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現代重、世界初の翼船技術を開発

ドイツなどから注文相次ぐ

 現代重工業が世界で初めての新しい翼船技術を開発し、注目が集まっている。

 この技術は飛行機が飛ぶ際に作用する揚力の原理を船舶に応用したもので、船の後部に翼形の装置を装着し、推進力を発生させて燃料節約効果を高めたものだ。

 この技術を適用したコンテナ船を運航してきたドイツのハパックロイド社がその効果を認め、6隻に新たに翼を装着するよう注文、また別の海運会社からの問い合わせも相次いでいる、と22日に現代重工業が明らかにした。

 現代重工業はハパックロイド社から受注した8600TEU(1TEUは20フィートコンテナ1個、20フィートは約6メートル)クラスのコンテナ船に初めてこの技術を適用し、今年4月に納入した。

 現代重工業は「この技術には4%から6%の燃料節約効果があり、大型のコンテナ船の場合、年間でおよそ240万ドル(約2億5800万円)の経費を削減できる」と説明した。

 揚力とは空気や水の流れの速度が異なることで生じる圧力差により、物体を上方に浮き上がらせる力のことをいう。

 現代重工業の関係者は、「飛行機は揚力で空中に浮くが、船舶用の翼の場合は船が進む方向に力が加わるよう設計されている。翼形の装置を船のプロペラ後部にあるかじに装着し、プロペラの回転で生じる回転流を推進力として活用できるようにした」と説明した。

 現代重工業はこの技術の開発に2004年から着手し、06年には韓国で特許登録を終え、米国やドイツなど世界10カ国でも特許の出願を行っている。

金承範(キム・スンボム)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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