北九州市の門司港と韓国・釜山港を結ぶフェリー定期便「MOJI LINE」(モジライン)が21日、就航した。同市門司区西海岸に新設されたフェリーターミナル横で記念式典が開かれ、約150人を乗せた第1便が出港した。
ダイヤは、門司港を正午に出発し、午後7時に釜山に到着。釜山を午後11時に出て、門司港へ午前8時半に着く。日曜を除き週6往復する。定員は542人で、片道運賃は8000円―1万8000円。
韓国と九州・山口を結ぶ旅客定期航路の発着地は、福岡市などに次ぎ4カ所目。昨年の日韓間の旅客数は過去最高の120万人を記録しており、韓国からの観光客増加が期待される。モジラインの年間利用見込みは14万6000人。
式典には、観光関係者ら約100人が参加。運航を担う韓国の「C&CRUISE」の鄭鼎敏社長が「迅速、安全な運航で日韓交流を深めたい。新規航路の開設にも努力したい」と語った。第1便には、北九州市観光協会など約40人の訪問団も同乗。釜山でフェリーを使った旅行をPRする。
=2008/06/21 西日本新聞=