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ハマス、他派に「停戦守れ」 真剣な姿勢みせる

2008年6月29日20時3分

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 【ガザ=村上伸一】パレスチナ自治区ガザを支配するイスラム過激派ハマスが、自派以外の武装勢力に停戦順守を呼びかけ、イスラエルとの停戦に真剣な姿勢を続けている。ガザの経済を崩壊させたイスラエルの境界封鎖を和らげるのが狙い。停戦違反のたびに境界封鎖が繰り返され、ガザの生活が楽になる見通しが立たないためだ。

 27日にはガザからイスラエルへ迫撃砲弾が撃ち込まれ、3度目の停戦違反が起きた。いずれもハマス以外が実行。停戦対象でない別の自治区ヨルダン川西岸でイスラエル軍が続ける攻撃への報復だった。

 ガザのハマス内閣を率いるハニヤ首相は27日、ガザ市内のモスクで記者団に対し「みんなが停戦合意を尊重し、パレスチナ人を苦しめている封鎖を終わらせなければならない」と語った。ハマスの強硬派幹部アッザハール氏は28日、サウジアラビア紙との会見で、すでに停戦違反者の拘束を始めたことを明らかにした。

 イスラエルの治安機関「シャバク」の元長官顧問で、イスラム過激派を研究するシュタインバーグ博士は「ハマスは組織原理としてイスラエルとの共存を認めることはない。だが支配者の責任として、住民の苦しみを放置することもできず、封鎖緩和を期待できる停戦を選んだ」と指摘する。

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