道内には現在、14の支庁があります。道は、このうち留萌や根室など5つの支庁の規模を縮小する条例案を道議会に提案しています。しかし、「地方の切捨てだ」として、採決では、この地区の与党議員が造反する可能性もあり、あすの会期末を前に議会はヤマ場を迎えています。
留萌市選出の石塚正寛さん。石塚さんは与党自民党会派の一員ですが、支庁制度再編に反対しています。地元の留萌支庁が振興局に格下げとなるからです。
(自民党道民会議・石塚正寛氏)「予算特別委員会の審議が残っているので最後まで聞いてその上で私なりの判断をする」
支庁制度再編をめぐる集中質疑ー。道の手続きの進め方などに自民党議員からも厳しい声が飛びます。(自民党道民会議・船橋利実氏)「支庁制度改革の効果を再三説明しても地域の不安をぬぐい去れない」
反対する議員が増えれば支庁再編の条例案は成立が難しくなります。
(高橋はるみ知事)「市町村の皆さん方との対話など反省すべき点が多々あった」
議会はあすが最終日。条例案可決に向け、自民党が動きました。午後からの議員総会で会派として支庁再編に賛成することを決めたのです。
(自民党道民会議・布川義治幹事長)「賛成して行く。今の議会中に可決に持っていきたい」
造反議員の動きを封じるため議員の投票行動を拘束することも決めました。「反対」を表明しているのは石塚さんを含め3人。いずれも支庁が振興局に格下げされる地区の議員です。
(自民党道民会議・松浦宗信氏)「私は(議員総会で)態度表明した。反対ということで」
(自民党道民会議・石塚正寛氏)「私は反対を表明させていただきたいと自民党議員の前で表明した」
100年続いた支庁制度の再編案ー自民党が賛成に舵を切ったことで明日の本会議で可決される可能性が大きくなりました。
(2008年6月26日(木)「どさんこワイド180」)
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