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北海道洞爺湖サミット

サミット反対活動に地元「不安」 デモのルート、人数つかめず(06/11 07:56)

サミットに反対する団体の活動に懸念の声が出た地域住民懇話会=10日、胆振管内壮瞥町

サミットに反対する団体の活動に懸念の声が出た地域住民懇話会=10日、胆振管内壮瞥町

 【伊達、豊浦、壮瞥】北海道洞爺湖サミットに反対する道内外の二団体がキャンプを予定する伊達市、胆振管内豊浦、壮瞥両町での地域住民懇話会(道など主催)が十日までに各地で開かれ、地域住民からデモ行進などの影響を心配する声が相次いだ。道警は違法行為には厳正に対処する方針だが、団体側の具体的な活動やキャンプの参加者数など、実態が見えないことが住民を不安にさせている。

 「事前に許可を受けず、突然デモが始まることはないのか」「警備の態勢はどうするのか」

 十日に豊浦、壮瞥両町で開かれた懇話会では、反サミットを掲げる団体の活動に対する質問が続出した。四日の伊達市での懇話会でも不安の声が出た。

 キャンプを予定しているのは、道内の市民団体などでつくる「反G8サミット北海道(アイヌモシリ)連絡会」と、東京を拠点とする「G8を問う連絡会」。いずれもサミット期間中の七月七−九日を中心にキャンプを開設し、デモ行進も行う予定だが、二千−三千人を見込むキャンプの参加人数やデモのコースは決まっていない。

 懇話会で、道警は「数人ずつが数珠つなぎになって歩き出した場合、デモとは認められないこともある」と説明。「解散などを求めるのが難しいケースも想定される」との認識を示した。

 一市二町は現在、道を窓口として団体側に法令順守などを求めているが、「具体的な人数や活動内容はわからない」(壮瞥町)のが現状。過去のサミットで一部のデモ隊が警官隊と衝突した例もあり、住民の不安は解消されていない。

 こうした状況について、「アイヌモシリ連絡会」は「G8に物を言うのが目的で、住民を攻撃するつもりはない」とし、十五日に胆振管内洞爺湖町で住民との交流会を開く方針。「G8を問う連絡会」は「キャンプ場に寝泊まりし、まとまって行動することで無用なトラブルは避けたい」としている。

 
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