餌は、用途に応じて与えます。紅色をより赤くするには色揚げ飼料を、大きく伸ばしたいときには嗜好性が強く消化吸収の良い飼料を与えます。いずれにしても、与える量を間違えると鯉を死に追いやってしまいますので十分注意する必要があります。
B給餌方法
錦鯉は、生体的には真鯉とあまり変わりないことから、生存寿命は70歳以上にもなります。人よりも長生き出来るだけの生命力は持ち合わせていますが、まわりの環境等によって生命を維持できる期間が違います。普通、錦鯉の場合は鑑賞魚ですので、生存寿命よりも鑑賞価値の寿命の方が重くみられ、その寿命は20年程と言われています。
錦鯉の見方
エアー爆気をすることで水に解けているアンモニア等を空中に放散し、酸素量を十分にすることで、鯉の環境を良くする事ができます。
Aエアー爆気をし、水中溶存酸素量を多くする。
鯉は、給餌によって体内に栄養分を取り入れていますが、体の表面からもミネラル等の栄養分を補っています。錦鯉にとって一番密接な関係
にある水をより良くすることで、錦の健康維持が保たれるのです。通常、池の水の不純物を取り除く為に濾過装置を設置します。濾過装置を設置することで、鯉に有害なアンモニアや鑑賞を妨げる浮遊物質を除去する事ができます。又、地下水、水道水のような差し水の量を極端に減らす事もできます。
@錦鯉は健康に生息できる水づくりに心がける。
錦鯉の飼育管理について
錦鯉には、大きく分けて、紅白や三色のように模様のある品種と、黄金や茶鯉のような模様のない無地の品種があります。どちらにせよ一番大事な事は、泳ぐ姿が美しくなければなりません。健康で体型が美しければどのような模様をしていても、人に感銘を与えるからです。ここでは、紅白や三色のように模様のある品種について、簡単にその見方を説明します。紅白の場合、紅と白地から成り立っていますが、大切な事は、まず白地がいかに白くきれいであるかと言う事です。紅の色が少々薄くても白地がきれいであれば、鯉は美しく見えます。又、模様は、人それぞれの感性の違いはありますが、基本的には、左右、前後がほぼ対象的でバランスの良い模様を配していることが望ましいと言われています。紅色と白地との割合は、紅色4〜7に対して白地6〜3ぐらいまでが理想といわれています。次に三色の見方ですが、ほとんど紅白に準じています。紅白との違いは、墨が一色多いことに有りますが、基本的には、墨色は漆色のごとく輝いている墨が理想です。また
その配置は、紅にあまり重ならず白地の部分にほぼ全体にバランスよく入っていることが理想です。とは言っても芸術的感性からみると、型にはまった教科書的な模様よりもむしろ変形模様の方がおもしろみがあるという見方も有ります。それが、今日錦鯉を飼育されているマニア
の方の最大のおもしろさでもあり、魅力にもなっているのだと思います。
錦鯉の寿命
錦鯉は、真鯉の突然変異として生まれてきた訳ですから、生態的には真鯉とあまり変わり有りません。違いと言えば、体の表面に鮮やかな
色彩を持ち合わせていることだけです。ただ、錦鯉を改良していくうえで、劣性交配や近親交配を重ねていった為、自然界の真鯉より病気などに弱い体質に成っている事は明らかで、錦鯉が、人為的に創られた経緯から、自然界で単体として生き育っていくことは、非常に難しい
事だと言われています。
錦鯉と真鯉との違い
錦鯉は、江戸時代後期に越後山古志村(現在の新潟県小千谷市周辺)で産声をあげました。その当時山古志村では、雪深い山間部に位置していることから、冬の蛋白源を野池で育てた真鯉に頼っていました。その中に突然変異で色の付いた鯉が出来た事により、今の錦鯉が存在するきっかけと成ったのです。 最初に錦鯉と言われたものは、緋鯉や赤松葉のような単純な色鯉でしたが、その後幾多の改良を重ね、現在では100種類以上の品種を持ち、その華麗さと優美さから「泳ぐ 宝石 錦鯉」と言われるように成りました。

錦鯉の由来