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芝浦工大教授の武田邦彦氏の勘違い

2008-07-02 20:52:29 | Weblog
芝浦工大教授の武田邦彦氏は、テレビ朝日「サンデープロジェクト」の日米韓による北朝鮮への軽水炉供与に対し、「北朝鮮でウラン濃縮を行い、使用済み燃料からプルトニウムが抽出でき、北朝鮮にとっては、二度おいしい計画」と、とんでもないコメントをした。しかし、実際には、日米韓は、北朝鮮が核開発をしないことを条件に、すなわち、ウラン濃縮も使用済み燃料の再処理もしないことを条件に、軽水炉の供与をしており、最初から、米日韓でウラン燃料を有料提供し、使用済み燃料もそのまま引き取る条件になっていた。にもかかわらず、北朝鮮にとって、二度おいしいとは、何を勘違いしているのか。世の中の核に対する認識とはこの程度。
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Amで原爆を造らない理由

2008-06-29 22:28:14 | Weblog
素人は、UやPuだけでなく、Amでも、原爆が出来ると主張する。それは頭の中の世界。工学的には出来ない。それは、経済的でないこと、それから、致命的なことは、Am241のα崩壊にともなう60keVのガンマー線の放出にともなう発熱により、Amが溶融するからだ。
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誰も何も分かっていない原水爆技術の真実

2008-06-22 00:41:33 | Weblog
『ウキペディア』の原爆技術の解説はマンハッタン計画の報告書の転載程度のポンチ絵。それから半世紀経たいまの原水爆技術は予想できないくらいはるかに進化。それすら知らず、軍事評論家や知ったか振りした高齢の物理学者が、こっけいにも、似て非なる技術の解説に終始。核設計の経験もないような素人が安易な解説をすべきでない。
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世に蔓延る素人の原爆技術論

2008-06-14 19:09:08 | Weblog
米国は安全保障にかかわる情報を未公開。公開されている原爆情報は、ほんのポンチ絵の一般論に過ぎず、肝心な部分は、相変わらず機密のまま。本物の原爆技術論は、設計・製造にかかわったエンジニアにしか語れない世界。日本では、核設計の経験すらない素人が、似て非なる解説をしている。こっけいにも、いまでも、中性子源にポロニウム210が利用されていると錯覚。そんな半減期の短い核種は半世紀も前に見捨てられていた。その利用は緊急時の暫定的措置。素人は、こっけいにも、マンハッタン計画当時のポンチ絵でいまも解説。
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理化学辞典(岩波書店)とウキペディアの相違

2008-06-13 01:19:08 | Weblog
それは内容の信頼性。前者は引用価値有り、しかし、後者は引用不可。前者が学術論文なら、後者は噂話的週刊誌記事。

ウキペディアで「原子炉」の項目を検索すると、「溶融塩炉」のところに、「燃料にトリウム232を使用する。核反応によって自発的にウラン233を生成し、反応を持続する」と解説。

溶融塩炉は熱中性子炉。よって、トリウム232は、燃料にならない。実際には、最初から、ウラン233とトリウム232を混合しておき、トリウム232は、核原料物質として、ウラン233の核分裂中性子を捕獲し、ウラン233に核種変換される。溶融塩炉は、熱中性子のエネルギー領域でηが2以上になるため、熱中性子増殖炉になる。

ウキペディアの記載内容は素人による主観。書き込み者は錯覚している。間違っても学術論文には引用不可。
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