島根県の溝口善兵衛知事は5日、文部科学省で銭谷真美事務次官と面会し、韓国との間で領有権が問題になっている竹島について新学習指導要領の解説書に記載するよう要望した。教科書編集の基準となる解説書は、文科省が中学分を7月中旬までにまとめる予定。「我が国の固有の領土」と記述する方向で調整している。
溝口知事は「子どもたちが領土問題を理解するよう努力をお願いしたい」と要請。銭谷次官は「今は検討中。確定的なことは言えない」と返答した。溝口知事は面会後、「外交交渉を進めるためにも啓発が必要。文科省も領土問題の学習が大事だと認識している」と話した。【加藤隆寛】
毎日新聞 2008年6月6日 東京朝刊