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訳注:伝統武芸道場 正気館の 報道資料 から 武道家 イム・ヒョンス (嶺南日報) の新聞記事取りこみ画像に日本語訳を付けました。
new 正気館の報道資料でこの記事に登場する「韓日居合道大会」についての日本語の記事を見つけました。 当ページや固有の剣術 居合道(正気館)などとその内容を比較してみてください。 「第4回日韓親善居合道大会」 世界日報 平成元年5月1日 世界日報 平成元年5月4日


居合道 起源探しに熱中....(嶺南日報 1996521)

武道家 イム・ヒョンス(林鉉洙)

テコンドーなど総27段の”達人”

”我々の武芸”

真剣運動…少々危険

「我々はいままで多くの物を日本に奪われました。今は我々の物を取り戻すべき時だと思います。我々が我々の物を守らないと誰も我々の物を守ってくれません。」

30年間余りを武道家として生きてきたイム・ヒョンス氏(51歳、大邱市中区公平洞)彼は近頃、我が国の武術の起源探しに夢中である。
武術ならば習わないものがないほど彼は武術の達人だ。テコンドー5段、合気道(ハプキド)9段、剣道(コムド)4段、居合道(コハプト)9段で武術が総27段という計算だ。

彼は近頃、居合道にすっかりはまっている。そこにはそうする多くの理由がある。

習得してみて我々の物と確信

居合道は剣道の一種で日本で人気のある武術だ。

日本では日本固有の武芸だと主張するが彼の考えは違う。彼は通称サムライ剣術と呼ばれる居合道が我が国の武芸だと確信している。

「日本では刀で行なう武術が発達しました。多くの人々も剣道と言えば、日本の武術だと考えます。しかし、日本が自慢している剣道である居合道も高麗時代日本に渡っていった我々の剣術に過ぎません。我が国には新羅時代の花郎徒以前にも居合道という武術がありました。日本が国宝にしている七支刀も実際は百済の刀です。」

幼い学生たちには教えない

彼はこのような考えで合気道体育館を運営しながら、75年から剣道と居合道を習い始めた。日本の雑誌を通じて勉強をしていて日本居合道本部で直接習ったりもした。居合道入門10年ばかりで彼は日本で公認9段を獲得した。そして、84年から大邱に体育館を出し、居合道に関心を持つ人たちと居合道を研究してきている。

彼が居合道に関心を持つようになったのは我が国の人々の刀文化=日本文化という考えを変えてやりたかったからだ。映画やTV等で日本人は剣術が上手だが、韓国人はそうでないように描写されるのが不満だった。我々の先祖も剣を崇尚する気概ある民族であったことを知らせてみたかった。それで日本の代表的剣術である居合道を勉強するようになり、居合道を習得する過程で居合道も我々の武術であることが分かるようになった。

「居合道は木刀や竹刀でする剣道ではなく刃が生きている本物の刀で行なう剣道であるため、少々危険な運動です。かと言って殺傷のための武術ではありません。あらゆる運動がみなそうであるように居合道も心身修養と身体的健康のための運動です。ただし、本物の刀を持つ運動という点が違うだけです。だから居合道をするようになれば胆力が大きくなって、他の運動に比べて危機に対する対処能力が育まれます。」彼は居合道を幼い学生たちには教えない。いまだに居合道の全ての用語が日本語になっていて、道着も日本のものをそのまま手本として使っている現実で、物事の分別力が足りない学生たちが居合道が日本の武術という誤解をするかと思ってのことだ。

韓国剣道の優秀性を日本の武道家に知らせるために、去る83年から韓日居合道大会も創設した。2年単位で韓国と日本で交互に開かれるこの大会は2ヶ国の武道家の親善企図にもその意味があるが、韓国剣術を日本に伝播することにより大きい意義がある。

第8回大会は来たる10月19日から22日まで日本の東京で開かれる。彼はこの大会が開かれるたびに各マスコミに居合道が韓国の武術であることを知らせることを忘れない。

一日4時間以上練磨

彼は我々の剣道である居合道を本当に我々の物にするためには、まだしなければならないことが多いと言う。

「まず居合道を多くの人に普及しなければなりません。そうしてから韓国式の居合道にしなければなりません。用語と道着だけでなく基本姿勢やあらゆる技も韓国化しなければなりません」

「良い刀であるほどたくさん使用してこそ刃が立つ」という言葉のように彼は50歳を越えた年齢にもかかわらず、一日に4時間以上ずつ居合道錬磨に関わっている。居合道を学んだ後、タバコもやめた。いつかは居合道が我々の武術になる日を待ちながら…

< チェ・ヨンホ記者 写真パク・クァニョン記者 >