2008.06.19
《冬眠熊の睡眠障害》励ましの電話は嬉しいのですが…
この約1週間､否､半月の間に予想を超えて読者(ﾌｧﾝ)から電話が掛かり続けである｡
意外にといっては何だが､みな例外なく最初に自らの自己紹介をし､紳士的な言葉遣いで語りかけてくれるのは嬉しい｡
殆どが格技空手関係者である｡最も多いというか目立つのが元芦原会館関係者､次に所属団体は異なるものの極真空手関係者である｡これも意外なのだが､新極真会の方々からの電話も少なくないのには少し驚いている｡
《話題》を敢えて分けると以下のようになる｡
��｢芦原英幸伝｣と､芦原会館との確執について｡応援の声と再販後の｢芦原英幸伝｣を読みたいという声が大半を占める｡
�∈８紊龍某振�手勢力図､つまり数ある極真空手団体の中で､今後も残っていくのはどれか? または新極真会との関係についての質問が多い｡また極真館の真剣勝負試合についての見解を求める声もある｡
��今後､私と塚本佳子が書いていく予定の作品に対する質問である｡
�に寝颪箸い辰討い觧笋�主宰する組織についての質問｡これも意外なのだが､稽古会にどうすれば参加できるかという(稽古内容やsparringの程度を十分に気にしながらではあるが)声もある｡
�，砲弔い討倭阿�ｺﾗﾑで書いたように､私の手を離れた以上､今私が話すべき事はないと答えます｡ただ､どうしてもという人には｢事の経過｣は説明します｡いずれにせよ芦原会館は早晩､崩壊･壊滅するでしょう｡
�△砲弔い討�､今度発売予定の私たちの著書｢大山倍達の遺言｣を読んで下さいとのみ答える｡ただMugenとして､大山倍達の理念である｢最強の空手｣を追求し続ける極真館を公式に支持･応援していること｡同時に松井章圭館長の極真会館が正統な極真空手の系譜を引いており､Mugenも支持していることは答えている｡極真館の真剣勝負試合は｢極真空手界の革命｣と位置づけている｡
��について…
｢力道山と大山倍達｣
｢ﾋﾟｽﾄﾝ堀口とその時代｣
｢銀座警察･東声会 町井久之伝｣
｢戦後の闇に葬られた幻の武道団体､大日本武徳会の真実｣
｢女子ﾌﾟﾛﾚｽ興亡記 徒花｣
｢首相･浜口雄幸を撃った男〜1人1殺､佐古屋留吉伝｣
また､私が監修を務める作品として､
｢系譜 大山倍達｣(著･宮田玲欧)
｢格闘技論 決定版｣
｢格闘技Wikipedia｣
などを考えている｡しかし､まずは１つひとつを精一杯､最高の作品に仕上げなくてはならないので､あくまで予定であって決定ではない｡
�い遼寝颪世�､これは稽古だけが目的の組織ではない｡まずは私の絶対的な支持者(ﾌｧﾝ)であり､最低でも｢大山倍達正伝｣の読者であることが条件となる｡また年齢は30歳以上､格技実践者｡東京本部または中京阪神支局､更には倅が主宰するR大学極真会館同好会にﾋﾞｼﾞﾀｰ参加することが求められる｡
稽古内容は極真ﾙｰﾙを基本に､裏捌き､合気柔術､締め･関節技が主である｡殆どの会員が極真空手上級者OBである｡｢壮年部｣という言葉を嫌い､いまだ実践者としての気概を持つ格技空手家は大歓迎｡希望者は熟考の末に改めて私に電話を頂くことになっている｡格技･流派･団体を問わないが､芦原会館会員はお断りしている(理由はsparringが出来ないから｡正道会館歓迎)｡
ﾌｧﾝのみなさんからのご支援はとても励みになりますが､以上の情報をご理解の上､電話を頂ければ幸いです｡
意外にといっては何だが､みな例外なく最初に自らの自己紹介をし､紳士的な言葉遣いで語りかけてくれるのは嬉しい｡
殆どが格技空手関係者である｡最も多いというか目立つのが元芦原会館関係者､次に所属団体は異なるものの極真空手関係者である｡これも意外なのだが､新極真会の方々からの電話も少なくないのには少し驚いている｡
《話題》を敢えて分けると以下のようになる｡
��｢芦原英幸伝｣と､芦原会館との確執について｡応援の声と再販後の｢芦原英幸伝｣を読みたいという声が大半を占める｡
�∈８紊龍某振�手勢力図､つまり数ある極真空手団体の中で､今後も残っていくのはどれか? または新極真会との関係についての質問が多い｡また極真館の真剣勝負試合についての見解を求める声もある｡
��今後､私と塚本佳子が書いていく予定の作品に対する質問である｡
�に寝颪箸い辰討い觧笋�主宰する組織についての質問｡これも意外なのだが､稽古会にどうすれば参加できるかという(稽古内容やsparringの程度を十分に気にしながらではあるが)声もある｡
�，砲弔い討倭阿�ｺﾗﾑで書いたように､私の手を離れた以上､今私が話すべき事はないと答えます｡ただ､どうしてもという人には｢事の経過｣は説明します｡いずれにせよ芦原会館は早晩､崩壊･壊滅するでしょう｡
�△砲弔い討�､今度発売予定の私たちの著書｢大山倍達の遺言｣を読んで下さいとのみ答える｡ただMugenとして､大山倍達の理念である｢最強の空手｣を追求し続ける極真館を公式に支持･応援していること｡同時に松井章圭館長の極真会館が正統な極真空手の系譜を引いており､Mugenも支持していることは答えている｡極真館の真剣勝負試合は｢極真空手界の革命｣と位置づけている｡
��について…
｢力道山と大山倍達｣
｢ﾋﾟｽﾄﾝ堀口とその時代｣
｢銀座警察･東声会 町井久之伝｣
｢戦後の闇に葬られた幻の武道団体､大日本武徳会の真実｣
｢女子ﾌﾟﾛﾚｽ興亡記 徒花｣
｢首相･浜口雄幸を撃った男〜1人1殺､佐古屋留吉伝｣
また､私が監修を務める作品として､
｢系譜 大山倍達｣(著･宮田玲欧)
｢格闘技論 決定版｣
｢格闘技Wikipedia｣
などを考えている｡しかし､まずは１つひとつを精一杯､最高の作品に仕上げなくてはならないので､あくまで予定であって決定ではない｡
�い遼寝颪世�､これは稽古だけが目的の組織ではない｡まずは私の絶対的な支持者(ﾌｧﾝ)であり､最低でも｢大山倍達正伝｣の読者であることが条件となる｡また年齢は30歳以上､格技実践者｡東京本部または中京阪神支局､更には倅が主宰するR大学極真会館同好会にﾋﾞｼﾞﾀｰ参加することが求められる｡
稽古内容は極真ﾙｰﾙを基本に､裏捌き､合気柔術､締め･関節技が主である｡殆どの会員が極真空手上級者OBである｡｢壮年部｣という言葉を嫌い､いまだ実践者としての気概を持つ格技空手家は大歓迎｡希望者は熟考の末に改めて私に電話を頂くことになっている｡格技･流派･団体を問わないが､芦原会館会員はお断りしている(理由はsparringが出来ないから｡正道会館歓迎)｡
ﾌｧﾝのみなさんからのご支援はとても励みになりますが､以上の情報をご理解の上､電話を頂ければ幸いです｡
2008.06.16
《再掲載》ﾌｧｲﾄ! 闘う君の唄を闘わないﾔﾂらが笑うだろう…
ﾌｧｲﾄ! 闘う君の唄を闘わない奴らが笑うだろう…
ファイト! 闘う君の唄を闘わない奴らが笑うだろう
ファイト! 冷たい水のなかを震えながら昇ってゆけ
暗い水の流れに打たれながら魚たち昇ってゆく
光っているのは傷ついて剥がれかけた鱗が揺れるから
いっそ水の流れに身を任せ流れ落ちてしまえば楽なのにね
痩せこけてそんなに痩せこけて魚たち昇ってゆく
勝つか負けるかそれは分からない
それでもとにかく闘いの出場通知を抱きしめてｱｲﾂは海になりました
ファイト! 闘う君の唄を闘わない奴らが笑うだろう
ファイト! 冷たい水のなかを震えながら昇ってゆけ
あの魚たちの群れｷﾗｷﾗと海のなかの国境を越えていく
諦めという名の鎖を身を捩って解いていく…
中島みゆきと吉田拓郎の合作､｢ﾌｧｲﾄ!｣という唄の歌詞である｡
この唄を聴いて私は幾度､涙を流したか分からない｡実際の歌詞はもっと長い｡悔しい､辛い､悲しい少年や少女の思いが､それぞれのｼﾁｭｴｰｼｮﾝで綴られている｡私も歌詞に出てくる彼らのなかの1人だった…｡
悔しいから反抗した｡
辛いから泣いた｡
悲しいから闘った｡
闘うということがどういう意味か？私は自らの体験から学んだのだ｡本来なら､そんなもの学ぶ必要はない｡否､学びたくもないことだ｡しかし､生き抜くためには闘うしかなかった｡
そんな私を過去､多くの人間たちが嘲笑ってきた｡
｢ﾔｸｻﾞの息子が､ﾁｮｰｾﾝに何が出来るよ! 悔しかったら一人前に学校出て人並み以上に稼いでみな｡どうせﾁﾝﾋﾟﾗになるのがせいぜいだよ｣
｢ﾁﾋﾞが､かかってこいよ､ほーらﾁﾋﾞの癖に生意気に! 柔道だろうがﾌﾟﾛﾚｽだろうがやってこいよ｡いつでもﾌｸﾛにしてやるわ｣
｢口だけ達者でとうとう逃げ出した｡ｱｲﾂはそうやっていつも調子いいこといって都合が悪くなると逃げ出すんだよ｣
｢ﾍﾟﾝは暴力にもなる｡けどｵﾏｴのﾍﾟﾝなんか簡単に折ってやる｡ﾍﾟﾝでさえ握れないようにしてやるよ｡生意気いうのは100年早いんだよ｣
いまでも私を嘲笑うﾔﾂらは絶えない｡
だが､昔と違っているのは､誰も直接私の前で笑わないし､愚弄もしないということだ｡笑うﾔﾂらはいつも姿を隠し､必死になって見えないところから引きつったように笑うだけである｡
そういうのを世間では｢弱犬の遠吠え｣と呼ぶ｡
私は逃げも隠れもしない｡
東京豊島区池袋のMugenが私の本陣だ｡私を笑いたければ､悪口叩きたいならば､ｹﾝｶを売りたいならばMugenにくればいい｡
｢ﾌｧｲﾄ!｣は真実を歌っている｡
闘う人間の姿を､闘えない弱虫が笑うのだ｡心のなかは歪んだ劣等感に溢れている｡捻れたﾌﾟﾗｲﾄﾞにしがみつくことしか出来ない人間が､自身の惨めさを隠 そうと無我夢中に､闘う人間を笑うのだ｡それも想像を絶するほど陰湿に､そして陰険に…｡
しかし､闘う人間にとってはそんなもの痛くも痒くもない｡なにせ弱犬の遠吠えだ｡逆に､弱犬は闘う者から嘲笑を浴びることを知っているから､自らの卑屈 さを知っているから､尚更ﾔﾂらはムキになって闘う者を笑う｡
私は差別と偏見と蔑視の視線を大人たちから浴びながら､今日まで闘い続けてきた｡それだけは胸を張って断言出来る｡
不良､少年犯罪者というﾚｯﾃﾙを貼られた私は､T県ﾄｯﾌﾟの進学校に進み早稲田大学に入った｡誰か悔しかったら早稲田大学に入ってみたらええ! 死ぬ気で受験勉強してみいや｡ただのう､三瓶啓二や東孝が通った｢夜学｣は早稲田とはいわんよ｡夜学は早稲田の盲腸じゃけえ､近々廃学が決定しとるんよ､念のため｡
柔道も中途半端､極真空手は末席の末席のまた片隅を汚しただけの男に過ぎません｡でも､私を弱者呼ばわりしてﾊﾞｶにするならば､とりあえず極真会館(松井派か極真館)の黒帯を取ってから吠えろや! いつでも待ってますけえ｡
編集者だ､物書きといってもまだまだ出版界では｢ﾊｷﾀﾞﾒのような格闘技界の業界人｣としか見なされていない半端者です｡物書きとしてさえ認められていない未熟者です｡けど､そんな私を笑うならば1冊でもいいから本を出版してからいえや｡それも山田英司や家高康彦のように初版3000部なんちゅうのはﾒﾃﾞｨｱ､ﾏｽｺﾐとはいわんけえ｡それはﾐﾆｺﾐというんじゃ｡小島は1回の増刷だけでもそれ以上を刷りますけん｡
Mugen､Mugenといってもちっちゃなｶｽのような会社です｡ｽﾀｯﾌもせいぜい10人程度に過ぎません｡ﾃﾞｶい会社が本気になって潰そうと思えば簡単に跡形もなく消えてしまいそうな編集制作会社です｡でも､誰もそれは出来ません｡私たちは絶対に｢筋｣だけは通します｡道理を無視して筋を違える相手には､刺し違えても引きません｡
私の家は昔から貧乏でした｡親父は博徒ですから､銭の出入りは大きかったですが､家には殆ど残らなかったです｡何もかも母親が汗水流して働いて､世間から貧乏人と笑われながら昼も夜も働いて私を食べさせ､学校にいかせてくれました｡
でも､いまの私を､私の親を貧乏と笑う人間はいないはずです｡私は精一杯働いています｡私を揶揄するならば年収2000万円取ってからいってくれんさい｡
貧乏人に貧乏と笑われるいわれはありませんけえ｡
私が最も嫌う､そして軽蔑する人間は､偽善者､口先だけの綺麗事を並べ立てるﾔﾂ､そして｢悪｣に対して正面から闘えない臆病者､こういうﾔﾂらだ｡
芦原英幸は私にいった｡しつこいように繰り返した｡福昌堂を辞めて独立する際のことだ｡
｢ﾔｸｻﾞと呼ばれてもいいけん､絶対他人にﾅﾒなれたらいけん｣
｢他人に笑われるならば怖がられる方がずっとﾏｼや｡嫌われてもいいけん､笑われたりﾅﾒられたら許しちゃいけん｡徹底的に再起不能になるまで潰すん
や｡徹底的にや!｣
男なら闘わなくてはいけん!
