洞爺湖サミットを目前に札幌市と対立です。
海外からやってくる非政府組織=NGOの宿泊地を探していた札幌市は、豊平区にあるキャンプ場の開放を決めました。しかし、その管理をめぐって、NGO側は反発しています。
最近のサミットでは貧しい国の実情や反サミットなどを訴えようと大勢のNGOが集まります。札幌には、テント持参のメンバーおよそ400人が訪れると予想され宿泊場所の確保が問題となっていました。
札幌市は、いったん、キャンプ地の提供を断りましたが、市内の公園などに宿泊する恐れがある事から豊平区のキャンプ場を急遽、開放することを決めました。
(札幌市サミット支援担当部・井上力部長)「西岡青少年キャンプ場がありまして、そこにキャンプ場を設置したい」
そのキャンプ場は豊平区の山の中にありました。
(早瀬記者)「こちらのキャンプ場は山の中にあって住宅地ともかなり離れています」
開放されるキャンプ場は予想される400人全てを受け入れることが可能で、札幌市は、シャトルバスも運行する考えです。しかし、キャンプ場へ通じる道の住民からは不安の声も聞かれました。
(住民)「夜は監視が付かないだろうから徘徊して出歩くのが懸念される」「朝にかけて出られないようにするといっているが、そうはいかないのでは・・・」
このため、札幌市は、キャンプ場に監視員を配置する予定ですが、NGO側は、自分たちでキャンプ場の管理をしたいと主張し市と対立しています。
(国際交流キャンプ札幌実行委員会・本多さゆみさん)「参加者の自発的な協力や助け合いに基づく国際交流キャンプの実現と、行政による管理や監視は相容れがたいものであると考えています」
このままではキャンプ場を開放しても人は集まらず市内の公園などでキャンプする人が出てくるかもしれません。
(2008年6月26日(木)「どさんこワイド180」)
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