「同じ相手に2度負けるわけにはいかない」と、中沢や中村憲ら多くの選手が繰り返してきた。ふがいない黒星を喫した3月の雪辱だけではない。「バーレーンとは最終予選でも同じ組になる可能性がある」(岡田監督)との共通認識もあった。そんな相手に嫌なイメージを残したまま3次予選を終えなかったのは大きい。形はともかく価値ある勝利だった。
★岡田ジャパン勝利への執着心で雪辱
誰もが0−0の引き分けを覚悟した試合終了間際、相手のクリアをヘディングで中央に入れた内田のボールが、そのままゴールに吸い込まれた。大歓声の中、岡田監督は派手にガッツポーズ。3月に敗れたバーレーンに雪辱し、日本が3次予選の1位通過を果たした。
技術や戦術を上回る勝利への執着心を、岡田監督はチームから感じ取ったという。「どうしても勝ちたかった試合で、選手は90分間戦ってくれた。きれいな得点ではなかったが、ここまで泥臭く点を取ってくれたことがうれしい。チームが一つになってきた」。収穫を早口で強調した。
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