たとえるならば盧山初雄も真の闘いを知っている｢漢｣だった｡
1995年4月｡極真会館は分裂し､三瓶啓二を筆頭に緑健児､増田章､三好一男､柳渡聖人ら10名を優に超える極真空手の猛者連中が総本部のﾛｯｸｱｳﾄを企てた｡しかし盧山はたった1人で彼らの前に立ちふさがった｡
｢やるなら全員かかってこい｡その代わり命の保障はしない｡俺の首を取るつもりでかかってこい｡空手じゃない､ｹﾝｶだ!｣
盧山の烈火の瞳の前に三瓶は女々しく俯き､全員足をﾌﾞﾙﾌﾞﾙと震わせながら黙して去った｡
これは実話である｡
松井章圭は…｡
この14年間､ある意味で独りで闘い続けてきた｡ｸｰﾃﾞﾀｰの際は過半数どころか40名を超える支部長が松井を否定した｡しかし松井は一歩も退くことな
く正々堂々と闘い続けてきた｡
私は断言する｡
たとえ敵が100人並び､銃やﾀﾞﾝﾋﾞﾗを構えていても､つまり自分が死ぬことが分かっていても松井章圭ならば絶対､闘いに挑むに違いない｡1人でも2人でも確実に道連れにして闘いながら死ぬことを選ぶだろう｡
何故なら､松井もまた自らの尊厳のために､闘うことの大切さを知り､実際に闘い続けてきた人間だからだ｡
ファイト! 闘う君の唄を闘わない奴らが笑うだろう
ファイト! 冷たい水のなかを震えながら昇ってゆけ
(了)
ファイト! 闘う君の唄を闘わない奴らが笑うだろう
ファイト! 冷たい水のなかを震えながら昇ってゆけ
暗い水の流れに打たれながら魚たち昇ってゆく
光っているのは傷ついて剥がれかけた鱗が揺れるから
いっそ水の流れに身を任せ流れ落ちてしまえば楽なのにね
痩せこけてそんなに痩せこけて魚たち昇ってゆく
勝つか負けるかそれは分からない
それでもとにかく闘いの出場通知を抱きしめてｱｲﾂは海になりました
ファイト! 闘う君の唄を闘わない奴らが笑うだろう
ファイト! 冷たい水のなかを震えながら昇ってゆけ
あの魚たちの群れｷﾗｷﾗと海のなかの国境を越えていく
諦めという名の鎖を身を捩って解いていく…
中島みゆきと吉田拓郎の合作､｢ﾌｧｲﾄ!｣という唄の歌詞である｡
この唄を聴いて私は幾度､涙を流したか分からない｡実際の歌詞はもっと長い｡悔しい､辛い､悲しい少年や少女の思いが､それぞれのｼﾁｭｴｰｼｮﾝで綴られている｡私も歌詞に出てくる彼らのなかの1人だった…｡
悔しいから反抗した｡
辛いから泣いた｡
悲しいから闘った｡
闘うということがどういう意味か？私は自らの体験から学んだのだ｡本来なら､そんなもの学ぶ必要はない｡否､学びたくもないことだ｡しかし､生き抜くためには闘うしかなかった｡
そんな私を過去､多くの人間たちが嘲笑ってきた｡
｢ﾔｸｻﾞの息子が､ﾁｮｰｾﾝに何が出来るよ! 悔しかったら一人前に学校出て人並み以上に稼いでみな｡どうせﾁﾝﾋﾟﾗになるのがせいぜいだよ｣
｢ﾁﾋﾞが､かかってこいよ､ほーらﾁﾋﾞの癖に生意気に! 柔道だろうがﾌﾟﾛﾚｽだろうがやってこいよ｡いつでもﾌｸﾛにしてやるわ｣
｢口だけ達者でとうとう逃げ出した｡ｱｲﾂはそうやっていつも調子いいこといって都合が悪くなると逃げ出すんだよ｣
｢ﾍﾟﾝは暴力にもなる｡けどｵﾏｴのﾍﾟﾝなんか簡単に折ってやる｡ﾍﾟﾝでさえ握れないようにしてやるよ｡生意気いうのは100年早いんだよ｣
いまでも私を嘲笑うﾔﾂらは絶えない｡
だが､昔と違っているのは､誰も直接私の前で笑わないし､愚弄もしないということだ｡笑うﾔﾂらはいつも姿を隠し､必死になって見えないところから引きつったように笑うだけである｡
そういうのを世間では｢弱犬の遠吠え｣と呼ぶ｡
私は逃げも隠れもしない｡
東京豊島区池袋のMugenが私の本陣だ｡私を笑いたければ､悪口叩きたいならば､ｹﾝｶを売りたいならばMugenにくればいい｡
｢ﾌｧｲﾄ!｣は真実を歌っている｡
闘う人間の姿を､闘えない弱虫が笑うのだ｡心のなかは歪んだ劣等感に溢れている｡捻れたﾌﾟﾗｲﾄﾞにしがみつくことしか出来ない人間が､自身の惨めさを隠 そうと無我夢中に､闘う人間を笑うのだ｡それも想像を絶するほど陰湿に､そして陰険に…｡
しかし､闘う人間にとってはそんなもの痛くも痒くもない｡なにせ弱犬の遠吠えだ｡逆に､弱犬は闘う者から嘲笑を浴びることを知っているから､自らの卑屈 さを知っているから､尚更ﾔﾂらはムキになって闘う者を笑う｡
私は差別と偏見と蔑視の視線を大人たちから浴びながら､今日まで闘い続けてきた｡それだけは胸を張って断言出来る｡
不良､少年犯罪者というﾚｯﾃﾙを貼られた私は､T県ﾄｯﾌﾟの進学校に進み早稲田大学に入った｡誰か悔しかったら早稲田大学に入ってみたらええ! 死ぬ気で受験勉強してみいや｡ただのう､三瓶啓二や東孝が通った｢夜学｣は早稲田とはいわんよ｡夜学は早稲田の盲腸じゃけえ､近々廃学が決定しとるんよ､念のため｡
柔道も中途半端､極真空手は末席の末席のまた片隅を汚しただけの男に過ぎません｡でも､私を弱者呼ばわりしてﾊﾞｶにするならば､とりあえず極真会館(松井派か極真館)の黒帯を取ってから吠えろや! いつでも待ってますけえ｡
編集者だ､物書きといってもまだまだ出版界では｢ﾊｷﾀﾞﾒのような格闘技界の業界人｣としか見なされていない半端者です｡物書きとしてさえ認められていない未熟者です｡けど､そんな私を笑うならば1冊でもいいから本を出版してからいえや｡それも山田英司や家高康彦のように初版3000部なんちゅうのはﾒﾃﾞｨｱ､ﾏｽｺﾐとはいわんけえ｡それはﾐﾆｺﾐというんじゃ｡小島は1回の増刷だけでもそれ以上を刷りますけん｡
Mugen､Mugenといってもちっちゃなｶｽのような会社です｡ｽﾀｯﾌもせいぜい10人程度に過ぎません｡ﾃﾞｶい会社が本気になって潰そうと思えば簡単に跡形もなく消えてしまいそうな編集制作会社です｡でも､誰もそれは出来ません｡私たちは絶対に｢筋｣だけは通します｡道理を無視して筋を違える相手には､刺し違えても引きません｡
私の家は昔から貧乏でした｡親父は博徒ですから､銭の出入りは大きかったですが､家には殆ど残らなかったです｡何もかも母親が汗水流して働いて､世間から貧乏人と笑われながら昼も夜も働いて私を食べさせ､学校にいかせてくれました｡
でも､いまの私を､私の親を貧乏と笑う人間はいないはずです｡私は精一杯働いています｡私を揶揄するならば年収2000万円取ってからいってくれんさい｡
貧乏人に貧乏と笑われるいわれはありませんけえ｡
私が最も嫌う､そして軽蔑する人間は､偽善者､口先だけの綺麗事を並べ立てるﾔﾂ､そして｢悪｣に対して正面から闘えない臆病者､こういうﾔﾂらだ｡
芦原英幸は私にいった｡しつこいように繰り返した｡福昌堂を辞めて独立する際のことだ｡
｢ﾔｸｻﾞと呼ばれてもいいけん､絶対他人にﾅﾒなれたらいけん｣
｢他人に笑われるならば怖がられる方がずっとﾏｼや｡嫌われてもいいけん､笑われたりﾅﾒられたら許しちゃいけん｡徹底的に再起不能になるまで潰すん
や｡徹底的にや!｣
男なら闘わなくてはいけん!
たとえるならば盧山初雄も真の闘いを知っている｢漢｣だった｡
1995年4月｡極真会館は分裂し､三瓶啓二を筆頭に緑健児､増田章､三好一男､柳渡聖人ら10名を優に超える極真空手の猛者連中が総本部のﾛｯｸｱｳﾄを企てた｡しかし盧山はたった1人で彼らの前に立ちふさがった｡
｢やるなら全員かかってこい｡その代わり命の保障はしない｡俺の首を取るつもりでかかってこい｡空手じゃない､ｹﾝｶだ!｣
盧山の烈火の瞳の前に三瓶は女々しく俯き､全員足をﾌﾞﾙﾌﾞﾙと震わせながら黙して去った｡
これは実話である｡
松井章圭は…｡
この14年間､ある意味で独りで闘い続けてきた｡ｸｰﾃﾞﾀｰの際は過半数どころか40名を超える支部長が松井を否定した｡しかし松井は一歩も退くことな
く正々堂々と闘い続けてきた｡
私は断言する｡
たとえ敵が100人並び､銃やﾀﾞﾝﾋﾞﾗを構えていても､つまり自分が死ぬことが分かっていても松井章圭ならば絶対､闘いに挑むに違いない｡1人でも2人でも確実に道連れにして闘いながら死ぬことを選ぶだろう｡
何故なら､松井もまた自らの尊厳のために､闘うことの大切さを知り､実際に闘い続けてきた人間だからだ｡
ファイト! 闘う君の唄を闘わない奴らが笑うだろう
ファイト! 冷たい水のなかを震えながら昇ってゆけ
(了)
《冬眠熊のおねだり》探しﾓﾉに協力お願いします!(08.6/16版)
1日平均3.000近いｱｸｾｽがある私のblog…少し個人的に活用させて頂きます(冬眠したのでｱｸｾｽは2.000強に減りましたが)｡
ずっと探し続けてきたり､どうしても欲しいけれど見つからない…なんて物について､｢情報｣または｢現品｣を提供(copyなど)していただける方からの連絡をお待ちしています(冬眠する以上､人間探しは私の手を離れました)｡
当然､冷やかし悪戯は厳禁! 貴重な情報や品物を提供して下さった方には､記念品を進呈いたします｡
09034986501
※非通知､公衆電話拒否｡紳士的かつ常識人としての態度､氏名を必ず名乗るのが条件です｡悪戯電話には確実にｹｼﾞﾒをつけさせて頂きます｡前記したように､G探偵社の協力で最新の逆探知機を電話に接続することで､電話所有者が簡単に判明します｡軽い出来心による悪戯で一生を棒に振るような行為は自戒願います｡
以上の件を押さえて頂けるならば､このｺﾗﾑに関係なく､blogに関する質問なども受け付けています｡遠慮なくお電話下さい｡
探し物
�￣薹�｢なかよし｣の録画DVDまたはﾋﾞﾃﾞｵﾃｰﾌﾟ
約1年半前にBS2で放送されました｡映像をお持ちの方を捜しています。
●原作/水谷龍二
●出演/ﾗｻｰﾙ石井､小倉久寛､山口良一
��歌｢ANAK(ｱﾅｯｸ)-息子｣のCD
約30年前､杉田次郎が日本語訳で唄い､日本でもﾋｯﾄした名曲｡原曲であるﾌｨﾘﾋﾟﾝ人ﾐｭｰｼﾞｬﾝによるCDを探しています｡残念ながらﾌｨﾘﾋﾟﾝ人ﾐｭｰｼﾞｼｬﾝの名前を失念してしまいました｡
��《済》
柳家小三治の落語全集がDVDで発売されていました｡早速購入しました｡
��ﾐｭｰｼﾞｼｬﾝ､ﾆｰﾙﾀﾞｲﾔﾓﾝﾄﾞが主演した映画｢Jazz-men｣のDVD
ﾕﾀﾞﾔ人としての血を引いたｱﾒﾘｶ人ﾐｭｰｼﾞｼｬﾝ､ﾆｰﾙﾀﾞｲﾔﾓﾝﾄﾞの自伝的映画です｡
��ﾐｭｰｼﾞｼｬﾝ､ｴﾙﾄﾝｼﾞｮﾝのCD､｢HonkyShato(ﾎﾝｷｰｼｬﾄｰ)｣
数あるｴﾙﾄﾝｼﾞｮﾝのｱﾙﾊﾞﾑのなかで最高傑作と思う名盤です｡しかし初期の作品のため市販されていません｡
ずっと探し続けてきたり､どうしても欲しいけれど見つからない…なんて物について､｢情報｣または｢現品｣を提供(copyなど)していただける方からの連絡をお待ちしています(冬眠する以上､人間探しは私の手を離れました)｡
当然､冷やかし悪戯は厳禁! 貴重な情報や品物を提供して下さった方には､記念品を進呈いたします｡
※非通知､公衆電話拒否｡紳士的かつ常識人としての態度､氏名を必ず名乗るのが条件です｡悪戯電話には確実にｹｼﾞﾒをつけさせて頂きます｡前記したように､G探偵社の協力で最新の逆探知機を電話に接続することで､電話所有者が簡単に判明します｡軽い出来心による悪戯で一生を棒に振るような行為は自戒願います｡
以上の件を押さえて頂けるならば､このｺﾗﾑに関係なく､blogに関する質問なども受け付けています｡遠慮なくお電話下さい｡
探し物
�￣薹�｢なかよし｣の録画DVDまたはﾋﾞﾃﾞｵﾃｰﾌﾟ
約1年半前にBS2で放送されました｡映像をお持ちの方を捜しています。
●原作/水谷龍二
●出演/ﾗｻｰﾙ石井､小倉久寛､山口良一
��歌｢ANAK(ｱﾅｯｸ)-息子｣のCD
約30年前､杉田次郎が日本語訳で唄い､日本でもﾋｯﾄした名曲｡原曲であるﾌｨﾘﾋﾟﾝ人ﾐｭｰｼﾞｬﾝによるCDを探しています｡残念ながらﾌｨﾘﾋﾟﾝ人ﾐｭｰｼﾞｼｬﾝの名前を失念してしまいました｡
��《済》
柳家小三治の落語全集がDVDで発売されていました｡早速購入しました｡
��ﾐｭｰｼﾞｼｬﾝ､ﾆｰﾙﾀﾞｲﾔﾓﾝﾄﾞが主演した映画｢Jazz-men｣のDVD
ﾕﾀﾞﾔ人としての血を引いたｱﾒﾘｶ人ﾐｭｰｼﾞｼｬﾝ､ﾆｰﾙﾀﾞｲﾔﾓﾝﾄﾞの自伝的映画です｡
��ﾐｭｰｼﾞｼｬﾝ､ｴﾙﾄﾝｼﾞｮﾝのCD､｢HonkyShato(ﾎﾝｷｰｼｬﾄｰ)｣
数あるｴﾙﾄﾝｼﾞｮﾝのｱﾙﾊﾞﾑのなかで最高傑作と思う名盤です｡しかし初期の作品のため市販されていません｡
《冬眠前のひとこと》私たちは一生懸命に作品を書いていきます!
