ログイン
IDでもっと便利に[ 新規取得 ]

ジャンル
サブジャンル

海外

アフガン 対テロ共闘きしみ パキスタン軟化で被害拡大

6月18日8時0分配信 産経新聞


 【バンコク=菅沢崇】アフガニスタン南部と西部でイスラム原理主義勢力タリバンによるテロが深刻化してきた。隣国のパキスタンで3月に誕生したギラニ新内閣が、武装勢力との対話路線を導入して以来、自爆テロの発生件数は増加し、被害規模も甚大になっている。パキスタンの路線変更に懐疑的だった米国やアフガニスタンは懸念を募らせており、テロとの戦いをめぐる共闘関係がきしみ始めている。

 15日夜、アフガン南部カンダハル近郊のアルガンダブ地区で、タリバン兵約500人が複数の集落を占拠した。13日に発生したカンダハルの刑務所襲撃に続く攻撃で、4000人以上の住人が避難し、17日もアフガン政府軍と北大西洋条約機構(NATO)軍が同地区を包囲している。

 先月25日にはアフガン西部ファラー州で警察当局とタリバンが衝突し、警察官2人を含む14人が死亡。NATO軍の報道官は「パキスタンの国境地帯から武装勢力が移動し、治安を悪化させている疑いがある」と指摘していた。

 パキスタンでは5月21日、北西辺境州で州政府と過激武装勢力が“和平協定”に合意。ギラニ首相はその後もアフガンとの国境に近い政府直轄部族地域で同様の協定交渉を続けている。だが、これに呼応するように5月以降、アフガンでは自爆テロ攻撃が急増、これまでに20件以上のテロが報告されている。

 アフガンのカルザイ大統領はパキスタン側からのタリバンの越境を指摘した上で、「軍を動員した越境攻撃も辞さない」と厳しい口調でパキスタン側に警告した。一方、ギラニ首相は「(アフガン側の)干渉は許さない」としてカルザイ大統領を非難するなど不協和音が目立ち始めている。

【関連記事】
タリバンがアフガン南部の集落制圧 脱獄と関連か
刑務所からタリバンら1000人以上脱走か アフガン南部
タリバン40人以上を殺害 NATOとアフガン混成軍
アフガン情勢を協議 支援国会議にらみ米伊首脳
ローラ夫人がアフガン訪問 国際社会に支援アピール

最終更新:6月18日9時19分

  • ソーシャルブックマークへ投稿 0
  • Yahoo!ブックマークに登録
  • みんトピに投稿
  • はてなブックマークに追加
  • newsingに投稿
  • Buzzurlにブックマーク
  • livedoorクリップに投稿
  • Choixにブックマーク
  • イザ!ブックマーク
ソーシャルブックマークとは

Yahoo!ニュース関連記事

主なニュースサイトで ハミド・カルザイ の記事を読む
みんなの感想 この話題についてみんながどう感じたかわかります。

みんなの感想(話題ランキング)

この記事を読んでいる人はこんな記事も読んでいます

日付を選択:



提供RSS