冬柴鉄三国土交通相は1日の閣議後の記者会見で、2008年度の道路整備予算で同日に使い道が確定するのは維持管理費など5000億円にとどまることを明らかにした。一般道路の整備や維持管理に充てる4兆2000億円程度の予算のうち大部分が宙に浮いたことになり、ガソリンにかかる揮発油税などの暫定税率の期限切れの余波を受けた格好だ。
国交相は財源の裏付けが確定するまで新規の道路関係予算の執行を原則見合わせる一方、「維持管理に必要」「支払期限のある債務」「緊急を要する事業」には支出する方針を示しており、5000億円はこの総額と説明した。
国交相は「このような事態となり大変遺憾」と述べ、租税特別措置法改正案が成立するなど財源のメドがつき次第、使途を確定する考えを強調した。
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