｢いい歳して､もうｹﾝｶ三昧は止めなさい｡ｹﾝｶは専門家に任せなさい｡いつまでも血の気が多くで困る｡そのぶん稽古をしなさい｡兄弟分と呼び合う同志が全国にいるなら､自分の組織をまとめて､稽古する事｡後は一生懸命に仕事をしなさい｡本を書きなさい…｣
私の後見人を任じる｢先生｣の言葉はまさに｢真理｣を突いていると思った｡私の仕事は編集制作会社代表として立派な｢商品｣を作り､物書きとしては相棒と一緒に素晴らしいﾙﾎﾟﾙﾀｰｼﾞｭを発表していく事｡それに､いまだからこそ専念しなくてはいけない…確かにｶﾞｷの頃の屈辱と怒りを弾みに今までやってきた私は｢迎合｣を嫌い｢ﾅｱﾅｱ｣を拒否し､白黒はっきりさせないと気がますまない凶器(狂気)のような生き方をしてきた｡
父親も､親戚同様の梁川も博徒だったから､そんな世界の空気もいつしか体に染みつき､訳の分からない魑魅魍魎が闊歩する格技空手界を､時にはそんな｢背景｣を武器にして生きてきた｡
しかし､今の私たちが世話になる｢先生｣は格が違う｡もういい加減､面倒は周囲の方々に任せて､敵を作らず､ｹﾝｶもせず､切った張ったから完全に足を洗い､本業に徹するべきなのだ｡
そう｢先生｣に説教され､考えてみると､私はなんて突っ張った生き方をしてきたのか…｡
あの矢沢永吉さんも日本武道館100回目のｺﾝｻｰﾄを達成した昨年以来､音楽から距離を置いて改めて自分自身をゆっくりと見つめ直すたに､今年は一切のｺﾝｻｰﾄを行わないという｡私は常に切った張ったを繰り返してきたような気がする｡疲れもした｡
格技空手界で物書きをするのは実に困難だ｡業界人として宣伝ﾏﾝを演じ､太鼓持ちや風見鶏のような生き方をするならば､こんなに居心地のいい世界もないだろう｡だが､一度ｼﾞｬｰﾅﾘｽﾃｨｯｸな志向を持ったならば､あらゆる組織･団体を敵に回す事になる｡
だからこそ､私は自らの主張をかたちにするだけの目的で多くの敵を作ってきてしまった｡勿論､互いに歩み寄る意志さえあれば幾つものﾄﾗﾌﾞﾙも解決するとは思っている｡
大道塾､新極真会､芦原会館…｡
全て私から好んで敵対関係になった訳ではない｡とはいえ､｢売り言葉に買い言葉｣というように､ちょっとしたﾎﾞﾀﾝの掛け違いから憎み合うようになってしまった｡正直､やりすぎた部分も認めなくてはならない｡常にｹﾝｶ腰の性格が災いしたともいえるだろう｡
だが､現在の結果は結果として受け入れなくてはならない｡それをみな｢先生｣たちが肩代わりしてくれるという｡｢先生｣が言うように､今後私たちは｢ﾋﾟｽﾄﾝ堀口｣や｢力道山｣｢東声会会長･町井久之伝｣などを書いていくつもりだ｡全て｢裏社会｣または｢闇社会｣の中に入っていかなくては書けない難事業だ｡その橋渡しを｢先生｣始め数名の実力者に依存している｡
だからこそ､私たちは真っ当な｢表｣の世界にしがみつかなければならない｡やっと格技空手界から離れたと思ったら｢裏｣の世界の幇間になっては元もこうもないのだ｡中途半端な立場でいたら確実に向こうの世界に飲み込まれてしまう｡
私たちはｼﾞｬｰﾅﾘｽﾄ､ﾙﾎﾟﾙﾀｰｼﾞｭ作家なのだ｡それを忘れてｹﾝｶ云々は両刃の剣である｡立ち位置を誤ってはならない｡ﾄﾗﾌﾞﾙは全て後見人に委ねる｡
ただひとつ｡
A会館のH氏についてである｡
彼から罵声を浴びせられてｹﾝｶを売られた云々から､泥沼に入っていった｡しかし｢先生｣に私は言った｡
｢考えてみたら3年前､H氏は私にMailし､当時の会員制ｸﾗﾌﾞ･ｺﾐｭﾕｹｰｼｮﾝBOXの会員になり､そのｼｽﾃﾑについて色々と協力をしてくれた｡更に私が捜している昔のgirlfriend､Yについても四方八方手を尽くして動いてくれた｡確かに自分が所属するA会館についてｸｰﾃﾞﾀｰ一歩前の計画を練ってはいたが､そこには先代の魂を守るという明白な大義名分があった｡私は彼の一途さを十分に認めながらも､唯一､組織分裂を避けたいがために賛成をしなかった｡だが､彼の基本的な主張には寸分の私欲も打算もなかった｡そんな彼とｺﾐｭﾕｹｰｼｮﾝBOX内のつまらぬﾄﾗﾌﾞﾙから自然と縁遠くなっていった｡きっと彼は私に潰された鬱々とした思いをずっと心に秘めていたのだろう｡それが今回､A会館との書籍を巡るﾄﾗﾌﾞﾙをきっかけに私への遺恨が爆発したに違いない｡しかし､私たちは極めて良好な信頼関係を築いていた｡少なくとも3年前までは…｡私には恩義もある｡彼らが志向したｸｰﾃﾞﾀｰ紛いの行動にも明白な正義があった｡そう思うと､彼に対する気持ちも変わってきた｡電話では支離滅裂､揚げ足を取るだけの逃げ口上に終始していたH氏だが､それはまさに窮鼠猫を噛むに近い行動だったに違いない｡Netでの彼の発言やｲﾀｽﾞﾗ電話､怪文書のﾊﾞﾗﾏｷには許せないものもあったが､少なくとも今後､Net関係を含めあらゆる事で私に一切触れないという条件付きだが､私は彼といつの日か昔のような付き合いが出来る日を待ちたい｡だからH氏には無干渉でいてほしい｣
｢そんな背景があったなら､もっと早く関係改善も出来たろうに…｡もっとも彼の背後にもA会館がある以上､退けない部分もあったんだろう｡H氏については見守っていくから､後は全て任せなさい｣
｢先生｣の言葉がｽﾞｼﾝと心に響いた｡物書きとして､私たちは格技空手界とは比較にならない｢世界｣に足を踏み入れていかなければならない｡ある人物への取材も､喫茶店やﾚｽﾄﾗﾝでは刺客に狙われやすいから場所を考えよう…｡そんな世界である｡
しかし私たちは｢大山倍達正伝｣のための取材を通して､戦前から戦後の混乱期に清濁併せ呑みながら命を懸けて生き抜いてきた人たちの力強さに惹かれた｡それがﾋﾟｽﾄﾝ堀口であり力道山であり町井久之であった｡
まだまだ戦前戦後の日本社会は歴史の闇に閉ざされている｡
偉大なる空手家･大山倍達が実は｢建青(現在の民団)｣の幹部であり､後の東声会会長の町井とともに｢朝連(現在の朝鮮総連)｣たちと血の抗争を演じていた事実は､物書きである私たちにとっても大いにｼｮｯｸだった｡韓国民族研究家の間では有名な曹寧柱ではあるが､彼が空手家だったという事実を研究家たちは知らなかったという…｡
私たちが追いたいﾃｰﾏのひとつが戦前戦後の日本社会の実態である｡その狂言回しとして､大山倍達がおり､力道山､ﾋﾟｽﾄﾝ堀口､町井久之がいるのである｡
｢先生｣が言うように私たちに残された時間はない｡2年に1冊書いても､私には60までに5冊程度しか書けないのだ｡相棒の塚本も…｡
もうﾄﾗﾌﾞﾙは私たちの後見人や後援者に任せます｡毒は毒を以て制すればいいのだ｡私たちが毒を飲んでは物書きは務まらない｡
一生懸命に作品を書いていきます｡
(了)
私の後見人を任じる｢先生｣の言葉はまさに｢真理｣を突いていると思った｡私の仕事は編集制作会社代表として立派な｢商品｣を作り､物書きとしては相棒と一緒に素晴らしいﾙﾎﾟﾙﾀｰｼﾞｭを発表していく事｡それに､いまだからこそ専念しなくてはいけない…確かにｶﾞｷの頃の屈辱と怒りを弾みに今までやってきた私は｢迎合｣を嫌い｢ﾅｱﾅｱ｣を拒否し､白黒はっきりさせないと気がますまない凶器(狂気)のような生き方をしてきた｡
父親も､親戚同様の梁川も博徒だったから､そんな世界の空気もいつしか体に染みつき､訳の分からない魑魅魍魎が闊歩する格技空手界を､時にはそんな｢背景｣を武器にして生きてきた｡
しかし､今の私たちが世話になる｢先生｣は格が違う｡もういい加減､面倒は周囲の方々に任せて､敵を作らず､ｹﾝｶもせず､切った張ったから完全に足を洗い､本業に徹するべきなのだ｡
そう｢先生｣に説教され､考えてみると､私はなんて突っ張った生き方をしてきたのか…｡
あの矢沢永吉さんも日本武道館100回目のｺﾝｻｰﾄを達成した昨年以来､音楽から距離を置いて改めて自分自身をゆっくりと見つめ直すたに､今年は一切のｺﾝｻｰﾄを行わないという｡私は常に切った張ったを繰り返してきたような気がする｡疲れもした｡
格技空手界で物書きをするのは実に困難だ｡業界人として宣伝ﾏﾝを演じ､太鼓持ちや風見鶏のような生き方をするならば､こんなに居心地のいい世界もないだろう｡だが､一度ｼﾞｬｰﾅﾘｽﾃｨｯｸな志向を持ったならば､あらゆる組織･団体を敵に回す事になる｡
だからこそ､私は自らの主張をかたちにするだけの目的で多くの敵を作ってきてしまった｡勿論､互いに歩み寄る意志さえあれば幾つものﾄﾗﾌﾞﾙも解決するとは思っている｡
大道塾､新極真会､芦原会館…｡
全て私から好んで敵対関係になった訳ではない｡とはいえ､｢売り言葉に買い言葉｣というように､ちょっとしたﾎﾞﾀﾝの掛け違いから憎み合うようになってしまった｡正直､やりすぎた部分も認めなくてはならない｡常にｹﾝｶ腰の性格が災いしたともいえるだろう｡
だが､現在の結果は結果として受け入れなくてはならない｡それをみな｢先生｣たちが肩代わりしてくれるという｡｢先生｣が言うように､今後私たちは｢ﾋﾟｽﾄﾝ堀口｣や｢力道山｣｢東声会会長･町井久之伝｣などを書いていくつもりだ｡全て｢裏社会｣または｢闇社会｣の中に入っていかなくては書けない難事業だ｡その橋渡しを｢先生｣始め数名の実力者に依存している｡
だからこそ､私たちは真っ当な｢表｣の世界にしがみつかなければならない｡やっと格技空手界から離れたと思ったら｢裏｣の世界の幇間になっては元もこうもないのだ｡中途半端な立場でいたら確実に向こうの世界に飲み込まれてしまう｡
私たちはｼﾞｬｰﾅﾘｽﾄ､ﾙﾎﾟﾙﾀｰｼﾞｭ作家なのだ｡それを忘れてｹﾝｶ云々は両刃の剣である｡立ち位置を誤ってはならない｡ﾄﾗﾌﾞﾙは全て後見人に委ねる｡
ただひとつ｡
A会館のH氏についてである｡
彼から罵声を浴びせられてｹﾝｶを売られた云々から､泥沼に入っていった｡しかし｢先生｣に私は言った｡
｢考えてみたら3年前､H氏は私にMailし､当時の会員制ｸﾗﾌﾞ･ｺﾐｭﾕｹｰｼｮﾝBOXの会員になり､そのｼｽﾃﾑについて色々と協力をしてくれた｡更に私が捜している昔のgirlfriend､Yについても四方八方手を尽くして動いてくれた｡確かに自分が所属するA会館についてｸｰﾃﾞﾀｰ一歩前の計画を練ってはいたが､そこには先代の魂を守るという明白な大義名分があった｡私は彼の一途さを十分に認めながらも､唯一､組織分裂を避けたいがために賛成をしなかった｡だが､彼の基本的な主張には寸分の私欲も打算もなかった｡そんな彼とｺﾐｭﾕｹｰｼｮﾝBOX内のつまらぬﾄﾗﾌﾞﾙから自然と縁遠くなっていった｡きっと彼は私に潰された鬱々とした思いをずっと心に秘めていたのだろう｡それが今回､A会館との書籍を巡るﾄﾗﾌﾞﾙをきっかけに私への遺恨が爆発したに違いない｡しかし､私たちは極めて良好な信頼関係を築いていた｡少なくとも3年前までは…｡私には恩義もある｡彼らが志向したｸｰﾃﾞﾀｰ紛いの行動にも明白な正義があった｡そう思うと､彼に対する気持ちも変わってきた｡電話では支離滅裂､揚げ足を取るだけの逃げ口上に終始していたH氏だが､それはまさに窮鼠猫を噛むに近い行動だったに違いない｡Netでの彼の発言やｲﾀｽﾞﾗ電話､怪文書のﾊﾞﾗﾏｷには許せないものもあったが､少なくとも今後､Net関係を含めあらゆる事で私に一切触れないという条件付きだが､私は彼といつの日か昔のような付き合いが出来る日を待ちたい｡だからH氏には無干渉でいてほしい｣
｢そんな背景があったなら､もっと早く関係改善も出来たろうに…｡もっとも彼の背後にもA会館がある以上､退けない部分もあったんだろう｡H氏については見守っていくから､後は全て任せなさい｣
｢先生｣の言葉がｽﾞｼﾝと心に響いた｡物書きとして､私たちは格技空手界とは比較にならない｢世界｣に足を踏み入れていかなければならない｡ある人物への取材も､喫茶店やﾚｽﾄﾗﾝでは刺客に狙われやすいから場所を考えよう…｡そんな世界である｡
しかし私たちは｢大山倍達正伝｣のための取材を通して､戦前から戦後の混乱期に清濁併せ呑みながら命を懸けて生き抜いてきた人たちの力強さに惹かれた｡それがﾋﾟｽﾄﾝ堀口であり力道山であり町井久之であった｡
まだまだ戦前戦後の日本社会は歴史の闇に閉ざされている｡
偉大なる空手家･大山倍達が実は｢建青(現在の民団)｣の幹部であり､後の東声会会長の町井とともに｢朝連(現在の朝鮮総連)｣たちと血の抗争を演じていた事実は､物書きである私たちにとっても大いにｼｮｯｸだった｡韓国民族研究家の間では有名な曹寧柱ではあるが､彼が空手家だったという事実を研究家たちは知らなかったという…｡
私たちが追いたいﾃｰﾏのひとつが戦前戦後の日本社会の実態である｡その狂言回しとして､大山倍達がおり､力道山､ﾋﾟｽﾄﾝ堀口､町井久之がいるのである｡
｢先生｣が言うように私たちに残された時間はない｡2年に1冊書いても､私には60までに5冊程度しか書けないのだ｡相棒の塚本も…｡
もうﾄﾗﾌﾞﾙは私たちの後見人や後援者に任せます｡毒は毒を以て制すればいいのだ｡私たちが毒を飲んでは物書きは務まらない｡
一生懸命に作品を書いていきます｡
(了)
2008.06.13
私､改めて地下に潜行して《冬眠》いたします! (怒られて改訂版)
いやあ怒られてしまいました｡昨夜深夜と朝いちばんの電話で…｡
最新版のｺﾗﾑ､《いま､改めて｢芦原英幸伝｣を想う…》の反響が異常に大きく､この2日間に多くの方々から励ましの電話をいただきました｡しかし…つい私も調子に乗ってしまいました｡あえて伏せ字を使いますが､A会館のA氏について｡またｷﾁ*ｲ支部長のHが捕まったので､なんやかんやと書いてしまいました｡
｢君は地下に潜る､冬眠すると言ったじゃねえか｡一切､今後の事にも無関係､ﾉｰﾀｯﾁで物書きに徹するという約束じゃなかったのか? 全てを任せると君は言ったじゃないか! 世の中は役割分担になってるのよ｡君は真っ直ぐにﾓﾉを書いていればいい｡物書きとして認められて､これからが正念場じゃねえのか｡2-3年に1冊書いてればいいなんて思ってたならｼﾞｼﾞｲになっちまうぞ｡1年に1冊書いてもこれからの人生で何冊書けると思ってるんだよ｡いくら女房と一緒といっても､時間ちゅうもんは限られてるんだぞ｡
もうｹﾝｶ云々言って突っ張ってるな｡ｹﾝｶならﾌﾟﾛに任せて空手の稽古に励め｡舎弟や兄弟を何人も従えているんだろうが…｡日本を守る精神､愛国心について勉強して､後は稽古だけやってればいいのよ｡捌きだ柔術だと研究と稽古に打ち込んで､年も関係なく稽古する事が大切なのよ｡それで《大山倍達正伝》みたいな立派な本を書いて､会社をちゃんとして…｡君がしっかりやんねえと､女房ばかり働かせて可哀想と思わねえのか? ﾄﾗﾌﾞﾙはこっちに一任して､これからは力道山や東声会の町井さんについても書いていくつもりなんだろ? ﾋﾟｽﾄﾝ堀口の事も書くんだろ? ﾋﾟｽﾄﾝも､力道山も町井さんも●紋の3代目にえらく世話になったのよ｡それに力道を刺したMさんは､今やS会筆頭のK組の実力者だからな…｡Mさんにも君は会わなけりゃ力道山は書けんだろが｡
