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韓国:米国産牛肉輸入を再開 反対派反発、消費ゼロ運動へ

 【ソウル堀山明子】韓国政府は26日、月齢30カ月未満の米国産牛肉の輸入条件緩和を官報に告示した。これにより、昨年10月以来中断していた米国産牛肉の輸入が再開されるとともに、国内の冷凍倉庫で保管されていた3000トン余の米国産牛肉が市場に流通される。また、骨付き肉や内臓の輸入も認められることになった。

 これに対し、米国産牛肉の輸入に反対する市民団体でつくる「国民対策会議」は26日、告示に強く抗議。今後は「流通阻止」「消費ゼロ運動」を組織的に展開すると明らかにした。全国民主労働組合総連盟(民主労総)も同日朝、釜山港付近で冷凍保管中の米国産牛肉を積んだコンテナの搬出を防ぐため、抗議集会を開いた。

 ソウル市庁前広場では25日夜から26日未明まで告示撤回を求める集会が開かれ、警察推計で約5000人が参加。深夜には警察当局が放水車で水をまくなどしてデモ隊と激しく衝突し、聯合ニュースによると130人以上が連行された。

 放水車によるデモ隊鎮圧は、今月1日未明に288人が連行されて以来。警察当局はこの時の対応を「過剰鎮圧」と批判され、これまで放水車の使用を避けてきた。しかし、李明博(イ・ミョンバク)大統領が24日、違法デモには厳格に対処するよう指示したのを受け、取り締まりを強化したとみられる。

 米国産牛肉の輸入条件をめぐっては、4月の米韓合意で月齢30カ月以上の輸入制限撤廃が確認された。しかし韓国国内で強い反発が起きたため、韓国政府は追加交渉(今月13~19日)で月齢制限の復活を要請、米国は輸出入業者の自主規制という形で受け入れた。

毎日新聞 2008年6月26日 11時25分

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