中村俊のPK失敗、この上ない決定機を外した本田圭のミスなどチャンスを逃し続けた。それでも雨の中で前線からの厳しいプレッシャーと、リズム良くつなげるパスで日本の持ち味を発揮。約1カ月の活動期間でチームのコンセプトは確実に固まり、さらに中沢は「みんながチームのためにという意識でできている」と一体感を口にした。
決定力に課題は残したが、前回のバーレーン戦での悪いイメージは振り払った。9月からの最終予選に向け、岡田監督は「ここからが本番。この先も山あり谷ありだ。もっともっと強くならないといけない」。その声色が自信を帯びてきた。
★楢崎、連続無失点
正GKの座を川口から奪った印象が強い楢崎が2試合連続の無失点勝利に貢献した。攻撃に人数を割かないバーレーンの狙いはミドルシュート。前半41分と後半7分にヒヤリとするシュートを打たれたが、どちらも右へ鋭く跳んで止めた。
32歳は先発メンバーの中で最年長。堅守が辛勝につながり「難しい試合だったが、あきらめずにやった結果」と話した。
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