Mさんにも会う渡りをつけているのは私だよ…｡それに東声会の町井さんの評伝を書くつもりなら､そういう《世界》と付き合っていかなくちゃならねえんだぞ｡泥はみんな私がかぶるから､いい関係を保っていい取材をしていかねえと…､東声会も力道山もﾋﾟｽﾄﾝ堀口も女子ﾌﾟﾛﾚｽもうまくいかねえ事くらい分かってるだろう｡一歩間違えば､君は堅気じゃいられなくなる危険もあるのよ｡一貫して堅気で通さなくちゃ本も書けなくなるんだから､行動を戒めなくちゃ駄目だろ! AもHも吹けば飛ぶような相手に突っ張ってるだけ時間の無駄なの｡全部任せておけと言ったろう｡
だから地下に潜れ､冬眠して堅気に徹して世間様が認める本を一生懸命に書かなくちゃだめだろう｡ｺﾞﾐ掃除は君の仕事じゃないんだよ｡本をﾄﾞﾝﾄﾞﾝ書いて､いつか私の《極道人生》も書いてほしいんだよ｡ｺﾞﾛのいい電話番号をｶﾀにとってｳﾝ千万で売るような商売やってきた私とも､一線を画してgive-and-takeでいかなきゃ｡また君も両手がお縄になるぞ｡もう10年以上も塀の中にいた私にはそんな事平気だが…｡君は作家として大成しなくちゃ駄目なのよ｡女房に感謝して本を書きなさい｡銭にならねえもんに力入れてねえで仕事やりなさい､仕事!｣
私には何人もの後見人というか各方面に顔が利く大物の後援者がいる｡その中で私が最も頭の上がらない先生からお叱りを受けてしまった｡
｢冬眠､冬眠て､全然冬眠しとらんなあ｡もう敵は作るな､敵が出来たら自分で動くないうたやんか｡○○さんも嘆いとったよ｡ｵﾏｴは作家の先生で出版関係の会社の社長! ｵﾏｴの《大山倍達正伝》に惚れてﾜｼらは応援しとるんやないか｡ええ本書いてもらうためにﾜｼらが支えとるんやないかい｡ちゃんと本書けえや｣
今度はもうひとり､私は頭が上がらない恩人からの電話だ｡偶然にしてもよく続いたものだ｡否､2人はある人物を介して知り合いでもある｡2人示し合わせて電話してきた可能性が高い｡だいたい､2人とも自らNetやblogなど見るようなﾀｲﾌﾟではない｡
ｺﾗﾑの《いま､改めて｢芦原英幸伝｣を想う…》の反響が大きかったから､関係者から耳にしたのかもしれない｡
まさに先生方が正論です｡出過ぎた事をして誠に申し訳ありません｡
また盧山初雄館長､郷田勇三最高顧問､松井章圭極真会館館長たちにも迷惑はかけられない｡松井館長には何もかも世話になりっぱなしだが､今もある重大な事を｢依頼｣している｡
郷田師範からは､電話で｢なんかつまらんﾔﾂらのことなんか書いてるらしいな､放っておけよ｡黙っていても消えていく団体なんだから｡あまり君がｽﾀﾝﾄﾞﾌﾟﾚｰしてると､俺も館長も表立って何にもしてやれなくなるよ｡ひとりでｹﾝｶ､ｹﾝｶと騒ぐのはもう止めだ! 女房とちゃんと仕事をして､極真会館に協力してくれないと俺も知らないよ｣と怒られました｡
(Mugenは極真館を公的に支持･協力する事を公言し､同時に極真会館は大山倍達の正統な団体として公的に認めてきた｡これは大山総裁の死んだ日以来､一貫して15年来変わらない)
改めて反省します｡
ﾄﾗﾌﾞﾙはみなお任せします｡
blogは改めて《冬眠》に入ります｡地下に潜ります｡私はひたすら原稿を書いていきます｡次は｢大山倍達の遺言｣です｡
…ということになりました｡
《いま､改めて｢芦原英幸伝｣を想う…》は削除はしませんが保留にします｡
考えてみれば極真空手の関係者にとって､A会館は元々憎い敵なのでした｡大山総裁に破門になった人間が作った団体だから当然な事です｡私はいまでも極真会館の会員です｡
倅は極真会館城西直轄道場の黒帯にして指導員､R大学極真会館同好会の主将｡更に講道館の指定選手であり､ﾖﾈｸﾗｼﾞﾑに所属するboxerでもあります｡過去､私がA会館と付き合ってきた事自体が｢個人的｣でなかったら許される行為ではなかったのです｡かつて､その事について郷田師範から厳しく戒められたものでした｡
それでも私は極真会館の一員(まだ極真館はなかった)にもかかわらず､唯一｢芦原英幸｣を別格視してきました｡しかし芦原英幸亡き今､私は多くを語らず沈黙し､地下に潜行しなければならなかったのです｡
今後は､｢告知｣や｢大会結果･講評｣などに限定…たまに､毒にも薬にもならないﾓﾉを書くくらいで本当に《冬眠》に入ります｡
ただ一言だけ｡
｢芦原英幸伝｣が今となれば愛おしく不憫でならない｡
※
「悪友」にして、私が何もかも絶対に勝てないと脱帽する松井章圭極真会館館長
※
生涯の「武道家」、極真館盧山初雄館長
※
紆余曲折を経ながら｢悪友｣関係を続けてきた黒澤浩樹｡現在、黒澤に関する最高のルポルタージュを構想中
※
いまやR大学最強と怖れられつつ不思議に女性にもてる倅
付記
また怒られてしまいました｡
｢君はいちいち何か言われたら､ﾌﾞﾛｸﾞとかなんかに書くのか!? 宣伝しちゃいけないよ､こんな話は｡それに読んでみたら内容も正確じゃねえぞ｡単語ひとつ違うだけで私の世界では●を詰めるとかの問題になるんだぞ｡ちゃんと訂正して､いやこのﾌﾞﾛｸﾞ消せ!｣
なんとか先生に謝り､私の立場上､今回だけはどうしても掲載させて下さい…｡そうお願いしました｡
私は真面目に地下に潜ります｡今後はどうでもいい気楽なｺﾗﾑや情報をお楽しみ下さい｡
(了)
最新版のｺﾗﾑ､《いま､改めて｢芦原英幸伝｣を想う…》の反響が異常に大きく､この2日間に多くの方々から励ましの電話をいただきました｡しかし…つい私も調子に乗ってしまいました｡あえて伏せ字を使いますが､A会館のA氏について｡またｷﾁ*ｲ支部長のHが捕まったので､なんやかんやと書いてしまいました｡
｢君は地下に潜る､冬眠すると言ったじゃねえか｡一切､今後の事にも無関係､ﾉｰﾀｯﾁで物書きに徹するという約束じゃなかったのか? 全てを任せると君は言ったじゃないか! 世の中は役割分担になってるのよ｡君は真っ直ぐにﾓﾉを書いていればいい｡物書きとして認められて､これからが正念場じゃねえのか｡2-3年に1冊書いてればいいなんて思ってたならｼﾞｼﾞｲになっちまうぞ｡1年に1冊書いてもこれからの人生で何冊書けると思ってるんだよ｡いくら女房と一緒といっても､時間ちゅうもんは限られてるんだぞ｡
もうｹﾝｶ云々言って突っ張ってるな｡ｹﾝｶならﾌﾟﾛに任せて空手の稽古に励め｡舎弟や兄弟を何人も従えているんだろうが…｡日本を守る精神､愛国心について勉強して､後は稽古だけやってればいいのよ｡捌きだ柔術だと研究と稽古に打ち込んで､年も関係なく稽古する事が大切なのよ｡それで《大山倍達正伝》みたいな立派な本を書いて､会社をちゃんとして…｡君がしっかりやんねえと､女房ばかり働かせて可哀想と思わねえのか? ﾄﾗﾌﾞﾙはこっちに一任して､これからは力道山や東声会の町井さんについても書いていくつもりなんだろ? ﾋﾟｽﾄﾝ堀口の事も書くんだろ? ﾋﾟｽﾄﾝも､力道山も町井さんも●紋の3代目にえらく世話になったのよ｡それに力道を刺したMさんは､今やS会筆頭のK組の実力者だからな…｡Mさんにも君は会わなけりゃ力道山は書けんだろが｡
Mさんにも会う渡りをつけているのは私だよ…｡それに東声会の町井さんの評伝を書くつもりなら､そういう《世界》と付き合っていかなくちゃならねえんだぞ｡泥はみんな私がかぶるから､いい関係を保っていい取材をしていかねえと…､東声会も力道山もﾋﾟｽﾄﾝ堀口も女子ﾌﾟﾛﾚｽもうまくいかねえ事くらい分かってるだろう｡一歩間違えば､君は堅気じゃいられなくなる危険もあるのよ｡一貫して堅気で通さなくちゃ本も書けなくなるんだから､行動を戒めなくちゃ駄目だろ! AもHも吹けば飛ぶような相手に突っ張ってるだけ時間の無駄なの｡全部任せておけと言ったろう｡
だから地下に潜れ､冬眠して堅気に徹して世間様が認める本を一生懸命に書かなくちゃだめだろう｡ｺﾞﾐ掃除は君の仕事じゃないんだよ｡本をﾄﾞﾝﾄﾞﾝ書いて､いつか私の《極道人生》も書いてほしいんだよ｡ｺﾞﾛのいい電話番号をｶﾀにとってｳﾝ千万で売るような商売やってきた私とも､一線を画してgive-and-takeでいかなきゃ｡また君も両手がお縄になるぞ｡もう10年以上も塀の中にいた私にはそんな事平気だが…｡君は作家として大成しなくちゃ駄目なのよ｡女房に感謝して本を書きなさい｡銭にならねえもんに力入れてねえで仕事やりなさい､仕事!｣
私には何人もの後見人というか各方面に顔が利く大物の後援者がいる｡その中で私が最も頭の上がらない先生からお叱りを受けてしまった｡
｢冬眠､冬眠て､全然冬眠しとらんなあ｡もう敵は作るな､敵が出来たら自分で動くないうたやんか｡○○さんも嘆いとったよ｡ｵﾏｴは作家の先生で出版関係の会社の社長! ｵﾏｴの《大山倍達正伝》に惚れてﾜｼらは応援しとるんやないか｡ええ本書いてもらうためにﾜｼらが支えとるんやないかい｡ちゃんと本書けえや｣
今度はもうひとり､私は頭が上がらない恩人からの電話だ｡偶然にしてもよく続いたものだ｡否､2人はある人物を介して知り合いでもある｡2人示し合わせて電話してきた可能性が高い｡だいたい､2人とも自らNetやblogなど見るようなﾀｲﾌﾟではない｡
ｺﾗﾑの《いま､改めて｢芦原英幸伝｣を想う…》の反響が大きかったから､関係者から耳にしたのかもしれない｡
まさに先生方が正論です｡出過ぎた事をして誠に申し訳ありません｡
また盧山初雄館長､郷田勇三最高顧問､松井章圭極真会館館長たちにも迷惑はかけられない｡松井館長には何もかも世話になりっぱなしだが､今もある重大な事を｢依頼｣している｡
郷田師範からは､電話で｢なんかつまらんﾔﾂらのことなんか書いてるらしいな､放っておけよ｡黙っていても消えていく団体なんだから｡あまり君がｽﾀﾝﾄﾞﾌﾟﾚｰしてると､俺も館長も表立って何にもしてやれなくなるよ｡ひとりでｹﾝｶ､ｹﾝｶと騒ぐのはもう止めだ! 女房とちゃんと仕事をして､極真会館に協力してくれないと俺も知らないよ｣と怒られました｡
(Mugenは極真館を公的に支持･協力する事を公言し､同時に極真会館は大山倍達の正統な団体として公的に認めてきた｡これは大山総裁の死んだ日以来､一貫して15年来変わらない)
改めて反省します｡
ﾄﾗﾌﾞﾙはみなお任せします｡
blogは改めて《冬眠》に入ります｡地下に潜ります｡私はひたすら原稿を書いていきます｡次は｢大山倍達の遺言｣です｡
…ということになりました｡
《いま､改めて｢芦原英幸伝｣を想う…》は削除はしませんが保留にします｡
考えてみれば極真空手の関係者にとって､A会館は元々憎い敵なのでした｡大山総裁に破門になった人間が作った団体だから当然な事です｡私はいまでも極真会館の会員です｡
倅は極真会館城西直轄道場の黒帯にして指導員､R大学極真会館同好会の主将｡更に講道館の指定選手であり､ﾖﾈｸﾗｼﾞﾑに所属するboxerでもあります｡過去､私がA会館と付き合ってきた事自体が｢個人的｣でなかったら許される行為ではなかったのです｡かつて､その事について郷田師範から厳しく戒められたものでした｡
それでも私は極真会館の一員(まだ極真館はなかった)にもかかわらず､唯一｢芦原英幸｣を別格視してきました｡しかし芦原英幸亡き今､私は多くを語らず沈黙し､地下に潜行しなければならなかったのです｡
今後は､｢告知｣や｢大会結果･講評｣などに限定…たまに､毒にも薬にもならないﾓﾉを書くくらいで本当に《冬眠》に入ります｡
ただ一言だけ｡
｢芦原英幸伝｣が今となれば愛おしく不憫でならない｡
※
「悪友」にして、私が何もかも絶対に勝てないと脱帽する松井章圭極真会館館長
※
生涯の「武道家」、極真館盧山初雄館長
※
紆余曲折を経ながら｢悪友｣関係を続けてきた黒澤浩樹｡現在、黒澤に関する最高のルポルタージュを構想中
※
いまやR大学最強と怖れられつつ不思議に女性にもてる倅
付記
また怒られてしまいました｡
｢君はいちいち何か言われたら､ﾌﾞﾛｸﾞとかなんかに書くのか!? 宣伝しちゃいけないよ､こんな話は｡それに読んでみたら内容も正確じゃねえぞ｡単語ひとつ違うだけで私の世界では●を詰めるとかの問題になるんだぞ｡ちゃんと訂正して､いやこのﾌﾞﾛｸﾞ消せ!｣
なんとか先生に謝り､私の立場上､今回だけはどうしても掲載させて下さい…｡そうお願いしました｡
私は真面目に地下に潜ります｡今後はどうでもいい気楽なｺﾗﾑや情報をお楽しみ下さい｡
(了)
2008.05.30
改めて｢力なき正義は無能なり｣という言葉を噛み締める! (最終改訂版)
最近､とみに思うことがある｡
大山倍達総裁が少年時代から生涯､人生訓にしていた言葉についてだ｡
｢力なき正義は無能なり｣
これは数学者であり古典派ｷﾘｽﾄ教徒であったﾊﾟｽｶﾙが書いた思想書｢ﾊﾟﾝｾ｣の中の一文である｡実は､大山総裁が理解したこの言葉の｢意味｣とﾊﾟｽｶﾙが言わんとした｢真意｣には多少の齟齬がある｡これに関しては私と塚本佳子の共著｢大山倍達正伝｣で詳しく触れている｡
いずれにせよ､私は大山総裁が語る｢力なき正義は無能なり｣に多大なる影響を受けた｡これこそが人生の｢真理｣だと信じて今まで生きてきた｡
｢男はねえ､強くなければいけないよ｡強い男だけが愛する者､自身の誇りを守れるのよ｣
｢世の中は複雑でねえ､話せば分かるというが､中には話しても分からない､どうしようもない人間がいるものです｡話しても分からないﾔﾂにはぶん殴るしかないのよ｣
後年､大山倍達率いる極真会館と袂を分かった芦原英幸ではあるが､彼の言葉も突き詰めれば､｢力なき正義は無能なり｣に行き着く｡
｢売られたｹﾝｶは必ず買わんといけん｡やるなら中途半端がいちばんよくない｡もう2度と喧嘩を売る意識さえへし折るほど､徹底的に潰さんといけん｣
｢ﾜｼは綺麗事やｱﾋﾟｰﾙするﾔﾂが大嫌いなんよ｡本当に強い人間はいつも自然体､見栄など張る必要なんかないけんな｣
｢空手家とか空手のﾁｬﾝﾋﾟｵﾝになって先生と言われて勘違いしとるｱﾎがおるけん｡空手家なんかより毎日毎日､海に出て命を懸けて仕事しちょる漁師さんや､そこのﾗｰﾒﾝ屋のｵﾔｼﾞさんたちの方が何倍も人生と戦ってきているんよ｡空手の先生､先生とおだてられて勘違いしとるﾔﾂはﾎﾝﾏのｱﾎ､まるでﾋﾖｯｺじゃけん｣
彼らが言う｢力｣とは単なる腕力だけを指してはいない｡勿論､ともに空手家である以上､まずは腕力に強くあらねばならないという信念は根底にある｡だが､｢正義｣を貫くための｢力｣は腕力だけでは不十分なことはいうまでもない｡銭も｢力｣のうち､地位も名声も｢力｣である｡更に芦原英幸は｢人生という険しい道のりと戦い続ける｣ことも人間としての｢力｣だと喝破している｡
私はｶﾞｷの頃から貧しく異常な環境に育ち､既に小学生にして人を殺めそこなったほどの人間のｸｽﾞだった｡ただ､ｸｽﾞだからこそ､大人たちの偽善や醜さを嫌というほど見せられてきた｡人間の根元は｢善｣か｢悪｣かという論争がかつて哲学者の間にあったというが…そんなもん､｢悪｣に決まっとろうが!
