2008年6月27日 15時19分更新
接骨院で治療を受けたといううその申請をして生活保護費14万円あまりを不正に受け取っていたとして、埼玉県深谷市の暴力団の元組員の男と妻の2人が、生活保護法違反の疑いで逮捕されました。2人はこの5年間に合わせて1800万円の生活保護費を受け取っていて、警察は不正受給の実態を調べています。
逮捕されたのは、埼玉県深谷市の暴力団の元組員で、韓国人のチェ・ボンへ容疑者(60)と、妻の育代容疑者(44)の2人です。警察の調べによりますと、2人は去年10月下旬ごろ、群馬県みなかみ町の接骨院で、治療を受けたとするうその申請をして、深谷市から治療費や通院のためのタクシー代などとして、生活保護費14万円あまりを不正に受け取ったとして生活保護法違反の疑いが持たれています。
調べに対して、チェ容疑者は容疑を認めていますが、育代容疑者は、「夫に頼まれて市役所に行っただけだ」と供述し、容疑を否認しているということです。
2人はこの5年間に、合わせて1800万円の生活保護費を受け取り、このうちおよそ700万円を治療費や通院代として申請していたということで、警察では容疑のほかにも不正に受け取っていたものがないか、不正受給の実態を調べています。