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【死刑判決で本村さん(2)】「彼が納得しているか見極めたくて、背中を見つめていた」 (3/3ページ)
このニュースのトピックス:刑事裁判
「いえ、私は生涯開封しないと思います。高裁の見解であったように、罪を逃れたいがために書いた反省文であるだろうし、本当の気持ちが書かれていない可能性が高いと思います。この判決以降に彼が書いてくれた手紙なら読む準備がありますが、それ以前の手紙は生涯開封しません」
−−被告にかける言葉はあるか
「彼には胸を張って、死刑を受け入れてもらいたいと思います。胸を張れるまでには相当の苦悩を重ね、自らの死を乗り越えて反省しなければいけないと思います。そうした境地に達して自らの命をもって堂々と罪を償ってほしいと思っています」
−−この死刑判決を受け、今後、厳しい量刑が続くと思う。死刑のハードルが下がることについてどう思うか
「そもそも、死刑に対するハードル、という考えがおかしいと思います。日本の法律は、1人でも人をあやめたら死刑を科すことができます。今回、過去の判例にとらわれず、個別の事案をきちんと審査して死刑に値するかを的確に判断したこと。今までの裁判であれば、無期で決まりだったが、それを乗り越えたことが非常に重要だし、裁判員制度導入を前にこういった画期的な判決が出ることは意義があると思います。もっと言えば、過去の判例にとらわれず個別の事案を審査して世情にあった判決を出すと言った風土が日本の司法に生まれることを切望します」=(3)へ続く
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