私は徹底した｢性悪説｣信奉者である｡だから堅気になった(?)今も､私は口先だけの綺麗事しか言わない偽善者が大嫌いだ｡当然､｢ｲｴｽﾏﾝ｣が好きではない｡表面だけ私の言葉に追従しているが､腹のなかではｼﾆｶﾙに正反対のことを考えているに違いないからだ｡
｢はい､その通りです｣
｢それは言えてますよね｣
｢私もそう思っていました｣
…こんな言葉を聞くと虫酸が走る｡本当に私のことを理解しようと思えば思うほど､いつも何もかにも私とｲｺｰﾙの言葉が返ってくるはずがないのだ｡なかには私の言葉に追従するだけでなく､それを美辞麗句で飾り立てて｢〜その通り､小島さんは立派です｡尊敬しています｣などと言うﾔﾂがいる｡私はいつもｼﾗｹながら聞いている｡
蛇足だが､そんなﾔﾂらに限って常に綺麗事しか口にしない｡
｢戦争反対､平和を!｣
｢大平洋戦争で日本が冒した罪を我々は今後も永遠に反省し続けなければならない｡だから憲法改正案などもってのほかだ｣
｢ｲﾗｸは被害者､ﾌﾞｯｼｭのｱﾒﾘｶが何もかも悪い!｣
実際､韓国や中国に旅行して元日本軍施設の前で大袈裟に｢謝罪｣の言葉を口にし､そこに唾を吐いてくるﾊﾞｶもいる｡戦時中のｲﾗｸに渡り｢平和の輪｣だか訳の分からないﾊﾞｶげたﾊﾟﾌｫｰﾏﾝｽを演じ､ｱﾒﾘｶ軍の兵士たちに石を投げつけて正義の使者を演じつつ､身の安全が危うくなると逃げ出してくる愚か者もいる｡｢平和､平和!｣と叫んでいさえすれば本当に平和がやってくると信じている(信じたふりをしている)大ﾊﾞｶ者たちだ｡
ﾔﾂらはみな自分の｢正義｣をｱﾋﾟｰﾙする行為に酔い､否､｢正義｣の妄想を抱いているだけなのだ｡現実を変える力など微塵もないくせに…｡そういう人間たちが組織のなかでは徹底したｲｴｽﾏﾝに変貌する｡
私が大嫌いなﾔﾂらだ｡
俗に敵が多く､周囲から悪人呼ばわりされている人間の方が私はずっと信頼できると思っている｡彼らは決して綺麗事を言わないからだ｡清濁を併せ呑み､偽善を嫌う人間たちだ｡そして常に｢本音｣しか口にしない｡松井章圭や大山泰彦がその典型だ｡だから私は松井や大山が好きなのである｡
長渕剛の名曲｢いのち｣の一節に次のような言葉がある｡
♪
風が言葉になった
吹きっ晒しの言葉から心という響き探した
優しい母の愛より､物言わぬ親父の背中に甘え抱かれたかった
正義に倒れ死んでいった者たちの墓の上に､こっそり唾を吐く弱者を気取る大ﾊﾞｶ野郎
無情娑婆の流れる水は､やっぱり同じだった
うら寂しい人情の陰の､荒くれた厳しい命が好きだった
道は後ろにあった
過去という名の貧弱な俺の足跡があった
逃げても逃げても追い掛けた､逃げることを許さぬもうひとりの俺が
強い者ほど細やかな風に泣き､みっともないくらいの恥を誇りに思うものだ
廃れて貧しい飾るよな大胆不敵より､乱拍子で脈打ちながら希望にかじり付く命が好きだった♪
また長渕剛にはもう1曲､人間の尊厳と腐りきった偽善を否定した名曲｢耳かきの唄｣がある｡彼は歌のなかで次のように叫ぶ｡
※
日本人の魂と心を唄う長渕剛
♪
ﾊﾞｶだと世間に罵られても､情けないほど女々しく泣くよりよっぽどましだ
信頼という言葉たちが､浮き足立って逃げてゆく
正直という言葉たちが､茶色いﾊﾞｯｸﾞをぶら下げて逃げてゆく
誠実という言葉たちが､この国では利用にすげ変わる
友情という言葉たちが､この国では裏切りに変わる
どうせ一生男を張るなら､変わらぬ大ﾊﾞｶ者を貫こう
一生男を張るなら､被害者ﾂﾞﾗして逃げるのはよそう
どうせ一生男を張るなら､ﾔｸｻﾞと呼ばれて上等だ
常識も非常識もない､この国では､差別とﾔｯｶﾐに全てをすり替える
同じ島国で生まれ育ったのに貧しき心で弱き者を嘲笑う
変わっていく者が利口なのか､変わらぬ俺がﾏﾇｹなのか
出口のない答えを探し悩むより俺に惚れてくれるﾔﾂを当たり前に愛そう
人の生き死にさえも銭に変えるこの国だから､ありったけの命を叩いていま叫ぶのだ
すみません､安い毛玉のついた耳かきを掴んで人間の声を聞こえるようにしてくれ!
♪
｢正義の使者｣を気取るくらい誰でもできる｡
私は何も大袈裟に国際問題を語ろうとしているわけではない｡私たちが生きている身近な周囲にも｢正義｣や｢悪｣は転がっている｡いくら真っ当な言葉を並べ立てても､その｢正義｣とかいう信念を貫き通すことができる人間はどれだけいるか!?
銭もない､名誉も地位もない､政治力もない､人間的魅力もない､ましてや腕力もない…口だけ達者なﾔﾂらにいったい何ができるというのだ｡何ひとつできやしない｡
私は自らが信じる｢正義｣を通したいがために､今までｼｬｶﾘｷになって働き､Mugenを育て(実質的には塚本の実績だか)､約20冊の本を書き続けてきた(これもまた半数近くは塚本がｺﾞｰｽﾄ､ﾘﾗｲﾄを務めてきたのだが…)｡人間関係も､｢力｣を手にするためには手段を選ばなかった｡
｢ﾍﾟﾝは剣より強し｣という格言がある｡それを引用して､｢ﾍﾟﾝは権力になりうる｡小島はﾍﾟﾝを以て暴力を振りかざしている｣と揶揄するﾊﾞｶがいる｡
長渕剛の歌ではないが､他人に何と言われようが結構である｡私の｢ﾍﾟﾝ｣を｢暴力｣と言うなら言えばいい｡｢ﾔｸｻﾞ｣と呼ぶなら勝手に呼べばいい｡
現在､私には3万人を超える固定読者(ﾌｧﾝ)がいる｡10万人以上の人間が私の名前を知っていることになる｡このblogも｢冬眠中｣だというのに毎日､約3.000ものｱｸｾｽが続いている(延べではなく端末計算｡つまりそれ以上の人間が見ているということだ)｡表も裏も含め､あらゆる｢世界｣の大物が､私に会う度､｢大山倍達正伝｣を讃えてくれる｡
R25検索ｴﾝｼﾞﾝのWikipedhiaでは｢熱狂的なﾌｧﾝを持つが､一方で批判的な声も少なくない｣などと書かれている｡まるで矢沢永吉と同じやんか!? 銭だって､私より｢女房役｣の塚本佳子の例を挙げるならば､普通の男性ｻﾗﾘｰﾏﾝの数倍は稼いでいるといっていいだろう｡
全ては｢正義｣を通すための｢力｣を手にするために､修羅場を潜り血を流し､汗をかいてきた結果である｡
先日､某会の若い衆のひとりが､私にｹﾝｶを売ってきた｡ある件について私が弱音を吐き､臆病風を吹かせたことに義憤を感じた｢彼｣は､正面から正論を訴え､男としての｢筋｣を通せと強引に迫ってきた｡
｢いつも筋だ仁義だと言っているくせに､親分の逃げ腰は許せない｡俺たちへの裏切りだ!｣
ﾀｲﾏﾝ張って小島の首をへし折るとまで息巻いた｡正直､最初は腹が立った｡しかし｢彼｣の怒りの根源に正義があり､小島への愛情に満ちていることに私は感動を覚えた｡
そんな舎弟がいることに私は心から感謝した｡彼は命さえ賭けて私に挑み､私を戒めようとしたのだ｡｢彼｣という人間の全ての｢力｣を以て私に対して｢正義｣を通したのだ｡
｢力なき正義は無能なり｣
｢彼｣の行動によって､私は改めてこの言葉を噛み締めた｡
(了)
大山倍達総裁が少年時代から生涯､人生訓にしていた言葉についてだ｡
｢力なき正義は無能なり｣
これは数学者であり古典派ｷﾘｽﾄ教徒であったﾊﾟｽｶﾙが書いた思想書｢ﾊﾟﾝｾ｣の中の一文である｡実は､大山総裁が理解したこの言葉の｢意味｣とﾊﾟｽｶﾙが言わんとした｢真意｣には多少の齟齬がある｡これに関しては私と塚本佳子の共著｢大山倍達正伝｣で詳しく触れている｡
いずれにせよ､私は大山総裁が語る｢力なき正義は無能なり｣に多大なる影響を受けた｡これこそが人生の｢真理｣だと信じて今まで生きてきた｡
｢男はねえ､強くなければいけないよ｡強い男だけが愛する者､自身の誇りを守れるのよ｣
｢世の中は複雑でねえ､話せば分かるというが､中には話しても分からない､どうしようもない人間がいるものです｡話しても分からないﾔﾂにはぶん殴るしかないのよ｣
後年､大山倍達率いる極真会館と袂を分かった芦原英幸ではあるが､彼の言葉も突き詰めれば､｢力なき正義は無能なり｣に行き着く｡
｢売られたｹﾝｶは必ず買わんといけん｡やるなら中途半端がいちばんよくない｡もう2度と喧嘩を売る意識さえへし折るほど､徹底的に潰さんといけん｣
｢ﾜｼは綺麗事やｱﾋﾟｰﾙするﾔﾂが大嫌いなんよ｡本当に強い人間はいつも自然体､見栄など張る必要なんかないけんな｣
｢空手家とか空手のﾁｬﾝﾋﾟｵﾝになって先生と言われて勘違いしとるｱﾎがおるけん｡空手家なんかより毎日毎日､海に出て命を懸けて仕事しちょる漁師さんや､そこのﾗｰﾒﾝ屋のｵﾔｼﾞさんたちの方が何倍も人生と戦ってきているんよ｡空手の先生､先生とおだてられて勘違いしとるﾔﾂはﾎﾝﾏのｱﾎ､まるでﾋﾖｯｺじゃけん｣
彼らが言う｢力｣とは単なる腕力だけを指してはいない｡勿論､ともに空手家である以上､まずは腕力に強くあらねばならないという信念は根底にある｡だが､｢正義｣を貫くための｢力｣は腕力だけでは不十分なことはいうまでもない｡銭も｢力｣のうち､地位も名声も｢力｣である｡更に芦原英幸は｢人生という険しい道のりと戦い続ける｣ことも人間としての｢力｣だと喝破している｡
私はｶﾞｷの頃から貧しく異常な環境に育ち､既に小学生にして人を殺めそこなったほどの人間のｸｽﾞだった｡ただ､ｸｽﾞだからこそ､大人たちの偽善や醜さを嫌というほど見せられてきた｡人間の根元は｢善｣か｢悪｣かという論争がかつて哲学者の間にあったというが…そんなもん､｢悪｣に決まっとろうが!
私は徹底した｢性悪説｣信奉者である｡だから堅気になった(?)今も､私は口先だけの綺麗事しか言わない偽善者が大嫌いだ｡当然､｢ｲｴｽﾏﾝ｣が好きではない｡表面だけ私の言葉に追従しているが､腹のなかではｼﾆｶﾙに正反対のことを考えているに違いないからだ｡
｢はい､その通りです｣
｢それは言えてますよね｣
｢私もそう思っていました｣
…こんな言葉を聞くと虫酸が走る｡本当に私のことを理解しようと思えば思うほど､いつも何もかにも私とｲｺｰﾙの言葉が返ってくるはずがないのだ｡なかには私の言葉に追従するだけでなく､それを美辞麗句で飾り立てて｢〜その通り､小島さんは立派です｡尊敬しています｣などと言うﾔﾂがいる｡私はいつもｼﾗｹながら聞いている｡
蛇足だが､そんなﾔﾂらに限って常に綺麗事しか口にしない｡
｢戦争反対､平和を!｣
｢大平洋戦争で日本が冒した罪を我々は今後も永遠に反省し続けなければならない｡だから憲法改正案などもってのほかだ｣
｢ｲﾗｸは被害者､ﾌﾞｯｼｭのｱﾒﾘｶが何もかも悪い!｣
実際､韓国や中国に旅行して元日本軍施設の前で大袈裟に｢謝罪｣の言葉を口にし､そこに唾を吐いてくるﾊﾞｶもいる｡戦時中のｲﾗｸに渡り｢平和の輪｣だか訳の分からないﾊﾞｶげたﾊﾟﾌｫｰﾏﾝｽを演じ､ｱﾒﾘｶ軍の兵士たちに石を投げつけて正義の使者を演じつつ､身の安全が危うくなると逃げ出してくる愚か者もいる｡｢平和､平和!｣と叫んでいさえすれば本当に平和がやってくると信じている(信じたふりをしている)大ﾊﾞｶ者たちだ｡
ﾔﾂらはみな自分の｢正義｣をｱﾋﾟｰﾙする行為に酔い､否､｢正義｣の妄想を抱いているだけなのだ｡現実を変える力など微塵もないくせに…｡そういう人間たちが組織のなかでは徹底したｲｴｽﾏﾝに変貌する｡
私が大嫌いなﾔﾂらだ｡
俗に敵が多く､周囲から悪人呼ばわりされている人間の方が私はずっと信頼できると思っている｡彼らは決して綺麗事を言わないからだ｡清濁を併せ呑み､偽善を嫌う人間たちだ｡そして常に｢本音｣しか口にしない｡松井章圭や大山泰彦がその典型だ｡だから私は松井や大山が好きなのである｡
長渕剛の名曲｢いのち｣の一節に次のような言葉がある｡
♪
風が言葉になった
吹きっ晒しの言葉から心という響き探した
優しい母の愛より､物言わぬ親父の背中に甘え抱かれたかった
正義に倒れ死んでいった者たちの墓の上に､こっそり唾を吐く弱者を気取る大ﾊﾞｶ野郎
無情娑婆の流れる水は､やっぱり同じだった
うら寂しい人情の陰の､荒くれた厳しい命が好きだった
道は後ろにあった
過去という名の貧弱な俺の足跡があった
逃げても逃げても追い掛けた､逃げることを許さぬもうひとりの俺が
強い者ほど細やかな風に泣き､みっともないくらいの恥を誇りに思うものだ
廃れて貧しい飾るよな大胆不敵より､乱拍子で脈打ちながら希望にかじり付く命が好きだった♪
また長渕剛にはもう1曲､人間の尊厳と腐りきった偽善を否定した名曲｢耳かきの唄｣がある｡彼は歌のなかで次のように叫ぶ｡
※
日本人の魂と心を唄う長渕剛
♪
ﾊﾞｶだと世間に罵られても､情けないほど女々しく泣くよりよっぽどましだ
信頼という言葉たちが､浮き足立って逃げてゆく
正直という言葉たちが､茶色いﾊﾞｯｸﾞをぶら下げて逃げてゆく
誠実という言葉たちが､この国では利用にすげ変わる
友情という言葉たちが､この国では裏切りに変わる
どうせ一生男を張るなら､変わらぬ大ﾊﾞｶ者を貫こう
一生男を張るなら､被害者ﾂﾞﾗして逃げるのはよそう
どうせ一生男を張るなら､ﾔｸｻﾞと呼ばれて上等だ
常識も非常識もない､この国では､差別とﾔｯｶﾐに全てをすり替える
同じ島国で生まれ育ったのに貧しき心で弱き者を嘲笑う
変わっていく者が利口なのか､変わらぬ俺がﾏﾇｹなのか
出口のない答えを探し悩むより俺に惚れてくれるﾔﾂを当たり前に愛そう
人の生き死にさえも銭に変えるこの国だから､ありったけの命を叩いていま叫ぶのだ
すみません､安い毛玉のついた耳かきを掴んで人間の声を聞こえるようにしてくれ!
♪
｢正義の使者｣を気取るくらい誰でもできる｡
私は何も大袈裟に国際問題を語ろうとしているわけではない｡私たちが生きている身近な周囲にも｢正義｣や｢悪｣は転がっている｡いくら真っ当な言葉を並べ立てても､その｢正義｣とかいう信念を貫き通すことができる人間はどれだけいるか!?
銭もない､名誉も地位もない､政治力もない､人間的魅力もない､ましてや腕力もない…口だけ達者なﾔﾂらにいったい何ができるというのだ｡何ひとつできやしない｡
私は自らが信じる｢正義｣を通したいがために､今までｼｬｶﾘｷになって働き､Mugenを育て(実質的には塚本の実績だか)､約20冊の本を書き続けてきた(これもまた半数近くは塚本がｺﾞｰｽﾄ､ﾘﾗｲﾄを務めてきたのだが…)｡人間関係も､｢力｣を手にするためには手段を選ばなかった｡
｢ﾍﾟﾝは剣より強し｣という格言がある｡それを引用して､｢ﾍﾟﾝは権力になりうる｡小島はﾍﾟﾝを以て暴力を振りかざしている｣と揶揄するﾊﾞｶがいる｡
長渕剛の歌ではないが､他人に何と言われようが結構である｡私の｢ﾍﾟﾝ｣を｢暴力｣と言うなら言えばいい｡｢ﾔｸｻﾞ｣と呼ぶなら勝手に呼べばいい｡
現在､私には3万人を超える固定読者(ﾌｧﾝ)がいる｡10万人以上の人間が私の名前を知っていることになる｡このblogも｢冬眠中｣だというのに毎日､約3.000ものｱｸｾｽが続いている(延べではなく端末計算｡つまりそれ以上の人間が見ているということだ)｡表も裏も含め､あらゆる｢世界｣の大物が､私に会う度､｢大山倍達正伝｣を讃えてくれる｡
R25検索ｴﾝｼﾞﾝのWikipedhiaでは｢熱狂的なﾌｧﾝを持つが､一方で批判的な声も少なくない｣などと書かれている｡まるで矢沢永吉と同じやんか!? 銭だって､私より｢女房役｣の塚本佳子の例を挙げるならば､普通の男性ｻﾗﾘｰﾏﾝの数倍は稼いでいるといっていいだろう｡
全ては｢正義｣を通すための｢力｣を手にするために､修羅場を潜り血を流し､汗をかいてきた結果である｡
先日､某会の若い衆のひとりが､私にｹﾝｶを売ってきた｡ある件について私が弱音を吐き､臆病風を吹かせたことに義憤を感じた｢彼｣は､正面から正論を訴え､男としての｢筋｣を通せと強引に迫ってきた｡
｢いつも筋だ仁義だと言っているくせに､親分の逃げ腰は許せない｡俺たちへの裏切りだ!｣
ﾀｲﾏﾝ張って小島の首をへし折るとまで息巻いた｡正直､最初は腹が立った｡しかし｢彼｣の怒りの根源に正義があり､小島への愛情に満ちていることに私は感動を覚えた｡
そんな舎弟がいることに私は心から感謝した｡彼は命さえ賭けて私に挑み､私を戒めようとしたのだ｡｢彼｣という人間の全ての｢力｣を以て私に対して｢正義｣を通したのだ｡
｢力なき正義は無能なり｣
｢彼｣の行動によって､私は改めてこの言葉を噛み締めた｡
(了)
2008.05.27
《冬眠熊の夢》志村けん一座の公演｢志村魂｣を観てきました!
