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【死刑判決で本村さん(1)】「彼も覚悟していたんじゃないかと…」 (1/2ページ)
このニュースのトピックス:光市の母子殺害事件
山口県光市の母子殺害事件で、男性被告(27)=事件当時(18)=に死刑判決が出たこと受け、遺族の本村洋さん(32)が22日、広島市内で記者会見し「遺族が求めていた判決を下してくれた広島高裁に感謝したい」と述べた。
《本村さんは予定時間よりやや早めに記者会見場に到着。壇上で静かに目を閉じ、午後0時半の会見開始時間を待った》
−−死刑判決を受けて今の気持ちは
「9年の歳月がかかりましたが、遺族が求めていた死刑判決を下していただいた広島高裁に感謝しています。判決の内容を聞き、裁判所の見解は極めてまっとうだと思いますし、正しい判決が下されたと思っています。被害者遺族は司法に感謝し、被告は己の犯した罪に後悔して、社会が正義を再認識し、司法が威厳を保つことが民主主義であり、法治国家が維持されるものと考えますので、こうした判決に心から感謝しています」
《ここまでは比較的冷静に話していた本村さんだったが、質問が長女の夕夏(ゆうか)ちゃんのことに及ぶとやや涙ぐみ、言葉に詰まる場面も見られた》
−−5月11日の夕夏(ゆうか)ちゃんの誕生日に墓前に報告するのは予定どおりですか。また墓前にかける言葉は
「できれば早く墓前に報告してあげたいと思いますので、誕生日を待つまでに時間があれば行きたいと思っています。気持ちの整理はできていないので今は(言葉は)ありませんけど、ひとつの区切りがついたと思っているので、判決の内容は伝えたい」
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