サッカーJリーグのガンバ大阪は21日、浦和レッズ戦(5月17日、埼玉スタジアム)でサポーター同士が小競り合いとなり負傷者が出た問題で、騒動の発端を作った2人を永久入場禁止とする処分を発表した。Jリーグでは、誓約文の提出などを条件に処分解除の可能性を残す「無期限禁止」はこれまでもあったが、「永久」という言葉を使って二度と入場を認めない態度をクラブ側が示すのは初めてとなる。
ガ大阪はさらに、2人が所属する東京のサポーターグループの解散と、同じ系列の大阪のグループが自主解散することでサポーターグループ側と合意した。
処分を受けた2人は、浦和サポーター席に向けて水風船などを投げ込む挑発行為を行ったとされる。浦和東署などによると、水風船が子どもに当たったことをきっかけに両チームのサポーターが間のさくを破って小競り合いになり、数人のけが人が出た。
ガ大阪は25日に再開するリーグのホーム戦から警備を強化し、アウェー戦のガ大阪サポーター席に担当者を配置する。また、登録サポーター全員の名簿提出を義務づける制度の運用も開始する。