先日､志村けん一座によるﾘｻｲﾀﾙｼｮｰ｢志村魂｣を観に行ってきた(伊藤､ありがとう)｡天王洲ｱｲﾙの銀河劇場…そんなところ､昔は海だった｡久し振りに電車に乗って行ったのだが遠い､遠い｡
午後6時開演｡休憩を挟んで前半(1部､2部)と後半(3部､4部)に分かれて約3時間以上､しかしｱｯという間のｼｮｰだった｡
※
志村けん一座による公演「志村魂」は全国ツアー中。
1部はお馴染みの｢ﾊﾞｶ殿｣だ｡ﾀﾞﾁｮｳ倶楽部を従えてTVで何度もやったｷﾞｬｸﾞの連続｡あのｸﾀﾞﾗなさ加減が安心して笑える｡
続いて2部はｼｮｰﾄｺﾝﾄ｡これも毎度お馴染みのお笑いである｡志村けんとﾀﾞﾁｮｳ倶楽部の｢間｣が絶妙だ｡ちょっとしたﾐｽも互いが阿吽の呼吸､ｱﾄﾞﾘﾌﾞで笑いに変えるﾃｸﾆｯｸは素晴らしい｡舞台ならではのものである｡
それにしても､舞台には随分とお金をかけている｡さすがは現在､日本No.1の喜劇王と言われるだけあって､舞台の豪華さに一瞬､矢沢永吉のｺﾝｻｰﾄを思い浮かべてしまった｡どちらも日本1のｽﾀｰだ｡当然といえば当然のことかもしれない｡
客層は意外に年配の方が多かった｡小さな子供連れの家族も当然少なくなかったが､躾がしっかりしているようで舞台中は勿論､休憩時間でもｷｬｰｷｬｰ騒ぐ子供は皆無だった｡
そして3部｡けんちゃんの津軽三味線､ｿﾛ演奏である｡
私はｶﾞｷの頃から音楽好きで､邦楽のなかでも特に津軽三味線が大好きだった｡今日まで､高橋竹山(初代)はじめ何人もの名人ｸﾗｽの演奏会に足を運んできた｡
大学時代､真剣に師匠について津軽三味線を習おうかと思ったほどである｡だが､津軽三味線(普通の三味線に対してﾈｯｸが太いので｢太竿｣とも呼ばれる)は実に高価だった｡ｴﾚｷｷﾞﾀｰといえばﾌｪﾝﾀﾞｰかｷﾞﾌﾞｿﾝ､ﾌｫｰｸｷﾞﾀｰならばﾏｰﾃｨﾝが世界的brandだが､練習用の津軽三味線ひとつがこれらのｷﾞﾀｰの値段に相当する｡銭のない私には津軽三味線は遠い存在だと思い知らされたが､いまでも｢いつか習いたい｣と思っている｡
さて､志村けんの津軽三味線｡
考えてみたら､彼が所属していたﾄﾞﾘﾌﾀｰｽﾞは元々一流のﾐｭｰｼﾞｼｬﾝだった｡あのﾋﾞｰﾄﾙｽﾞの日本公演で前座を務めたほどの実力派だった｡けんちゃんも昔はﾐｭｰｼﾞｼｬﾝを目指してﾄﾞﾘﾌﾀｰｽﾞの付き人になったはず…上手い! もはや素人芸の域ではない｡最後の｢風林火山のﾃｰﾏ｣には､あまりの感動で身震いした｡
志村けんの津軽三味線を聴いただけで､遙々と天王洲まできた甲斐があったというもの｡
最後の4部はﾗｻｰﾙ石井の脚本･演出による芝居｢人生双六｣｡
よくある話ではあるが､ﾗｻｰﾙ石井特有の臭みのない人情劇を志村けんと上島竜兵が抜群の呼吸で演じて見せた｡悲しい話なのに笑いのｽﾊﾟｲｽが効いているから､観客は泣いたり笑ったり大変だ｡
約1時間の芝居は満点!
観客の誰もがきてよかったと思ったに違いない｡私もそうだった｡
はじめは正直､億劫だった｡｢ﾊﾞｶ殿｣やｼｮｰﾄｺﾝﾄもTVで見られるのになあ〜､そんな気分だった｡しかし幕が閉じる頃には心から｢きてよかった!｣と感動&感激でいっぱいになった｡
外は1日中雨が降っていた｡本来ならば仕事は山積み､腹が立つことも山ほどあって憂鬱な日になるはずだった｡
しかし帰りのﾀｸｼｰのなかでも感動は消えなかった｡帰宅したら既に時間は午前0時近かったが､なかなか興奮は収まらない｡これもまた矢沢さんのｺﾝｻｰﾄ同様だ｡疲れているのに､腰が痛くてどうしようもないのに目が冴えて眠れない…｡
お陰で風邪を引きました｡
天王洲アイル、銀河劇場
午後6時開演｡休憩を挟んで前半(1部､2部)と後半(3部､4部)に分かれて約3時間以上､しかしｱｯという間のｼｮｰだった｡
※
志村けん一座による公演「志村魂」は全国ツアー中。1部はお馴染みの｢ﾊﾞｶ殿｣だ｡ﾀﾞﾁｮｳ倶楽部を従えてTVで何度もやったｷﾞｬｸﾞの連続｡あのｸﾀﾞﾗなさ加減が安心して笑える｡
続いて2部はｼｮｰﾄｺﾝﾄ｡これも毎度お馴染みのお笑いである｡志村けんとﾀﾞﾁｮｳ倶楽部の｢間｣が絶妙だ｡ちょっとしたﾐｽも互いが阿吽の呼吸､ｱﾄﾞﾘﾌﾞで笑いに変えるﾃｸﾆｯｸは素晴らしい｡舞台ならではのものである｡
それにしても､舞台には随分とお金をかけている｡さすがは現在､日本No.1の喜劇王と言われるだけあって､舞台の豪華さに一瞬､矢沢永吉のｺﾝｻｰﾄを思い浮かべてしまった｡どちらも日本1のｽﾀｰだ｡当然といえば当然のことかもしれない｡
客層は意外に年配の方が多かった｡小さな子供連れの家族も当然少なくなかったが､躾がしっかりしているようで舞台中は勿論､休憩時間でもｷｬｰｷｬｰ騒ぐ子供は皆無だった｡
そして3部｡けんちゃんの津軽三味線､ｿﾛ演奏である｡
私はｶﾞｷの頃から音楽好きで､邦楽のなかでも特に津軽三味線が大好きだった｡今日まで､高橋竹山(初代)はじめ何人もの名人ｸﾗｽの演奏会に足を運んできた｡
大学時代､真剣に師匠について津軽三味線を習おうかと思ったほどである｡だが､津軽三味線(普通の三味線に対してﾈｯｸが太いので｢太竿｣とも呼ばれる)は実に高価だった｡ｴﾚｷｷﾞﾀｰといえばﾌｪﾝﾀﾞｰかｷﾞﾌﾞｿﾝ､ﾌｫｰｸｷﾞﾀｰならばﾏｰﾃｨﾝが世界的brandだが､練習用の津軽三味線ひとつがこれらのｷﾞﾀｰの値段に相当する｡銭のない私には津軽三味線は遠い存在だと思い知らされたが､いまでも｢いつか習いたい｣と思っている｡
さて､志村けんの津軽三味線｡
考えてみたら､彼が所属していたﾄﾞﾘﾌﾀｰｽﾞは元々一流のﾐｭｰｼﾞｼｬﾝだった｡あのﾋﾞｰﾄﾙｽﾞの日本公演で前座を務めたほどの実力派だった｡けんちゃんも昔はﾐｭｰｼﾞｼｬﾝを目指してﾄﾞﾘﾌﾀｰｽﾞの付き人になったはず…上手い! もはや素人芸の域ではない｡最後の｢風林火山のﾃｰﾏ｣には､あまりの感動で身震いした｡
志村けんの津軽三味線を聴いただけで､遙々と天王洲まできた甲斐があったというもの｡
最後の4部はﾗｻｰﾙ石井の脚本･演出による芝居｢人生双六｣｡
よくある話ではあるが､ﾗｻｰﾙ石井特有の臭みのない人情劇を志村けんと上島竜兵が抜群の呼吸で演じて見せた｡悲しい話なのに笑いのｽﾊﾟｲｽが効いているから､観客は泣いたり笑ったり大変だ｡
約1時間の芝居は満点!
観客の誰もがきてよかったと思ったに違いない｡私もそうだった｡
はじめは正直､億劫だった｡｢ﾊﾞｶ殿｣やｼｮｰﾄｺﾝﾄもTVで見られるのになあ〜､そんな気分だった｡しかし幕が閉じる頃には心から｢きてよかった!｣と感動&感激でいっぱいになった｡
外は1日中雨が降っていた｡本来ならば仕事は山積み､腹が立つことも山ほどあって憂鬱な日になるはずだった｡
しかし帰りのﾀｸｼｰのなかでも感動は消えなかった｡帰宅したら既に時間は午前0時近かったが､なかなか興奮は収まらない｡これもまた矢沢さんのｺﾝｻｰﾄ同様だ｡疲れているのに､腰が痛くてどうしようもないのに目が冴えて眠れない…｡
お陰で風邪を引きました｡
天王洲アイル、銀河劇場
2008.05.24
《冬眠熊のﾔｹ食い》ﾚﾄﾙﾄのｶｼﾐｰﾙｶﾚｰ食べ比べ! (改訂版)
ﾚﾄﾙﾄｶﾚｰといえば､まだ私が小学生の頃､あのﾎﾞﾝｶﾚｰが発売されて大きな話題になった｡私の家は貧乏で親父が極道者ときてるから､当然買ってもらえるはずはなかった｡学校で｢ﾎﾞﾝｶﾚｰを食べた!｣なんてｸﾗｽのﾔﾂらが騒いでいても､私はそんな会話の輪に入ることができなかった｡
だけど…どうしてもﾎﾞﾝｶﾚｰが食べたい!
私は自転車で隣町のｽｰﾊﾟｰにいってﾎﾞﾝｶﾚｰを2箱､万引きした(もう時効だからいいだろう)｡親父の留守を狙い､私はTVのｺﾏｰｼｬﾙに倣って鍋でお湯を沸かした｡母親がいない私は当時から簡単な料理程度は日常的に作っていたから､お湯を沸かすくらいはお手の物だった｡沸騰したお湯のなかに白いﾚﾄﾙﾄｶﾚｰを入れて3分ｸﾞﾂｸﾞﾂさせて､冷や飯にｶﾚｰをかけて食べた｡
夢のように美味しかった｡
だが､中学に上がり母が戻り､更に高校､大学と年を重ねるに従って｢あの日の｣ﾎﾞﾝｶﾚｰの感動は薄れ､近年ではﾚﾄﾙﾄ臭が妙に気になり殆ど食べなくなった｡ところが､ある縁で富山のﾀｰｼﾞﾏﾊｰﾙというｲﾝﾄﾞｶﾚｰ専門店のﾚﾄﾙﾄｶﾚｰ､｢ﾌﾞﾗｯｸｶｼﾐｰﾙｶﾘｰ｣を食べた私は､初めてﾎﾞﾝｶﾚｰを食べた時以上に驚いた｡感動した!
とにかく美味い!
もっとも｢ﾌﾞﾗｯｸｶｼﾐｰﾙｶﾘｰ｣には具が入っていない｡だから直接鍋に入れ､肉や野菜などを加えて｢半分料理｣してから食べなくてはならない(そのままでも充分に美味いが…)｡
それにしてもﾀｰｼﾞﾏﾊｰﾙの｢ﾌﾞﾗｯｸｶｼﾐｰﾙｶﾘｰ｣ほどﾚﾄﾙﾄなのに美味いｶﾚｰはない｡超辛いが香辛料が効いていてｺｸがある｡
最高に美味いﾚﾄﾙﾄｶﾚｰ!
いままでそう信じていた｡
ところが…｡
先日､近所のｽｰﾊﾟｰでﾊﾟｷｽﾀﾝｶﾚｰの老舗･ﾃﾞﾘｰのﾚﾄﾙﾄを見つけた｡ﾀｰｼﾞﾏﾊｰﾙの創業者はﾃﾞﾘｰで修業を積んだ職人と聞いていたからつい買ってしまった｡
この商品､ﾃﾞﾘｰとﾊｳｽ食品の共同開発で､発売元はﾊｳｽ食品だ｡食べてみてｶﾞｯｶﾘした｡
なんじゃこりゃ!
これならﾎﾞﾝｶﾚｰの方がｼﾝﾌﾟﾙで数倍美味いやんか!
ところが先のｺﾞｰﾙﾃﾞﾝｳｨｰｸのある日のこと｡田舎に帰った私は息子を連れて地元の小さなｽｰﾊﾟｰを覗いてみた｡なんと! 私は､前記した｢がっかりﾚﾄﾙﾄ｣とは異なる｢別の｣ﾃﾞﾘｰのﾚﾄﾙﾄｶﾚｰを見つけた｡
これはﾃﾞﾘｰ自体が販売元で､その名も｢ｶｼﾐｰﾙｶﾚｰ｣という｡やはりﾀｰｼﾞﾏﾊｰﾙの｢ﾌﾞﾗｯｸｶｼﾐｰﾙｶﾘｰ｣同様､具は一切入ってない｡まさにｿｯｸﾘさんである｡値段も1箱2人前入りで｢ﾌﾞﾗｯｸｶｼﾐｰﾙｶﾘｰ｣より安い｡
さっそく買い込んだ私は昨日､｢ﾌﾞﾗｯｸｶｼﾐｰﾙｶﾘｰ｣と同じ作り方､つまり豚肉の角切りと玉葱のみじん切りを少量のﾊﾞﾀｰで炒め､そこにﾚﾄﾙﾄｶﾚｰを加えてひと煮立ちさせて食べた｡
味は90％､｢ﾌﾞﾗｯｸｶｼﾐｰﾙｶﾘｰ｣と変わらない｡だが残り10％が明らかに違う｡辛さでは｢ﾌﾞﾗｯｸｶｼﾐｰﾙｶﾘｰ｣の方が上だ｡ただ香辛料による味の深みはややﾃﾞﾘｰの｢ｶｼﾐｰﾙｶﾘｰ｣に軍配が上がる｡一方で､なんとなくｸﾄﾞい感じもする｡馴れの差かもしれないが､私にはﾀｰｼﾞﾏﾊｰﾙの｢ﾌﾞﾗｯｸｶｼﾐｰﾙｶﾘｰ｣の方が飽きがこない気がする｡
それにしても明らかに本家はﾃﾞﾘｰである｡ﾀｰｼﾞﾏﾊｰﾙは暖簾分けの店といったところか｡
翌日､ﾃﾞﾘｰ銀座店に電話して｢取材｣を試みた｡ﾃﾞﾘｰ側の説明によると､ﾃﾞﾘｰでは1955年の創業時から｢ｶｼﾐｰﾙｶﾚｰ｣は名物ｶﾚｰだったという｡ﾀｰｼﾞﾏﾊｰﾙの創業者が独立する際､なにかしらのﾄﾗﾌﾞﾙでもあったのか､ﾀｰｼﾞﾏﾊｰﾙとはあまり良好な関係ではない雰囲気だった｡
ひとつだけ気になったことがある｡
ﾀｰｼﾞﾏﾊｰﾙが単に｢本格派のｲﾝﾄﾞｶﾘｰ｣としか名乗っていないのに対し､ﾃﾞﾘｰは｢ﾊﾟｷｽﾀﾝｶﾚｰ｣と謳っていることだ｡
ｲﾝﾄﾞｶﾚｰとひとくちに言っても､地方によって味や形態は大きく違う｡一般的に北部ｲﾝﾄﾞｶﾚｰ､南部ｲﾝﾄﾞｶﾚｰに分かれ､更にﾊﾟｷｽﾀﾝｶﾚｰとｽﾘﾗﾝｶｶﾚｰがある｡中国料理にも北京料理､四川料理､広東料理…､それぞれ全く特徴が異なるのと同様だ｡
私はどんなに立派で高級な中国料理店でも､○○料理と明確に名乗ってない店は認めない主義だ｡
その点では､さすがに老舗のﾃﾞﾘｰの方がﾀｰｼﾞﾏﾊｰﾙより信頼感があるのは否めない｡またﾀｰｼﾞﾏﾊｰﾙの｢ﾌﾞﾗｯｸｶｼﾐｰﾙｶﾘｰ｣が通販でしか手に入らないのに対し､一部ではあるがﾃﾞﾘｰの｢ｶｼﾐｰﾙｶﾚｰ｣はｽｰﾊﾟｰでも販売している点で､｢ｶｼﾐｰﾙｶﾚｰ｣の方が買いやすいのも魅力だ｡
ここでは､どちらが上か？ どちらが美味いか？ 軍配は挙げないでおこう｡今後は､ﾀｰｼﾞﾏﾊｰﾙとﾃﾞﾘｰのﾚﾄﾙﾄ｢ｶｼﾐｰﾙｶﾚｰ｣を交互に食べながらじっくりと比較していきたい｡
食べ馴れたから安心のタージマハール「ブラックカシミールカリー」。
さすが本家・老舗の貫禄、デリーの「カシミールカレー」。
(了)
だけど…どうしてもﾎﾞﾝｶﾚｰが食べたい!
