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[オピニオン]元祖、本当の元祖

OCTOBER 28, 2004 23:54

韓国人ほど元祖に拘って執着する民族も珍しい。豚足(チョクバル)屋が密集しているソウル奨忠洞(ジャンチュンドン)一帯に行ってみると、四方が全部元祖の看板だ。「元祖」、「本当の元祖」、「元祖の元祖」、「テレビに放映された店」、「1号屋」などなど、それぞれ元祖であることを強調する。地域ごとの特産の食べ物に対する元祖の自尊心対決もまた厳しい。全国の有名な飲食店の中で、「悪口屋」、「お婆さん屋」という屋号が氾濫しているのも、もう一つの元祖論争だ。でなければ、「悪口を良く言うお婆さん」がそれほど多いということだろうか。

◆村規模の元祖論争が、最近は自治体規模にまで拡大した。オオガニの原産地をめぐる慶北盈徳(キョンブク・ヨンドク)郡と蔚珍(ウルジン)郡の自尊心対決、詩人である青馬(チョンマ)柳致環(ユ・チファン)の出生地に関する慶南統営(チュンナム・トンヨン)市と巨済(コジェ)市の法廷闘争、説話「亀主簿傳(ビョルジュブジョン)」の背景に関する忠南泰安(チュンナム・テアン)郡と慶南泗川(キョンナム・サチョン)市の争い、義妓・論介(ノンゲ)の出生地に対する慶南晋州(ジンジュ)市と全南長城(チョンナム・チャンソン)郡の対決がそれだ。もちろん、元祖の看板を出したからと言って、全てが元祖になるわけではない。「類似元祖はありとあらゆる元祖を持ってきても」本当の元祖にはならないのだ。

◆韓国儒林団体の会員500人余りが最近、孔子の故郷である中国山東省曲阜の孔廟で孔子に対する法事である致奠を捧げた。韓国成均館が毎年3月と9月に荘厳に行う釈奠大祭の儀式の手続きに従って行われたと言う。本場の中国ではこうした儀式が見られない。文化革命当時、孔子を封建主義の象徴としてこき下ろし、関連儀式を抹殺したのだ。1980年代、中国の学者らが成均館の釈奠を参観して、「本場でも消えた儀式を保存しているとは」と驚いたりした。

◆孔子に対する法事だけではない。キリストは本郷のイスラエルでは一人の予言者ぐらいに見なされているが、韓国では人類の永遠な救援者に位置づけられている。仏教の参禅遂行の伝統もメッカのインドはもちろん、これを大きく発展させた中国を凌いで綿々と伝わっている。共産主義も革命の故郷であるソ連と最大受恵国の中国を凌いで、北朝鮮が一番強くて徹底的に存続させているではないか。韓国人の元祖意識は原理主義のレベルに達しているようだと言ったら言いすぎだろうか。

呉明哲(オ・ミョンチョル)論説委員oscar@donga.com

 
 
  


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