には、今年もたくさんの新人ナースが仲間入りしました。人に寄り添う日々の業務は、緊張の連続でもあります。新人ナースの一日に密着しました。
医療セミナー情報