私は自転車で隣町のｽｰﾊﾟｰにいってﾎﾞﾝｶﾚｰを2箱､万引きした(もう時効だからいいだろう)｡親父の留守を狙い､私はTVのｺﾏｰｼｬﾙに倣って鍋でお湯を沸かした｡母親がいない私は当時から簡単な料理程度は日常的に作っていたから､お湯を沸かすくらいはお手の物だった｡沸騰したお湯のなかに白いﾚﾄﾙﾄｶﾚｰを入れて3分ｸﾞﾂｸﾞﾂさせて､冷や飯にｶﾚｰをかけて食べた｡
夢のように美味しかった｡
だが､中学に上がり母が戻り､更に高校､大学と年を重ねるに従って｢あの日の｣ﾎﾞﾝｶﾚｰの感動は薄れ､近年ではﾚﾄﾙﾄ臭が妙に気になり殆ど食べなくなった｡ところが､ある縁で富山のﾀｰｼﾞﾏﾊｰﾙというｲﾝﾄﾞｶﾚｰ専門店のﾚﾄﾙﾄｶﾚｰ､｢ﾌﾞﾗｯｸｶｼﾐｰﾙｶﾘｰ｣を食べた私は､初めてﾎﾞﾝｶﾚｰを食べた時以上に驚いた｡感動した!
とにかく美味い!
もっとも｢ﾌﾞﾗｯｸｶｼﾐｰﾙｶﾘｰ｣には具が入っていない｡だから直接鍋に入れ､肉や野菜などを加えて｢半分料理｣してから食べなくてはならない(そのままでも充分に美味いが…)｡
それにしてもﾀｰｼﾞﾏﾊｰﾙの｢ﾌﾞﾗｯｸｶｼﾐｰﾙｶﾘｰ｣ほどﾚﾄﾙﾄなのに美味いｶﾚｰはない｡超辛いが香辛料が効いていてｺｸがある｡
最高に美味いﾚﾄﾙﾄｶﾚｰ!
いままでそう信じていた｡
ところが…｡
先日､近所のｽｰﾊﾟｰでﾊﾟｷｽﾀﾝｶﾚｰの老舗･ﾃﾞﾘｰのﾚﾄﾙﾄを見つけた｡ﾀｰｼﾞﾏﾊｰﾙの創業者はﾃﾞﾘｰで修業を積んだ職人と聞いていたからつい買ってしまった｡
この商品､ﾃﾞﾘｰとﾊｳｽ食品の共同開発で､発売元はﾊｳｽ食品だ｡食べてみてｶﾞｯｶﾘした｡
なんじゃこりゃ!
これならﾎﾞﾝｶﾚｰの方がｼﾝﾌﾟﾙで数倍美味いやんか!
ところが先のｺﾞｰﾙﾃﾞﾝｳｨｰｸのある日のこと｡田舎に帰った私は息子を連れて地元の小さなｽｰﾊﾟｰを覗いてみた｡なんと! 私は､前記した｢がっかりﾚﾄﾙﾄ｣とは異なる｢別の｣ﾃﾞﾘｰのﾚﾄﾙﾄｶﾚｰを見つけた｡
これはﾃﾞﾘｰ自体が販売元で､その名も｢ｶｼﾐｰﾙｶﾚｰ｣という｡やはりﾀｰｼﾞﾏﾊｰﾙの｢ﾌﾞﾗｯｸｶｼﾐｰﾙｶﾘｰ｣同様､具は一切入ってない｡まさにｿｯｸﾘさんである｡値段も1箱2人前入りで｢ﾌﾞﾗｯｸｶｼﾐｰﾙｶﾘｰ｣より安い｡
さっそく買い込んだ私は昨日､｢ﾌﾞﾗｯｸｶｼﾐｰﾙｶﾘｰ｣と同じ作り方､つまり豚肉の角切りと玉葱のみじん切りを少量のﾊﾞﾀｰで炒め､そこにﾚﾄﾙﾄｶﾚｰを加えてひと煮立ちさせて食べた｡
味は90％､｢ﾌﾞﾗｯｸｶｼﾐｰﾙｶﾘｰ｣と変わらない｡だが残り10％が明らかに違う｡辛さでは｢ﾌﾞﾗｯｸｶｼﾐｰﾙｶﾘｰ｣の方が上だ｡ただ香辛料による味の深みはややﾃﾞﾘｰの｢ｶｼﾐｰﾙｶﾘｰ｣に軍配が上がる｡一方で､なんとなくｸﾄﾞい感じもする｡馴れの差かもしれないが､私にはﾀｰｼﾞﾏﾊｰﾙの｢ﾌﾞﾗｯｸｶｼﾐｰﾙｶﾘｰ｣の方が飽きがこない気がする｡
それにしても明らかに本家はﾃﾞﾘｰである｡ﾀｰｼﾞﾏﾊｰﾙは暖簾分けの店といったところか｡
翌日､ﾃﾞﾘｰ銀座店に電話して｢取材｣を試みた｡ﾃﾞﾘｰ側の説明によると､ﾃﾞﾘｰでは1955年の創業時から｢ｶｼﾐｰﾙｶﾚｰ｣は名物ｶﾚｰだったという｡ﾀｰｼﾞﾏﾊｰﾙの創業者が独立する際､なにかしらのﾄﾗﾌﾞﾙでもあったのか､ﾀｰｼﾞﾏﾊｰﾙとはあまり良好な関係ではない雰囲気だった｡
ひとつだけ気になったことがある｡
ﾀｰｼﾞﾏﾊｰﾙが単に｢本格派のｲﾝﾄﾞｶﾘｰ｣としか名乗っていないのに対し､ﾃﾞﾘｰは｢ﾊﾟｷｽﾀﾝｶﾚｰ｣と謳っていることだ｡
ｲﾝﾄﾞｶﾚｰとひとくちに言っても､地方によって味や形態は大きく違う｡一般的に北部ｲﾝﾄﾞｶﾚｰ､南部ｲﾝﾄﾞｶﾚｰに分かれ､更にﾊﾟｷｽﾀﾝｶﾚｰとｽﾘﾗﾝｶｶﾚｰがある｡中国料理にも北京料理､四川料理､広東料理…､それぞれ全く特徴が異なるのと同様だ｡
私はどんなに立派で高級な中国料理店でも､○○料理と明確に名乗ってない店は認めない主義だ｡
その点では､さすがに老舗のﾃﾞﾘｰの方がﾀｰｼﾞﾏﾊｰﾙより信頼感があるのは否めない｡またﾀｰｼﾞﾏﾊｰﾙの｢ﾌﾞﾗｯｸｶｼﾐｰﾙｶﾘｰ｣が通販でしか手に入らないのに対し､一部ではあるがﾃﾞﾘｰの｢ｶｼﾐｰﾙｶﾚｰ｣はｽｰﾊﾟｰでも販売している点で､｢ｶｼﾐｰﾙｶﾚｰ｣の方が買いやすいのも魅力だ｡
ここでは､どちらが上か？ どちらが美味いか？ 軍配は挙げないでおこう｡今後は､ﾀｰｼﾞﾏﾊｰﾙとﾃﾞﾘｰのﾚﾄﾙﾄ｢ｶｼﾐｰﾙｶﾚｰ｣を交互に食べながらじっくりと比較していきたい｡
食べ馴れたから安心のタージマハール「ブラックカシミールカリー」。
さすが本家・老舗の貫禄、デリーの「カシミールカレー」。(了)
2008.05.16
《冬眠熊のﾖﾀﾞﾚ》あの新垣結衣の美しさは何なのだ!? Love is blind…
あの新垣結衣の美人(可愛)さはいったい何なんだ!! ｢完璧｣という言葉しか思い浮かばない!
新垣結衣の存在を知ったのは､もうかれこれ2､3年前になる｡日本ﾃﾚﾋﾞが深夜に｢落下女｣というﾌｻﾞｹﾀお笑い番組をやっていた｡そこで必ず新垣結衣はﾊﾞﾅﾅﾏﾝの日村やおぎやはぎのｲｼﾞﾗﾚ役をやりながらも､気の強い目線で彼らを睨み返していたものである｡外見的なﾌﾞｵﾄｺさでは日村に劣らない私であるが､さすがに新垣結衣の美貌の前には立ち竦むしかなかった｡
見よ! この完璧な美貌。もはや奇跡ではないか、新垣結衣よ!
沖縄は美人の産地である｡
そういえば学生時代､空手にのめり込み過ぎて貧乏この上ない生活をしていた私に色々と気を使い､食べさせてくれた女性も(4､5歳年上だったが)沖縄出身だった｡私が初めて結婚を頭に描いた女性である｡
この15年､毎年､多いときには年に数回も沖縄に行く私である｡観光客の少ない地元の人たち(ｳﾁﾅﾝﾁｭｰ)が集まるところにいけば一目瞭然だ｡どこもかしこも美人だらけ! そして皆､素朴で純情な子が多い｡
一般に沖縄は｢南国｣のｲﾒｰｼﾞが強いからか､男も女性も色黒の人が多いと思われがちである｡たしかに健康的な褐色に近い肌の女性も少なくない｡だが､意外にとんでもない色白の女性も多い｡概して小柄でｽﾘﾑな女性が特長だ｡｢小顔｣というのか､頭が小さくて手足が長い｡特に脚の長さは素晴らしい｡顔立ちもはっきりしている｡目が大きく鼻が高い｡顎がやや尖っている｡
そう考えると､仲間由紀恵や国仲涼子はまさに｢沖縄的美人｣といえるだろう｡私は仲間由紀恵も国仲涼子も大好きだ｡しかし､彼女たちと一見雰囲気が異なるように思えるかもしれないが､やはり新垣結衣も沖縄的美人の1人である｡
仕事柄､私もかつて全国を取材で回った｡｢美人の産地｣として有名な場所にも足を運んだ｡
｢な〜にが美人の産地だよ!｣
ﾛｸなもんじゃねえ!
日本1の美人の産地は沖縄である!!
私はそう断言する｡できうるならば､息子には是非､沖縄の女性と結婚してもらいたいものだ｡これは冗談ではない｡地域性というか､沖縄の女性は性格も抜群な子が多い｡
私が初めて女性ｱｲﾄﾞﾙに夢中になったのは､荒れていた中学時代…桜田淳子だった｡ﾓﾃない私は常に女性ｱｲﾄﾞﾙを心で追いかけていた｡桜田淳子を｢卒業｣し､大学に入った頃､今度は薬師丸ひろこの大ﾌｧﾝになった｡私は清純なｲﾒｰｼﾞの女性が昔から好きなのだ｡
それにしても､新垣結衣の美しさは桜田淳子も薬師丸ひろこも及ばないだろう｡私の勝手な偏見だが…｡
でも､もう遅い｡昔のように桜田淳子とﾃﾞｰﾄしたり薬師丸ひろことご馳走を食べたり…そんな妄想は､いくら新垣結衣が完璧な美人でも抱けない｡
私はもう｢恋｣のできない人間になってしまったからだ｡ｵｼﾞﾝになったからではない｡私には年齢など全く関係ない｡矢沢永吉ではないが､私は自分をｵｼﾞﾝだなんて思ったことなどない｡
ただ､私は既に1/1.000.000の宝物を見つけてしまったからだ｡彼女がいなければ､もう私は仕事どころか生きてさえいけないだろう｡その女性に比べれば､あの新垣結衣でさえもくすんでしまう｡
Love is blind…｡
喩えは悪いが､真理である｡
(了)
新垣結衣の存在を知ったのは､もうかれこれ2､3年前になる｡日本ﾃﾚﾋﾞが深夜に｢落下女｣というﾌｻﾞｹﾀお笑い番組をやっていた｡そこで必ず新垣結衣はﾊﾞﾅﾅﾏﾝの日村やおぎやはぎのｲｼﾞﾗﾚ役をやりながらも､気の強い目線で彼らを睨み返していたものである｡外見的なﾌﾞｵﾄｺさでは日村に劣らない私であるが､さすがに新垣結衣の美貌の前には立ち竦むしかなかった｡
見よ! この完璧な美貌。もはや奇跡ではないか、新垣結衣よ!
沖縄は美人の産地である｡
そういえば学生時代､空手にのめり込み過ぎて貧乏この上ない生活をしていた私に色々と気を使い､食べさせてくれた女性も(4､5歳年上だったが)沖縄出身だった｡私が初めて結婚を頭に描いた女性である｡
この15年､毎年､多いときには年に数回も沖縄に行く私である｡観光客の少ない地元の人たち(ｳﾁﾅﾝﾁｭｰ)が集まるところにいけば一目瞭然だ｡どこもかしこも美人だらけ! そして皆､素朴で純情な子が多い｡
一般に沖縄は｢南国｣のｲﾒｰｼﾞが強いからか､男も女性も色黒の人が多いと思われがちである｡たしかに健康的な褐色に近い肌の女性も少なくない｡だが､意外にとんでもない色白の女性も多い｡概して小柄でｽﾘﾑな女性が特長だ｡｢小顔｣というのか､頭が小さくて手足が長い｡特に脚の長さは素晴らしい｡顔立ちもはっきりしている｡目が大きく鼻が高い｡顎がやや尖っている｡
そう考えると､仲間由紀恵や国仲涼子はまさに｢沖縄的美人｣といえるだろう｡私は仲間由紀恵も国仲涼子も大好きだ｡しかし､彼女たちと一見雰囲気が異なるように思えるかもしれないが､やはり新垣結衣も沖縄的美人の1人である｡
仕事柄､私もかつて全国を取材で回った｡｢美人の産地｣として有名な場所にも足を運んだ｡
｢な〜にが美人の産地だよ!｣
ﾛｸなもんじゃねえ!
日本1の美人の産地は沖縄である!!
私はそう断言する｡できうるならば､息子には是非､沖縄の女性と結婚してもらいたいものだ｡これは冗談ではない｡地域性というか､沖縄の女性は性格も抜群な子が多い｡
私が初めて女性ｱｲﾄﾞﾙに夢中になったのは､荒れていた中学時代…桜田淳子だった｡ﾓﾃない私は常に女性ｱｲﾄﾞﾙを心で追いかけていた｡桜田淳子を｢卒業｣し､大学に入った頃､今度は薬師丸ひろこの大ﾌｧﾝになった｡私は清純なｲﾒｰｼﾞの女性が昔から好きなのだ｡
それにしても､新垣結衣の美しさは桜田淳子も薬師丸ひろこも及ばないだろう｡私の勝手な偏見だが…｡
でも､もう遅い｡昔のように桜田淳子とﾃﾞｰﾄしたり薬師丸ひろことご馳走を食べたり…そんな妄想は､いくら新垣結衣が完璧な美人でも抱けない｡
私はもう｢恋｣のできない人間になってしまったからだ｡ｵｼﾞﾝになったからではない｡私には年齢など全く関係ない｡矢沢永吉ではないが､私は自分をｵｼﾞﾝだなんて思ったことなどない｡
ただ､私は既に1/1.000.000の宝物を見つけてしまったからだ｡彼女がいなければ､もう私は仕事どころか生きてさえいけないだろう｡その女性に比べれば､あの新垣結衣でさえもくすんでしまう｡
Love is blind…｡
喩えは悪いが､真理である｡
(了)
2008.05.08
告知//｢力なき正義は無能なり｣は再び《冬眠》に入ります! (最終版)
告知/｢力なき正義は無能なり｣は再び《冬眠》します!
以下は､前回の《冬眠宣言》の際に書いた文章です｡
最近､痛切に思うことがあります｡｢物書き｣は自らの｢作品｣が全てであり､｢作品｣でこそ評価されるべきではないかと｡私も半端者とはいえﾌﾟﾛの物書きです｡つまり｢物を書いて｣日々の糧を得ているわけで､その意味では私の書く｢物｣は｢作品｣であると同時に｢商品｣なのです｡どれだけ人に賞賛される｢作品｣を書こうが､｢商品｣として売れなければ何の価値もない｡
出来うるならば内容&技巧的にも｢作品性｣が高く､また5万-10万部と売れる｢商品性｣もあるというのが望ましいのです｡
しかし､少なくとも私たち(小島&塚本)は｢大山倍達正伝｣の制作執筆によって､この2つの物書きのﾌﾟﾛとしての｢重責｣を果たし得たと自負しています｡
そして現在､｢大山倍達正伝｣の続編的な｢大山倍達の遺言｣に取り組みながらも予定を大幅に遅れてしまっている状態です｡勿論､この原稿の遅れは､いまだにくすぶる｢極真空手界｣の合従連衡をｷﾞﾘｷﾞﾘまで見極めたいという意図もあったのは嘘偽りない事実です｡
しかし､そろそろ本腰を入れて原稿執筆に集中し､脱稿に向かって走らなければならない瀬戸際に私たちは追い込まれているのです｡
繰り返します｡私は端くれながらもﾌﾟﾛの物書きです｡｢物｣を書き､評価され､そして売れた印税が生活の糧となるのです｡
ならば､銭にならないﾌﾞﾛｸﾞのｺﾗﾑ執筆に時間を削り､｢薬｣にも｢毒｣にもならないｺﾗﾑを書くことにいったいどれだけの価値が､そして意味があるのか…､私はこの半年間､大いに悩んでいました｡
そもそも私が自らのﾌﾞﾛｸﾞを開設したのには2つの理由がありました｡
��｢大山倍達正伝｣の｢3人目の著者｣といわれる最大の協力者･宮田玲欧氏が主宰する掲示板に､私および｢正伝｣に対する質問や感想が殺到し､宮田氏を煩わせてしまったこと｡ならば私が自らこれらの声の｢窓口｣になろうと考えました(初期のうちは読者からのｺﾒﾝﾄも受け付けていました)｡
��｢大山倍達正伝｣によって私たちが長年夢見てきた新潮社からの出版･発売が現実になりました｡今後､ｽﾃｯﾌﾟｱｯﾌﾟの手段として､PR用に考えたのがこのﾌﾞﾛｸﾞでした｡
しかし､今の私はこのﾌﾞﾛｸﾞに意義を見い出すことが出来なくなってしまいました｡何度もいうように物書きは｢作品｣のみで評価されるべきです｡物書き自身が如何なる｢人間｣か? 如何なる思想を持ち､如何なる生活をしているのか…｡芸能人じゃあるまいし､自分を｢切り売り｣して､否､表現を変えるならば自分を｢ｱﾋﾟｰﾙ｣することに何の意味があるのか?
たしかに格技･空手界という特殊なｼﾞｬﾝﾙに於いて､｢小島一志｣は当代1の嫌われ者です｡その分だけ熱狂的なﾌｧﾝにも恵まれています｡それ故に､私という人間への興味が一般の物書きよりも意外に大きかったと見えて､ﾌﾞﾛｸﾞのｱｸｾｽはこの2年間で急激に増えました｡
現在､1日のｱｸｾｽが約2500-3000(livedoorでは｢延べ総数｣ではなく｢端末計算方式｣を採用しているため､この数はﾌﾞﾛｸﾞを見ている人数に限りなく近いといえます)にもなりました｡多いときには､何と1万4000に達したこともあります｡これはもはや正常なｱｸｾｽではありません｡
嬉しいと思う反面､私はﾌｯとあることに気付いたのです｡｢小島一志｣という物書きのｲﾒｰｼﾞが､このﾌﾞﾛｸﾞによって固定されてしまうとﾏｽﾞいことになる! また､私たちは物書きとして格技･空手界という業界からの脱皮を望んでいるにもかかわらず､ﾌﾞﾛｸﾞの話題の大半が格技･空手関係という矛盾を抱えていることも､最近思い知らされました｡
ならば結果的に､この私のﾌﾞﾛｸﾞは私自身をｽﾃﾚｵﾀｲﾌﾟ化し､ｽﾎﾟｲﾙするﾏｲﾅｽ効果を生んで仕舞いかねない…｡
ただ､そうはいっても2年間も続けてきたが故に､いつしか多くの読者(ﾌｧﾝ)がﾌﾞﾛｸﾞについてしまいました｡ｺﾗﾑの更新を毎日楽しみにしている人たちがいる｡多いときには1日に30近いﾒｰﾙをもらいました(平均10-15通)｡
しかし､やはり私は物書きなのです｡このﾌﾞﾛｸﾞによって､私はこれ以上､自分をｱﾋﾟｰﾙしたくない｡｢作品｣以外でのｲﾒｰｼﾞ視を望まない｡
｢小島一志｣は私の｢作品｣の中にのみ存在するのです｡｢私｣としての小島一志は､そこら辺に転がっている少々ｶﾞﾗの悪い一介の遊び人に過ぎません｡そんな｢私｣の小島を私はせっせとﾌﾞﾛｸﾞで売り込んできたことになるのです｡｢私｣の小島が仮にﾔｸｻﾞであれ右翼であれ､何者であろうが､それは作品とはなんにも関係ないのです｡
以上の理由でﾌﾞﾛｸﾞ｢力なき正義は無能なり｣は無期限の｢冬眠｣に入らせて頂きます｡｢凍結｣という無機的な言葉より｢冬眠｣の方が私には合っている気がします｡冬眠ですから､熊のように突然目を覚まして､何やら書き出すこともあるかもしれません｡特に｢告知｣的なものは今後も掲載するつもりです｡
とりあえず､私にとっての傑作選をﾌﾞﾛｸﾞには掲載していますが､それも今後､入れ替わることもあるでしょう｡
私は地下に潜ります｡私の｢義兄弟｣が集う某会とともに｢私｣的な目的のためにも…｡
そして､みなさんとは私たち(塚本は女房同然の一心同体です)の｢作品｣でお会いしましょう｡
2008/5/7
以上の宣言をしてまだ1か月も経たないにもかかわらず､あるﾄﾗﾌﾞﾙを契機に短気な私はすっかり《冬眠中》であることを忘れて再びｺﾗﾑに夢中になってしまいました｡｢売られたｹﾝｶは買う主義｣の私はもう走り出したら止まりませんでした｡
《冬眠》を宣言したからには､たとえｹﾝｶを買うにせよ､某かを責めるにせよ､｢地下に潜り､影に隠れてする｣べきであり､特にｱﾋﾟｰﾙなどするべきではないのです｡私には怖ろしいほどに強力な後見人や｢兄弟｣たちがついているのですから｡先日､女房も同然の塚本に諭されました｡
｢もう何も書く必要はないでしょうに…｣
しかし熱くなっていた私は塚本の忠告を無視し更にｴｽｶﾚｰﾄしていったのです｡
恥ずかしながら､まさに｢初心忘れる｣でした｡気がついたら､なんとﾌﾞﾛｸﾞの1日のｱｸｾｽは軽くかつての平均3000を超え､5000に達していました｡これはまさに異常中の異常です｡仮に小島に興味があったとしても､読者の目的は私個人ではなく､当面の｢ﾄﾗﾌﾞﾙの行方｣にあることは明白です｡これだけの読者をたとえ無意識であっても､私の｢損得｣や｢権力｣に利用しようとでもしたならば､私は完全に言論人･物書きとして完全失格です｡
私の責任とはいえ､これこそが私が最も懸念し､避けたい事態でした｡
｢ここで一念発起して《原点》に戻らなくてはならない!｣
塚本の戒めを痛感しました｡
改めて､小島と塚本が物書きである以上､その評価は｢作品性｣と｢商品性｣のみでなされなくてはならないのです｡
そんなことで突然ながら､私たちは再び地下に潜行し《冬眠》に戻ります｡懸案の問題は私たちが全く預かり知らないところで何らかの結果を生むことでしょう｡《冬眠》とはいっても熊の寝言くらいはたまに書くでしょうが…｡
いままでのご購読､ありがとうございます｡
みなさん
元気で､元気で､元気で､とりあえず元気で!
(了)
以下は､前回の《冬眠宣言》の際に書いた文章です｡
最近､痛切に思うことがあります｡｢物書き｣は自らの｢作品｣が全てであり､｢作品｣でこそ評価されるべきではないかと｡私も半端者とはいえﾌﾟﾛの物書きです｡つまり｢物を書いて｣日々の糧を得ているわけで､その意味では私の書く｢物｣は｢作品｣であると同時に｢商品｣なのです｡どれだけ人に賞賛される｢作品｣を書こうが､｢商品｣として売れなければ何の価値もない｡
出来うるならば内容&技巧的にも｢作品性｣が高く､また5万-10万部と売れる｢商品性｣もあるというのが望ましいのです｡
しかし､少なくとも私たち(小島&塚本)は｢大山倍達正伝｣の制作執筆によって､この2つの物書きのﾌﾟﾛとしての｢重責｣を果たし得たと自負しています｡
そして現在､｢大山倍達正伝｣の続編的な｢大山倍達の遺言｣に取り組みながらも予定を大幅に遅れてしまっている状態です｡勿論､この原稿の遅れは､いまだにくすぶる｢極真空手界｣の合従連衡をｷﾞﾘｷﾞﾘまで見極めたいという意図もあったのは嘘偽りない事実です｡
しかし､そろそろ本腰を入れて原稿執筆に集中し､脱稿に向かって走らなければならない瀬戸際に私たちは追い込まれているのです｡
繰り返します｡私は端くれながらもﾌﾟﾛの物書きです｡｢物｣を書き､評価され､そして売れた印税が生活の糧となるのです｡
ならば､銭にならないﾌﾞﾛｸﾞのｺﾗﾑ執筆に時間を削り､｢薬｣にも｢毒｣にもならないｺﾗﾑを書くことにいったいどれだけの価値が､そして意味があるのか…､私はこの半年間､大いに悩んでいました｡
そもそも私が自らのﾌﾞﾛｸﾞを開設したのには2つの理由がありました｡
��｢大山倍達正伝｣の｢3人目の著者｣といわれる最大の協力者･宮田玲欧氏が主宰する掲示板に､私および｢正伝｣に対する質問や感想が殺到し､宮田氏を煩わせてしまったこと｡ならば私が自らこれらの声の｢窓口｣になろうと考えました(初期のうちは読者からのｺﾒﾝﾄも受け付けていました)｡
��｢大山倍達正伝｣によって私たちが長年夢見てきた新潮社からの出版･発売が現実になりました｡今後､ｽﾃｯﾌﾟｱｯﾌﾟの手段として､PR用に考えたのがこのﾌﾞﾛｸﾞでした｡
しかし､今の私はこのﾌﾞﾛｸﾞに意義を見い出すことが出来なくなってしまいました｡何度もいうように物書きは｢作品｣のみで評価されるべきです｡物書き自身が如何なる｢人間｣か? 如何なる思想を持ち､如何なる生活をしているのか…｡芸能人じゃあるまいし､自分を｢切り売り｣して､否､表現を変えるならば自分を｢ｱﾋﾟｰﾙ｣することに何の意味があるのか?
たしかに格技･空手界という特殊なｼﾞｬﾝﾙに於いて､｢小島一志｣は当代1の嫌われ者です｡その分だけ熱狂的なﾌｧﾝにも恵まれています｡それ故に､私という人間への興味が一般の物書きよりも意外に大きかったと見えて､ﾌﾞﾛｸﾞのｱｸｾｽはこの2年間で急激に増えました｡
現在､1日のｱｸｾｽが約2500-3000(livedoorでは｢延べ総数｣ではなく｢端末計算方式｣を採用しているため､この数はﾌﾞﾛｸﾞを見ている人数に限りなく近いといえます)にもなりました｡多いときには､何と1万4000に達したこともあります｡これはもはや正常なｱｸｾｽではありません｡
嬉しいと思う反面､私はﾌｯとあることに気付いたのです｡｢小島一志｣という物書きのｲﾒｰｼﾞが､このﾌﾞﾛｸﾞによって固定されてしまうとﾏｽﾞいことになる! また､私たちは物書きとして格技･空手界という業界からの脱皮を望んでいるにもかかわらず､ﾌﾞﾛｸﾞの話題の大半が格技･空手関係という矛盾を抱えていることも､最近思い知らされました｡
ならば結果的に､この私のﾌﾞﾛｸﾞは私自身をｽﾃﾚｵﾀｲﾌﾟ化し､ｽﾎﾟｲﾙするﾏｲﾅｽ効果を生んで仕舞いかねない…｡
ただ､そうはいっても2年間も続けてきたが故に､いつしか多くの読者(ﾌｧﾝ)がﾌﾞﾛｸﾞについてしまいました｡ｺﾗﾑの更新を毎日楽しみにしている人たちがいる｡多いときには1日に30近いﾒｰﾙをもらいました(平均10-15通)｡
しかし､やはり私は物書きなのです｡このﾌﾞﾛｸﾞによって､私はこれ以上､自分をｱﾋﾟｰﾙしたくない｡｢作品｣以外でのｲﾒｰｼﾞ視を望まない｡
｢小島一志｣は私の｢作品｣の中にのみ存在するのです｡｢私｣としての小島一志は､そこら辺に転がっている少々ｶﾞﾗの悪い一介の遊び人に過ぎません｡そんな｢私｣の小島を私はせっせとﾌﾞﾛｸﾞで売り込んできたことになるのです｡｢私｣の小島が仮にﾔｸｻﾞであれ右翼であれ､何者であろうが､それは作品とはなんにも関係ないのです｡
以上の理由でﾌﾞﾛｸﾞ｢力なき正義は無能なり｣は無期限の｢冬眠｣に入らせて頂きます｡｢凍結｣という無機的な言葉より｢冬眠｣の方が私には合っている気がします｡冬眠ですから､熊のように突然目を覚まして､何やら書き出すこともあるかもしれません｡特に｢告知｣的なものは今後も掲載するつもりです｡
とりあえず､私にとっての傑作選をﾌﾞﾛｸﾞには掲載していますが､それも今後､入れ替わることもあるでしょう｡
私は地下に潜ります｡私の｢義兄弟｣が集う某会とともに｢私｣的な目的のためにも…｡
そして､みなさんとは私たち(塚本は女房同然の一心同体です)の｢作品｣でお会いしましょう｡
以上の宣言をしてまだ1か月も経たないにもかかわらず､あるﾄﾗﾌﾞﾙを契機に短気な私はすっかり《冬眠中》であることを忘れて再びｺﾗﾑに夢中になってしまいました｡｢売られたｹﾝｶは買う主義｣の私はもう走り出したら止まりませんでした｡
《冬眠》を宣言したからには､たとえｹﾝｶを買うにせよ､某かを責めるにせよ､｢地下に潜り､影に隠れてする｣べきであり､特にｱﾋﾟｰﾙなどするべきではないのです｡私には怖ろしいほどに強力な後見人や｢兄弟｣たちがついているのですから｡先日､女房も同然の塚本に諭されました｡
｢もう何も書く必要はないでしょうに…｣
しかし熱くなっていた私は塚本の忠告を無視し更にｴｽｶﾚｰﾄしていったのです｡
恥ずかしながら､まさに｢初心忘れる｣でした｡気がついたら､なんとﾌﾞﾛｸﾞの1日のｱｸｾｽは軽くかつての平均3000を超え､5000に達していました｡これはまさに異常中の異常です｡仮に小島に興味があったとしても､読者の目的は私個人ではなく､当面の｢ﾄﾗﾌﾞﾙの行方｣にあることは明白です｡これだけの読者をたとえ無意識であっても､私の｢損得｣や｢権力｣に利用しようとでもしたならば､私は完全に言論人･物書きとして完全失格です｡
私の責任とはいえ､これこそが私が最も懸念し､避けたい事態でした｡
｢ここで一念発起して《原点》に戻らなくてはならない!｣
塚本の戒めを痛感しました｡
改めて､小島と塚本が物書きである以上､その評価は｢作品性｣と｢商品性｣のみでなされなくてはならないのです｡
そんなことで突然ながら､私たちは再び地下に潜行し《冬眠》に戻ります｡懸案の問題は私たちが全く預かり知らないところで何らかの結果を生むことでしょう｡《冬眠》とはいっても熊の寝言くらいはたまに書くでしょうが…｡
いままでのご購読､ありがとうございます｡
みなさん
元気で､元気で､元気で､とりあえず元気で!
(了)